雑談のつもりなのだろうが、就活生はまじめに考えてしまう 雑談のつもりなのだろうが、就活生はまじめに考えてしまう

レスリング界や相撲界での問題対応のマズさに続いて、今度はアメフトのタックル事件の対応不手際が社会問題になっている。

これらの影響で、「体育会出身の人間ってパワハラ気質で問題対処能力が低いんじゃないの!?」と世間のイメージがダウンしているというのだ!

それを最も強く感じているのが就職活動中の体育会学生。例年よりも風当たりの強い質問を受けているらしい。

というわけで、彼らに面接の場で突きつけられた厳しい質問やおかしな質問を聞いてみた! そして、その質問の意図や正しい回答方法を『大人力検定』の著者でコラムニストの石原壮一郎氏が分析! 読めば面接だけでなくこれからのビジネスシーンでも生きるはず!

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まずは、アメフト部員が雑談のように聞かれるというタックル事件に関する質問のうちのひとつ。

(Q)面接官の質問 「もし上司に、ほかの会社の同期をつぶしてこいと言われたらどうする?」

(A)体育会就活生の答え (上司になるかもしれない人だし、従順さを示しておこう……) 「もちろんつぶしに行きます!!」 〈大手メーカーを受けた関東私大アメフト部員〉

石原「体育会の学生は、上の者に従順なところを評価されていた面もありました。しかし今年は『そういった気構えで仕事に臨み、ルールの範囲で全力を尽くします』と、むやみに従わない旨を強調するのが正解です」

さらにタックル事件の悪い印象から派生して、こんな質問までされるという。

(Q)面接官の質問 「やっぱり激しいスポーツだから、カッとしたらみんな暴力ふるうの?」

(A)体育会就活生の答え 「意外とビビりなんで、そんなことできません」 〈人材会社を受けた関西私大アメフト部員〉

石原「この質問では、自分の大事にしてきたことを貫き、きちんと意見を言えるかどうかが試されています。『アメフトに危険なイメージがつき、暴力をふるうのではないかと誤解されてしまい、非常に残念です』と、しっかり主張しましょう」

この事件に関する質問では、気の利いた回答よりも齟齬(そご)のないよう自分の考えを正確に伝える能力が求められているようだ。

さらにこの流れで、アメフト部以外の体育会就活生も、厳しい質問を浴びせられているという! 4年生は部活の大事な試合もある時期。気合いを入れて坊主頭にしたら面接官に嫌疑をかけられたという例も。

(Q)面接官の質問 「それ、何か悪いことしたから、罰として坊主頭にしてるの?」

(A)体育会就活生の答え 「そんなことないです。気合いを入れるためです」 〈損保会社を受けた国立大ラグビー部員〉

石原「企業側はこういった言葉にもムッとせず、冷静に返せる学生かを見たいのです。正直に気合いを入れるためだと伝え『中高の部活でも大事な試合は坊主頭にして臨んでいたので、一種の願かけのようなものです!』と背景を具体的に説明すればさらによいでしょう」

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(取材・文/ORCA イラスト/福田嗣朗)