デビューから2年が経過したダイハツ・ロッキーが11月1日にマイナーチェンジを行ない、同日から発売開始! 今回の目玉は専用開発されたシリーズ式ハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」だ。いったいどんなハイブリッドなのか? そして売れるのか? 自動車ジャーナリストの小沢コージ氏が特濃解説する!
■28㎞/リッターの低燃費を実現!
ーーダイハツのコンパクトSUV「ロッキー」が話題を集めているそうですね。そもそもどんなクルマなんスか?
小沢 ロッキーは2019年11月に発売された5ナンバーサイズのコンパクトSUV。トヨタにもOEM供給しており、そちらは「ライズ」の車名で販売されている。そんなロッキーが11月1日に初のマイチェンを敢行! ズバリ、今回の目玉は新開発のハイブリットにある!
ーーほお! 具体的には?
小沢 これまで1リッターの直3ターボエンジンのみだったロッキーだが、ダイハツは今回の改良で「e-SMART HYBRID(イースマート ハイブリッド)」を投入! コイツはシリーズ式ハイブリッドだ!
ーーえっと、シリーズ式ってなんスか?
小沢 エンジンを発電用と割り切り、100%モーターの力で走行するのがシリーズ方式のハイブリッドシステムの特徴だ。タイヤの駆動もモーターが行なうため、鋭い加速と静粛性を実現する! 余談だが、一見するとこのハイブリッドシステムは親会社のトヨタが造ったように見えるが、実は完全にダイハツの自社開発って部分がミソ!
ーートヨタのハイブリッドとは何が違うんスか?
小沢 トヨタはスプリット方式のハイブリッドで、ダイハツはさっきも言ったがシリーズ方式のハイブリッドだ。効率と加速のスムーズさが全然違う。ぶっちゃけ、ダイハツのe-SMART HYBRIDのガチライバルは日産e-POWERだ!
ーーなるほど。そんなe-SMART HYBRIDの燃費は?
小沢 実燃費はまだ試乗していないからわからんが、WLCTモードで28㎞/リッターを実現している! いずれにせよ、19年のデビューと同時に爆売れ! 国内の新車販売でトップ争いを繰り広げてきたロッキー&ライズの姉妹車にe-SMART HYBRIDを搭載したメリットはデカい。ダイハツが設定したロッキーの月販目標は2000台、このうちe-SMART HYBRID搭載車は700台を想定しているというが、正直、オザワはもっと売れると予想したい。というのも実は燃費以上のメリットが価格。ハイブリッドモデルは、ロッキーが211万円台、ライズが216万円台スタートで激安! コイツはアドバンテージになるよ!
ーーちなみにロッキーの試乗はいつ頃になりそう?
小沢 報道陣向け試乗会は年内にあると思う。公道試乗したらまたレポートする!