"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、完全人工栽培に成功した「バカマツタケ」について語る。

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ひろ 日本はマツタケの季節ですね。少し前にマツタケに香りも味も引けを取らない「バカマツタケ」の完全人工栽培に成功したってニュースがありましたけど、一般の人はマツタケとバカマツタケの区別ってつくんですかね?

ホリ たぶん、無理だと思うよ。

ひろ だったら、本物のマツタケはいらなくなりません? ま、高級料亭とか一部では、まだ重宝されるでしょうけど。

ホリ いや、むしろ需要は増えるっしょ。完全養殖ができるようになってもマグロの需要は減ってないよね。だから、単純にマツタケの値段が下がるだけだと思う。んで、値段が下がることで市場は大きくなる。

ひろ でも、マツタケ入り茶碗蒸しみたいな、マツタケの原形をとどめてないやつは、だいたい置き換えられちゃうんではないかと。

ホリ そういうのはバカマツタケに代替されていくだろうね。でも、天然モノのマグロが重宝されているように"本物"のマツタケをありがたがる人はいるでしょ。

もともとバカマツタケは「サマツ」という別名で流通していたんだよ。同じ香りがするし、マツタケよりも香りは強い。「早(サ)マツタケ(マツ)」、つまり早い時期に採れるマツタケってこと。だからバカマツタケとマツタケって同属なんだよ。

ひろ なるほど。魚と一緒で、同じ種類なのにいろんな名前つけるパターンですね。

ホリ 現状でもマツタケのマーケットなんてまだまだ小さいから、バカマツタケがきっかけで大きく広がると思うよ。一方で、本物のマツタケの需要がなくなることもない。

ひろ 今回は完全人工栽培に成功したって話ですけど、キノコの製造って特許とかでパクることを防げるんですかね?

ホリ え? 特許で防ぐ? まだそんな古いこと言ってんの?(笑)20世紀じゃないんだから、オープンソース的に広げていくのがこれからの考え方だと思うよ。

ひろ いや、誰でも作れちゃうと開発した会社が困るかなと。投入してきた研究開発費だってバカにならないでしょうし、少なくとも元を取らないといけないじゃないですか。

ホリ いや、特許とかで独占するよりも、何社か巻き込んで盛り上げていかないとうまく市場をつくり出すことはできないと思う。

ひろ じゃあ、茶碗蒸しとかを作っているメーカーが自作したりするかもですね。ちなみに、完全人工栽培に成功したことで「中国産とかアメリカ産のマツタケはなくなるかも」って意見があるみたいです。

ホリ そうかもしれないけど、中国産のマツタケって中国で食べるとおいしいらしいよ。

ひろ そうなんですか? なんか日本で聞く限りは、海外産って品質が悪いイメージっすよね。

ホリ マツタケは水分をたくさん含んでいて、香りも味も水分がなくなると消えちゃうんだよ。長期輸送したら水分も減るし、ダメになるのは当然。

ひろ 国産かどうかより、鮮度のほうが大事だと。

ホリ うん、むしろ植物も動物も大陸種のほうが味はいいはずだよ。

ひろ そうなんですね。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆきがバカマツタケの完全人工栽培に「マツタケが安くなったら、みんなそれほど食べたがらない?」

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』(徳間書店)が発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき) 1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『働き方 完全無双』(大和書房)

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