結局はANAとJALの寡占になってしまう? 結局はANAとJALの寡占になってしまう?

LCCの「ピーチ・アビエーション」「バニラ・エア」の統合が発表された。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、高止まりする日本の航空運賃を斬る!

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ホリ LCC(格安航空会社)国内2位の「ピーチ・アビエーション」と3位の「バニラ・エア」が2020年3月までに統合する方針を固めたらしいね。

ひろ 日本の国内線は他国と比べて割高なので、LCCが延びると手軽に旅に行けるようになっていいですよね...本来だったら。

ホリ そうだね。でも、状況はちょっと違う。今は「LCCがANAとJALに潰されそう」になってる。

ひろ ピーチはANAの連結子会社ですし、バニラは完全子会社。

ホリ 国内1位の「ジェットスター・ジャパン」も、JALが株の3分の1を持ってる。

ひろ 「エア・ドゥ」みたいにLCCとして始まったけど、実質ANA傘下みたいになって、値段が高止まりしたケースもありますよね。ですから、バニラとピーチは今のところリーズナブルではありますけど、ある程度のシェアを取ったら、値段を高くしそうな気がします。

ホリ まあ、携帯キャリアの料金が各社ほぼ横並びで高止まりしているのと同じような感じだね。

ひろ 空港の発着便数って限られてますよね。つまり、バニラとピーチが取った枠は、他のLCCが取れない。残っているのは既存の航空会社が「採算が取れない」と判断したような"おいしくない枠"なわけで、新規のLCCの参入はよけいに難しい。そんな感じで「LCCは一時的に存在したけど、結局はANAとJALの寡占になっちゃったよね」ということになりそうです。

ホリ LCCが台頭したら必然的に値下げ競争が始まるから、自分たちの利益が減る。それを防ぐことがANAとJALの狙いだったし、うまくいったってことだよね。

ひろ まぁ、結局「大手企業にはかないませんでした」ってことですかね。エア・ドゥが出てきたときに、ANAとJALはエア・ドゥと近い値段まで値下げをしたんですけど、エア・ドゥが破綻(はたん)したら元に戻ってしまった。そもそも、資本力がハンパない大手が体力勝負に持ち込んできたら、LCCはまともに勝てるわけないですよ。

ホリ そうだよね。

ひろ んで、海外の体力のあるLCCが参入したら値下げ競争が活性化する可能性もなくはないですが、管轄する国土交通省が海外の会社を積極的には応援しない。なので結局ANAとJALが勝つというわけです。

ホリ 日本から海外に行く飛行機の値段はけっこう安くなってきているんだけどね。

ひろ ですよね。東京からだと東北に行くより、韓国に飛ぶほうが安かったりしますし。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆきが日本の航空運賃に「国内より海外へ行くほうが安くなるって、やっぱりヘン」

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき) 1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)