〝シン・国民車〟のN‐BOXは何位?〝シン・国民車〟のN‐BOXは何位?
22年も数多くの新車が登場した。その中から週プレ自動車班の担当者が注目したクルマをガチ厳選し、ランキング。全11台を紹介する。まずは次点から紹介しよう!!

■次点から4位までをカウントダウン!

デスク 22年は日本市場でEV(電気自動車)の普及が本格的にスタートする、いわゆる〝EV元年〟と言われていたよね。実際、国内のメーカーが新型EVを導入して話題を集めたわけだけど、現場の感触は?

記者 実はそんな日本市場で存在感を見せつけたのは、当たり前の話ですが、早くからEVにフルスイングしてきた欧米のメーカーです。22年11月25日にJAIA(日本自動車輸入組合)主催のEV試乗会を取材しましたが、27台ものEVがズラリ。この数は前年から13台も増えたそうです。また、現地で複数のインポーターにも話を聞きましたが、「23年はさらに数が増える」と口を揃えていました。

デスク 海外EVは国内販売も絶好調なんだよね?

記者 ええ。JAIAによると、22年の1~10月のEV販売の累計は9733台で、前年同期比55・1%増の過去最高をマークしたと。

デスク ただ、海外ブランドのEVはけっこうなお値段なのも事実だよね。なのに売れているんだから、単純に考えてスゴい。

記者 EVに注力してきた成果が実を結んでいると思います。この海外ブランドのEV攻勢が、今後の日本のものづくりにどのような影響を与えるか注目ですね。

デスク というわけで、前置きが長くなったけど、今回はそんな22年に週プレ自動車班が注目したクルマをベスト10方式で紹介します。

記者 はい。先に断っておくと、週プレ自動車班が勝手に選んだ順位なのであしからず。

デスク まずは次点からどうぞ!

次点 BYD ATTO3次点 BYD ATTO3
記者 23年1月31日に日本で発売するクルマなので、あえて次点ですが、ついに日本上陸を果たした中国BYDの世界戦略車「ATTO3(アットスリー)」を推します。BYDはテスラに続くEVの世界販売2位のメーカーですね。

デスク ズバリ、注目ポイントは?

記者 価格は440万円と手頃で、性能も悪くありませんが、最大の注目は室内です。ゴム製の弦がドアポケットに3本張られているところ。

デスク へっ?

ギターの弦を表現したというゴム製の弦ギターの弦を表現したというゴム製の弦
記者 BYDいわく、ギターの弦を表現していると。指ではじくとビヨ~ンと鳴り、渋滞時の室内を盛り上げてくれること請け合い。大国・中国らしい余裕を感じましたね。

デスク 確かに日本で売れるか注目だね。では、10位を。

記者 日産GT‐Rで決まりです。具体的には、GT‐Rの22年モデルに設定されたスペシャルモデル「プレミアムエディションTスペック」が大変なことになっています。

デスク そもそもTスペックとはどんなモデルなの?

10位 日産 GT-R10位 日産 GT-R
記者 21年9月に発表された限定100台の特別仕様車です。注文が殺到して抽選になったモデルで、倍率は40倍。販売価格は1590万4900円でしたが、希少性が高いため、中古市場で高騰。現在、5000万円以上に!

デスク 今、スマホで調べてビックリした。家買えるじゃん(笑)。

記者 07年に登場したR35型日産GT‐Rの集大成とも言えるクルマですから、ファン垂涎かと。まぁ、中古車店からすれば売れたらラッキーだし、売れなければ価格を下げればいいだけなので強気なのかなと。

デスク そりゃそうだ。ちなみにGT‐Rの新型は出ないわけ?

記者 ウワサはいろいろ飛んでいますが、現時点で日産の公式アナウンスはありません。

デスク 続いて9位は?

9位 スズキ アルト9位 スズキ アルト
記者 スズキの9代目アルトです。累計販売台数は526万台以上という〝元祖国民車〟。特に圧巻なのが軽とはいえ、94万3800円スタートの価格です。薄利多売の軽自動車でこの価格設定はスズキの心意気を感じますね。

デスク 推しの理由は価格?

記者 実燃費でリッター20㎞以上を軽く突破し、取り回しもチョー楽チン。庶民に優しいクルマです。ちなみに週プレNEWSでもおなじみのカーライフジャーナリストの渡辺陽一郎さんが22年の日本カー・オブ・ザ・イヤーで満点をつけたクルマですね。

デスク 辛口の渡辺さんが満点はスゴいね。続いて8位は?

8位 ホンダ N‐BOX8位 ホンダ N‐BOX
記者 22年も売れに売れたホンダの軽「N‐BOX」です。21年にホンダ車史上最速となる累計販売台数200万台を達成。22年度の上半期新車販売も絶好調で安定のナンバー1を獲得しました。まさに〝シン・国民車〟ですね。

デスク 7位もホンダ?

7位 ホンダ NSX7位 ホンダ NSX
記者 22年12月で2代目が生産終了となったNSXです。最後に全世界350台限定モデルのタイプSを発売して話題を呼びました。ちなみに価格は2794万円というセレブカーですね。

デスク 日本への割り当ては30台と少ないけど、その価格で即完売は鬼だねぇ。で、2代目は売れたの?

記者 約3000台なので、ビジネス的にはイマイチですが、どの自動車メーカーよりも早く、ハイブリッドのスーパースポーツを世に送り出したホンダに拍手かと。

6位 テスラ モデルY6位 テスラ モデルY
デスク 6位は米のEV専業メーカー・テスラ。

記者 22年9月から日本で発売となった新型SUV「モデルY」は注目の一台です。EVらしい滑らかな走りもさることながら、テスラらしい先進的な室内は驚きです。運転席に滑り込むと室内にボタン類はなく、インパネ中央に配置された15インチのタブレットのようなタッチディスプレイにより操作を行ないます。また、スマホをタッチするとドアロックが解除できます。

ボタン類はなく、中央のディスプレイで操作するボタン類はなく、中央のディスプレイで操作する
デスク モデルYは、テスラの主力車種であるモデル3と部品などを共有する量販モデルなんだよね?

記者 ええ。この2台の躍進もあり、テスラの21年の年間販売台数は過去最高を更新しました。テスラ関係者によると、22年はその数字を上回るのは確実な情勢であると。

デスク さすがは〝EVの絶対王者〟だね。5位はホンダ?

5位 ホンダ シビックタイプR5位 ホンダ シビックタイプR
記者 22年で50周年を迎えたシビックの最速モデルであるシビックタイプRを推します。問答無用の純ガソリン車で、エンジンは2リットルのVTECターボを搭載。最高出力は330?、最大トルクは420Nmを誇ります。ルノーと10年以上続く、ニュルFF最速バトルを制す実力を持ちます。

デスク 4位はメルセデス・ベンツが放った最新のEV!

4位 メルセデス・ベンツ EQS4位 メルセデス・ベンツ EQS
先進的なインテリア。ディスプレイは迫力満点先進的なインテリア。ディスプレイは迫力満点
記者 22年9月29日より日本で発売開始となったメルセデス・ベンツ初となるラグジュアリーEVのEQSです。最大の特徴はコクピットにドーンと広がる横長のスクリーンと3つのディスプレイ。内外装共に鬼のような近未来感を表現。他の追随を許しません。ただ、価格は1578万円と庶民には手が出ないクルマですが......。

デスク 残るベスト3は明日発表します!