2位はビッグモーター最悪不正もかすむ「中古車業界の深い闇」 2位はビッグモーター最悪不正もかすむ「中古車業界の深い闇」
週プレ自動車班が23年に取材した注目の自動車業界のニュースをガチ厳選して一挙大公開。どんなニュースがランクインしたのか? 昨日配信した前編に続き、今回はベスト3を発表するぞ!!

■注目の自動車ニュースベスト3!

デスク それではベスト3の発表をどうぞ!

記者 2023年10月に発売となったホンダが誇る軽スーパーハイトワゴン3代目「N-BOX」の爆売れが止まりません。

デスク 初代のデビューは?

記者 2011年です。デビューと同時に大ヒットを記録し、現在累計販売台数は240万台超。軽自動車販売では8年連続、総合ランキングでも2年連続でトップに君臨する〝絶対王者〟ですね。

デスク 最新の販売状況は?

記者 自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)の発表によると、2023年11月の新車販売台数ランキングで月販20000台突破を3ヵ月連続でマーク! 加えて、4ヵ月連続で総合ランキングの頂点に輝いています。

3位 3代目も爆売れのバケモノ軽「N‐BOX」 3位 3代目も爆売れのバケモノ軽「N‐BOX」
デスク 死角はない?

記者 実は3代目は旧型のキャリーオーバーです。しかも、ニッポン市場で爆売れする〝派手顔〟ではありませんし、ターボはカスタムだけの搭載になっています。ただし、安全運転支援システム「ホンダセンシング」は機能を新たに追加して全車標準装備です。加えて、内外装、そして走りも徹底的に磨き抜かれています。

デスク 大人気車をホンダがさらに熟成させたということ?

記者 はい。しかも、販売店に聞くと、現時点で納期も長期化していません。

デスク 3代目も安定の〝無双状態〟だと。ライバルは不在?

記者 筆頭は2023年11月9日にフルモデルチェンジを受け、11月22日から発売となったスズキの3代目スペーシアですね。特にスペーシアカスタムの顔面は風格のある派手顔です。スズキによると、販売の滑り出しは「好調」とのこと。

デスク ほかには?

記者 ダイハツのタントは認証不正の問題もあり今後が不透明な情勢です。事実上、N-BOXとスペーシアの一騎打ちです。専門家筋も「激アツなバトルになりそう」と予想しています。

デスク 軽スーパーハイトワゴンのシェア争いは注目だね。続いて2位はビッグモーター事件!

記者 中古車販売大手ビッグモーターの最悪不正事件は強烈でした。簡単にまとめると、顧客のクルマを意図的に傷つけた上、大手損害保険会社に自動車保険の保険金を不正請求して売り上げを上げていました。具体的には顧客から預かったクルマのボディをドライバー、ろうそく、サンドペーパーなどを使用して傷つけ、さらにはゴルフボールを靴下に入れて振り回しぶつけていたと。SNSでは「ゴルフボールは常軌を逸している」「大人がゴルフボール入りの靴下振り回す職場って」と話題を呼びました。

デスク 店舗前の街路樹に勝手に除草剤を撒いていたのもインパクトが強かったね。このビッグモーターの取材で中古車関係者に話をたくさん聞いたんだよね?

記者 はい。関係者からは、「ビッグモーターは氷山の一角だよ」「あんなのフツー」というような言葉を何度も耳にしました。また、「盗難車や事故車、水没車を、事実を隠して安く売りに出して客を釣るなんてよくある話」という声も。

デスク ほかには?

記者 この取材の中で自衛隊車両流出の話も......。冗談抜きにビッグモーター事件は氷山の一角だと思います。

デスク なるほどね。そして、1位に輝いたのは次期GT-Rという噂のハイパーフォース!

記者 日産がJMSに出展した超ド級の試作車です。

デスク ハイパーフォースは日産が誇るGT-Rの次期型なの?

記者 公式アナウンスはありませんが、リアにはスカイラインGT-R時代から続く丸い4灯式のテールランプが確認できます。

デスク スペックは?

1位 次期GT-Rがド派手に登場したワケ 1位 次期GT-Rがド派手に登場したワケ
記者 全固体電池や電動駆動四輪制御技術を搭載し、最高出力は約1360馬力という無敵ぶりです。

デスク 反響は?

記者 一部専門家らはハイパーフォースを見て、「チバラギ仕様だ」「80年代の族車じゃん!」などとはしゃいでいました。

デスク 年齢モロバレの感想だね。日産を取材した感触は?

記者 基本的にはノーコメントですが、オフレコの話を総合すると、ハイパーフォースは次期GT-Rです。

デスク なぜここまで大胆な見た目になったの?

記者 日産の至宝・GT-Rがガソリンエンジン車から電動モデルへと大きく舵を切る衝撃を表現したのだと思います。同時に、電動化時代になってもGT-Rは世界のスーパースポーツと戦う、そんな決意も込められているのかなと。

デスク ハイパーフォースのプロジェクトがどのように進んだのか知りたいね。ちなみに日産の全個体電池はいつ頃デビューするの? 

記者 2028年度までに自社開発の全固体電池を搭載したEVの市場投入を目指すと発表済みです。

デスク 次期GT-R の登場が楽しみだね。最後に2024年のクルマ業界の展望をどうぞ!

記者 2024年は新年から大きな動きがたくさんありそうですよ。期待して待ちましょう!