実は今、新型のバイクが続々とデビュー中。しかも、どれもこれも男を刺激する魅力的なモデルばかり。注目の7台をバイクジャーナリストの青木タカオがガッツリ試乗。ガチ買いモデルのツボを解説する!
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■カワサキの新型がマジでスゴい!
――8月19日はバイクの日だったってマジですか?
青木 (不思議そうに)ええ、そうなんですよ。例年は各地でイベントがガッツリ開催されるんですが、今年はコロナ禍で残念ながら中止......。
しかし! 二輪免許の新規取得者数が増加傾向という吉報があります。普通二輪と大型二輪免許が2年連続増加で、AT小型限定普通二輪免許(原付二種)は10年連続で増え続けております。しかも男を刺激する新型が続々登場しているんですよぉぉぉ! バイク買うなら今! 今がチャンスなんですよぉぉぉ!
――(淡々と)では、青木タカオ激推しの7台を紹介してください。
青木 1位はカワサキのニンジャZX-25Rで決まりです。バリオスⅡが2008年で販売終了となって以来、実に12年ぶりとなる4気筒エンジンを搭載した250ccが誕生ですよぉぉぉ!
昨年の東京モーターショーでご開帳されるや話題沸騰。それがついに9月10日に発売です。販売店を取材したら予約殺到中で今からだと年内の納車も難しいかもしれないとのことです!
――最速試乗したんスよね?
青木 はい。またがってまず感じたのは車体のスリムさ。そして高回転まで胸のすくエキゾースト&インテークサウンドがマジでスゴい! レブリミッターが作動する1万8000rpmまでよどみなく回り、乗り手はその官能サウンドにびんびん確実! その吹け上がり感はタマりません!
――ぶっちゃけ、ビギナーでも扱いきれるマシン?
青木 ご安心を! スロットルレスポンスを切り替えられるパワーモードや、タイヤの空転を抑制するトラクションコントロールといった先進的な電子制御も備わり初心者も安心してアクセルをガバ開けできます。
今回の試乗では雨の峠も走ったんですが、リヤタイヤが滑ってもトラコンがすぐに利いて難なくスムーズに加速していくことができました。
――お値段はどうです?
青木 ライバル・ホンダのCBR250RRは2気筒車で82万1700円~85万4700円。一方、ニンジャZX-25Rは4気筒搭載で82万5000円~91万3000円とまさに男気プライス!
――なるほど。で、2位は?
青木 6月26日に発売されたホンダCT125ハンターカブしかありません! とにかく頑丈。故障知らずと信頼性の高いスーパーカブC125をベースに、ストローク量を伸ばしたフロントフォークやアンダーガード、ハイマウント吸気ダクトやアップマフラー、大型キャリアなどを採用し、悪路もゆっくりですが確実に進んでいけます。すでに年間生産台数8000台超の受注を達成した超人気車なんですよぉぉぉ!
――文字数の都合もあるのでどんどんイキます。3位は?
青木 7月31日発売のヤマハのテネレ700! 実はパリダカマシンを起源とするアドベンチャーバイクが大人気なんですが、そのほとんどがオンロードを重視。オフロード性能は軽視されがちなんですが、ヤマハ開発陣は原点回帰!
オフロードでのポテンシャルも本気で徹底追求しました。長いサスペンションや高いシートはまたがった瞬間にダートに猪突猛進したくなるヤル気マンマンな車体。実際に未舗装路での走りもかなり本格的でジャンプで前輪から着地しても破綻しませんし、カウンターを当ててのテールスライドもコントロールしやすいんです。コイツはマジで楽しいです。
――若者も買えるリーズナブルなモデルはない?
青木 あります! それが4位のスズキのジクサー150です。車検のない軽二輪枠で高速道路にも乗れる。前後17インチの足まわりを持つフルサイズの車体は十分に立派ですし、空冷シングルエンジンはとても扱いやすい。ハンドリングも軽快で、ビギナーがライディングを学ぶにはうってつけ。35万2000円というお値段も見逃せません!
――5位~7位はどうなる?
青木 5位はカワサキZ900RSです。2017年の発売以来、2年連続で大型二輪販売台数トップを独走。その人気ぶりはとどまるところを知りません。パワフルかつ扱いやすく、ビギナーもリターンライダーも自在に操れるはず!
――6位もビッグバイクがランクイン?
青木 はい。スズキのKATANAです。スズキが誇るスーパースポーツのGSX-R1000のエンジンをストリート向けにリチューン。ギクシャクしがちな極低回転域でも落ち込みを制御するローRPMアシスト機能を搭載。スムーズに発進でき、渋滞時の低速走行やUターンもきっちりアシストしてくれます。
――そして7位は!
青木 ホンダのCRF1100Lアフリカツインで今回のランキングを締めくくらせてください。コイツのナニがスゴいかというと、排気量を拡大しておきながら車体重量を軽減するという離れワザをやってのけている。しかもオフロード性能を高めつつ、高速巡航力や乗り心地も向上。ぜひアフリカツインで長旅に出てもらいたいです。
――それにしても濃厚な新型が多いスね?
青木 今、バイクメーカー各社から続々とニューモデルが市場に投入されています。バイクに乗るならホントに今なんですよぉぉぉ!
(写真協力/ホンダ カワサキモータースジャパン)