最近、懐かしの国産スポーツカー復活の記事を各メディアでよく見かける(HONDA NSX) 最近、懐かしの国産スポーツカー復活の記事を各メディアでよく見かける(HONDA NSX)

NSXにスープラ、フェアレディZなど、最近、懐かしの国産スポーツカー復活の記事を各メディアでよく見かける。これはどこまで本当なのか? 自動車専門誌で最もスクープの精度が高いと評判の『ベストカー』編集部を直撃した。

―最近、「往年のスポーツカーが復活!?」というニュースが各メディアに出てます。

ベストカー(以下、BC) まず本題に入る前に、説明したいのは、ほぼ毎号出るウチの巻頭スクープ記事、アレはすべて事実です!

―「捏造」はないと?

BC 発売時期やデザインを大人の事情で意図的にデフォルメすることはありますが、ウチには実際こういう資料がたくさんあるんですよ(と、写真や資料を机にドサッ!)。

 【予想CG】TOYOTA スープラ 1978年から2002年まで4世代にわたって造られたトヨタの硬派FRスポーツ。アメリカでは全世代スープラだったが初代と2代目は国内ではセリカXXと呼ばれた。復活は18年頃!? 【予想CG】TOYOTA スープラ 1978年から2002年まで4世代にわたって造られたトヨタの硬派FRスポーツ。アメリカでは全世代スープラだったが初代と2代目は国内ではセリカXXと呼ばれた。復活は18年頃!?

―うおっ、新型スープラの写真だ!

BC ネタ元は守秘義務があるので言えませんが、弊誌のスクープには根拠があります。海外で流れているウワサや写真をただ掲載するだけでなく、しかるべき情報筋に確認して、しっかりウラを取ってから掲載しています。雑誌なので当たり前の話ですが。

―資料の一部はどっから見ても内部資料ですよね?

BC 自動車メーカー内部の方が義憤に駆られて告発というパターンも多いんですね。

―なるほど。で、本題ですが、まずトヨタのスープラの復活ですが、コレどうです?

BC スープラは出ます。これは間違いない。100%発売するでしょうね。すでにトヨタはBMWとの「新型スポーツカー」の共同開発を公言していますから。

―次期スープラはトヨタとBMWのコラボだと?

BC ええ。車名はトヨタ版が「スープラ」で、BMW版は「Z4」(次期Z5)。新型3シリーズのプラットフォームを使った本格FRスポーツです。トヨタ版は2+2のクーペボディで、BMW版は2シーターオープンと棲み分けを考えてるようです。デビュー時期は再来年以降で2018年か19年が濃厚です。

―エンジンはどうです?

BC エンジンは3リッター直6ターボと2リッター直4ターボがあって、それぞれ自社製を搭載予定ですが、直6はおそらくBMW専用かと。

―それにしても、トヨタがBMWと共同開発する時代が到来するとは驚きです。

BC トヨタだけじゃないですよ。今や日産のスカイラインにメルセデスのエンジンが搭載されている時代です。

RⅩ-7復活は、あるのか?

―ところで、マツダRⅩ-7復活のウワサって去年の東京モーターショーに出たコンセプトカー「VISION-RX」が元ネタですよね? 古典的なまでのロングノーズが超カッコいいんですけど、正直、ロータリーエンジン車とは思えない。ノーズが長すぎでロータリーのコンパクトさが微塵もないですよね(笑)。

BC 確かにV6かⅤ8エンジン積めそうですね。実はRⅩ-7復活は、社内案が一本化されていません。開発現場は常にRⅩ-7を復活させたいんです。でも、マツダの幹部を直撃したら「現場はRⅩ-7復活を軽く考えるけど、企業としては利益のめどが立たないとやれない」と話してる。だから復活の確率としては50%かと。実験車両もまだないと思いますね。

 【予想CG】MAZDA RX-7 1978年デビューのロータリーエンジン搭載の元祖FRピュアスポーツ。セブンは初代からリトラクタブルヘッドライトを採用。レーシングカー顔負けのハンドリングを誇った! 【予想CG】MAZDA RX-7 1978年デビューのロータリーエンジン搭載の元祖FRピュアスポーツ。セブンは初代からリトラクタブルヘッドライトを採用。レーシングカー顔負けのハンドリングを誇った!

―モーターショーに出展するぐらいだからRX-7の存在意義は経営陣も認めているわけですよね?

BC もちろん。ただ、市販の一番のネックはエコ性能でしょうね。新型ロータリーエンジン「Ⅹ16」の性能目標は30%以上の燃費向上と低速トルクの強化。これが市販の最低限のハードルですね。

―ロータリーエンジンはそもそも燃費が悪いから、やっぱり復活は難しい?

BC 少量生産で「アドバルーン」的には出せますよ。というのも、来年マツダはロータリー量産化50年の節目を迎える。そして2020年には創業100周年も控えている。レクサスLFAみたいに数千万円レベルで、限定数百台なら登場の可能性は大ですよ。

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他にも、NSXにS2000といったホンダ車、さらに次期フェアレディZの真相など、BC編集部からは続々と新型スポーツカーの現状に関する「噂の真相」が飛び出した。全文は発売中の『週刊プレイボーイ』30号(7月11日発売)に掲載中なので、ぜひご覧いただきたい。

(取材・文/小沢コージ 予想CG提供/(c)ベストカー[講談社ビーシー])

■週刊プレイボーイ30号(7月11日発売)「伝説のスポーツカー大復活のウワサを追う!!」より