「車離れ」が叫ばれる中、世界中で大盛り上がりとなっているジャンルがある。それが高級SUV市場だ。
GT-Rを開発した元日産の水野和敏氏はこう語った。
「SUVはスマホだよ、スマホ。ガラケーを昔のセダンやスポーツカーとすると、SUVは画期的に使い勝手がよくてカッコもいいスマートフォンのような存在。ここに舵を切らないプレミアムブランドは生き残れないだろうね」
ボディが大きく広く、アイデンティティを豊かに表現できる上、大画面モニターや快適装備をバンバン載せられ、走りもすこぶるいいSUVはまさに高付加価値だらけの新ジャンルであり、プレミアムブランドにとっては正直、「金のなる木」と言っても過言ではない。
そもそも、このジャンルをつくったのは日本のプレミアムブランド「レクサス」だ。
1997年にトヨタ・ハリアーとして日本国内で先行発売。ライオン紳士を気取った「ワイルド・バット・フォーマル」のCMとともに大ヒットした。トータル13万台以上売った上、98年には初代「レクサスRX」として北米上陸を果たす。
そして99年は目標の3倍の8万台を売って特大ヒット! 結果、トータル40万台弱を販売してセダンに匹敵する大黒柱となる。
それから、世界のプレミアムブランドをSUVが席巻。ポルシェが「カイエン」や「マカン」を生み出したことを皮切りに、海外ブランドでも続々と高級SUVが人気を博していった。
発売中の『週刊プレイボーイ』33号では、そんな高級SUVの歴史とともに、最新の注目モデルを紹介。今やベントレーやマセラティ、ランボルギーニといったブランドもSUVを発売する時代。そのすごすぎる世界に、ぜひ触れてほしい。
(取材・撮影/小沢コージ)
■週刊プレイボーイ33号「今、クルマ界で最も熱~い『ラグジュアリーSUV』が超スゴイ!!!」より