もはや市場規模は2兆円ともいわれ、すっかり市民権を得た「ジェネリック家電」。
そんな盛り上がりを反映したのか、3回目となる「ジェネリック家電大賞」では、意外な商品が大賞に輝いた。安くても高性能なジェネリック家電の年間グランプリを決める同賞。今回から賞の主催者であるジェネリック家電推進委員会は昨年、ついに「社団法人ジェネリック家電推進委員会」(以下、JGHEP)となった。
ノミネート製品数も、前回の2倍にジャンプアップ。白物家電だけでなく、様々なジャンルから審査された。
そして全製品からたった1点、大賞の栄冠を勝ち取ったのは、山善の「たこ焼き器 YOA-240(R)」! ジェネリック家電業界の雄、山善が手がけた、実売価格2230円という破格のたこ焼き器だ。
審査委員のライター、橋本範子さんはこう語る。
「ホームパーティーでも、彼氏彼女が家に来た時でも簡単においしく焼ける! オーソドックスなたこ焼きだけでなく、コーン+マヨネーズ、トマト+チーズ、 キムチ+チーズ…と、アレンジも無限大です」
安さだけでなく、誰でも手軽に扱える魅力から、年代を超えた幅広い層から支持された同商品。しかし、たこ焼き器が大賞を受賞した理由はそれだけではない。実は、この「たこ焼き器」は話題性も抜群。映画『たこ焼きの詩』で重要な役目を果たし、同作を史上初の「ジェネリック家電映画」にしているのだ。
JGHEPの河原邦博理事も、受賞理由をこう説明する。
「今回は本当に激戦でした。しかし、やはり映画化という話題性、老若男女を問わぬ人気、そして圧倒的な販売数を考慮して選びました!」
3回目の開催にして、意外な商品が大賞となったジェネリック家電大賞。快挙を遂げたメーカーの山善は、受賞に関して次のようにコメントしている。
「大賞をいただいたこと、そして何よりたくさんのユーザーさまにお使いいただき、心から感謝申し上げます。『買ってよかった』と言っていただける商品づくりに邁進します」
様々なジャンルに進出し、来年もますます激戦となりそうなジェネリック家電業界。今年の各部門賞の結果と選考理由については、発売中の『週刊プレイボーイ』5号に掲載。2015年を代表するジェネリック家電の数々をチェックし、お得な家電ライフを送ってほしい。
(取材・文/本誌ジェネリック家電推進)