週プレ自動車班が24年に取材した注目のニュースをガチ厳選して大公開。どんなニュースがランクインしたのか? 昨日配信した前編に続き、今回はいよいよベスト3を発表します!!
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■注目のニュースベスト3はなんだ!?
デスク それではベスト3の発表をどうぞ!
記者 3位は世界3位と沸き立つ「ホンダ日産三菱連合」の行方。
デスク 24年8月1日、ホンダと日産はEVなどの分野で協業すると電撃発表したね。
記者 そして、24年末にホンダと日産の統合が浮上。しかも、この2社の統合に日産傘下の三菱も参画する可能性が。仮にホンダ日産三菱連合が実現すると、世界新車販売でトヨタグループ、フォルクスワーゲングループに次いで、世界3位の規模になります。加えて日本市場はトヨタ系と、3社連合(ホンダ、日産、三菱)の2陣営に再編されます。
デスク メディアの多くは「3社連合誕生で世界3位!」「トヨタ系に対抗できる3社連合」などとお祭り騒ぎをしている。舞台裏はどうなっているの?
記者 視界良好といえる状況ではありません。特に日産は土俵際で、「正直、統合どころの話ではない」という専門家だらけです。
デスク どういうこと?
記者 喫緊の課題は悪化する業績の立て直しです。どう考えても統合より先です。何しろ9月の中間決算は連結営業利益が前年同期比90%減......。すでに9000人の削減を含めた大リストラ案を発表しています。
デスク そういえば、24年3月に発覚した下請けいじめ問題のとき、日産は全力で否定していたけど、「金欠」を指摘するメディアは多かったね。
記者 日産はドル箱だった北米市場などで大苦戦しています。
デスク 日産内部からは「売る商品がない」という声も飛び交っているけど、これはどういうことなの?
記者 日産はEVのパイオニアですが、現状だと米テスラや中国BYDというトップランナーの後塵を拝しています。その上、世界的なEV販売の大失速により、すでに世界のトレンドはハイブリッドに移行しています。しかし、日産はまったく準備が整っておらず、それが痛恨の一撃に......。
デスク そんな戦略失敗で正念場を迎えた日産の救世主がホンダであると。そこに三菱も参画し、〝世界3位の巨大自動車連合爆誕〟って見立てもあるけど、本当にうまくいくの?
記者 そもそもの話ですが、ホンダと日産では企業風土が大きく異なります。長年、両社を取材してきた専門家らは口を揃え、「水と油」とか「ホンダはへそ曲がり集団。日産はお役所体質」と指摘しています。正直、大きな壁がいくつもあると思います。
デスク 一朝一夕にはいきそうもないね。25年も3社連合の動きを追おう。それではランキングに戻ります。2位はどれ?
デスク 24年の異常気象ぶりはスゴかった。完全にフェーズが変わったよね。
記者 ニッポン列島で殺人酷暑が猛威を振るいました。10年に1度レベルの高温に見舞われる中で、全ドライバーが注意すべきがリチウムイオン電池搭載のガジェットの扱いです。実はモバイルバッテリーが出火原因とみられる車両火災が相次ぎました。特に日中の駐車場の車内にモバイルバッテリーを置いたままはチョー危険です。
デスク 猛暑日だと車内の温度はどれぐらいになるの?
記者 専門家によれば殺人的酷暑の炎天下に長時間駐車すると、車内の温度は50℃を軽く突破。この車内の熱の影響でリチウムイオン電池を搭載した製品は破裂・発火する恐れが......。特に駐車場などでは他人のクルマを巻き込み、大規模火災に発展するリスクがあるので注意が必要です。また、ライターやスプレー缶などを酷暑の車内に放置するのもアウトです。
デスク 一方、ゲリラ豪雨もスゴいことに。
記者 近年、ゲリラ豪雨や洪水により身動きが取れなくなったクルマが水没するシーンをテレビやネット動画などで頻繁に目にします。ゲリラ豪雨が恐ろしいのは瞬く間に低い場所にある道路が、まるで川のような姿に豹変し、道路の冠水や浸水被害が相次ぐこと。
デスク ゲリラ豪雨の対策は?
記者 多くの専門家や自動車関係者らが口を酸っぱくして語っていたのは、「大雨や台風が予想される場合は絶対にクルマを運転しない」。
デスク それでは、1位の重大ニュースを発表してください!
記者 EV大失速を認めずトヨタ叩きを続ける「かわいそうな推しメディア」。
記者 これまでEV推しメディアは、「自動車業界の新王者はテスラ」「トヨタの天下は終わった」「トヨタはEV周回遅れ」「ハイブリッドはオワコン」などとレッテルを貼り、言論による集団リンチを行なってきました。ところが、24年はご存じの方も多いと思いますが、これまで声高に〝EVシフト〟を掲げてきた世界の大手自動車メーカーが相次いで計画の変更や撤回を発表。加えてEVシフトをゴリ押ししてきた欧州に大激震が走りました。
というのも、旗振り役のフォルクスワーゲンが崖っぷち状態となり、大リストラを断行すると発表したからです。さらに推しが崇拝してきたテスラは、新王者どころか販売不振とリコールにもがき苦しんでいます。
デスク つまり、実際はトヨタが4年連続で世界新車販売首位に立っており、一方のEVシフトを推し進めてきた自動車メーカーには逆風が吹き荒れているわけだ。
記者 付け加えると、欧米では推しがオワコン扱いしてきたハイブリッドの販売がすこぶる好調です。事実、世界中の自動車メーカーがハイブリッドの開発を急ピッチで進めています。特に注目を集めているのが中国BYDです。
記者 BYDの24年上半期の世界新車販売の台数は161万台超でした。その内訳はPHEV(プラグインハイブリッド)が88万1000台(前年同期比39.5%増)。すでにPHEVがEVの販売台数を上回っている状況です。
デスク 推しはBYDをEV専売だと報道しているよね?
記者 実際はEVとPHEVの二刀流メーカーです。ちなみにPHEVとは、充電機能を搭載したハイブリッド車です。〝脱炭素カーの現実解〟と呼ばれ注目を集めています。
デスク どう考えてもハイブリッドはオワコンではないよね。なぜ推しはトヨタを執拗に叩き続けるのかね?
記者 クソダサいやり口ですが、EVを持ち上げるため、トヨタをけなしてきたのでは。
デスク 逆に言うと、推しは脱炭素カーには多様な選択肢を認めないんだね。多様性の時代なのに。まさに「ふてほど」。
記者 しかも、上から目線で大企業トヨタにつきまとう姿は、完全に「老害」とか「悪質カスハラ」と同レベル。EV推しメディアが自分のその姿に気がついていないのが、時代に取り残された感が漂っていて......本当にかわいそうです。
デスク というわけで、25年も週プレ自動車班の記事をお楽しみに!!