50周年記念で発売される「ボンカレー50」(右)と、定番商品の「ボンカレーゴールド」(左)。 50周年記念で発売される「ボンカレー50」(右)と、定番商品の「ボンカレーゴールド」(左)。

レトルトカレーの「ボンカレー」が2月12日、発売50周年を迎え、それを記念した「ボンカレー50」が3月5日から全国発売される。

ボンカレーは世界初のレトルトカレーとして、1968年に発売された。

「60年代前半にグリコやハウス食品が固形ルーを販売したことで、カレーライスは手軽に作れる家庭料理になり、日本人の国民食になりました。また、この頃の日本では核家族化が進み、レトルトカレーは都会で暮らす独身男性や共働き夫婦にとって、3分間温めるだけですぐに食べられる人気の定番食になっていきました」(横濱カレーミュージアム初代名誉館長でカレー研究家の小野員裕氏)

それにしても、50年もの間、売れ続けている理由は何か?

「それは和服姿の松山容子さん(女優)をパッケージモデルに起用したように“おふくろの味”を追求しているからでしょう」(小野氏)

カレー評論家の一条もんこさんも「ボンカレーはお母さんが作ったような懐かしい味だから」と言う。

「最近のレトルトカレーは、高級志向で本格的な味を目指しています。一方でボンカレーは、家庭的で甘い味。本格的なカレーはレストランに行けば食べられますが、お母さんが家で作るような優しいカレーはレストランでは食べられない。それで今でもボンカレーの人気が高いんです」

2013年にマイナビニュースが行なった「好きなレトルトカレーアンケート」でも、1位はボンカレー(42.4%)。理由は「甘めでクセが少ない」「フルーティな味」などだ。

とはいえ、現在のボンカレーの主力商品はスパイスやカレー粉の配合を変えて時代に合わせた味。一方、今回の「ボンカレー50」は“元祖の味”を再現したものだという。

「元祖ボンカレーの特長であるアメ色タマネギのコクと炒めた小麦粉の香ばしい味わいはそのままに、野菜やお肉をボリュームアップしました。50年前の懐かしさを残しつつ、現代風にアレンジした『ボンカレー50』をぜひお楽しみください」(大塚食品)

そこで週プレはいち早く商品を手に入れ、現在の定番「ボンカレーゴールド」と食べ比べてみた。

 右が「ボンカレー50」で左が「ボンカレーゴールド」。見た目からも具の量と大きさの違いがわかる。 右が「ボンカレー50」で左が「ボンカレーゴールド」。見た目からも具の量と大きさの違いがわかる。

まず、見た目から違う。写真ではわからないが、ゴールドはルーが茶色で50が黄色。これだけで「甘いんだろうな」と感じる。また、具の量と大きさもまったく違う。ジャガイモは倍くらいの大きさだ。

食べてみるとゴールドはルーがサラッとしているが、50は少しドロッとしていて“2日目のカレー”に近い感じだ。具が大きく濃度があるので、食べた後の満足感も大きい。そして、同じ中辛でもゴールドに比べて50は甘い。“お母さんのカレー感”が濃縮されているのだ。

昨年はレトルトカレー市場が、ルー市場を購入金額ベースで初めて上回った。ボンカレー50をきっかけに、今年はレトルトカレーブームが来るかもしれない。