"ホリエモン"
こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは、『ファイナルファンタジーXIV』内でオンライン麻雀がスマッシュヒットしている現象について。前編では、「スクウェア・エニックスも、まさか麻雀が大ヒットするとは思ってもなかっただろう」と堀江氏が語ると、ひろゆき氏は、当初ポーカーの予定だったが法律に触れるので麻雀になったという事情に触れ、「FFXIVの影響で今アメリカ人が麻雀を覚えているという、予想だにしなかった現象が起きている」と指摘。ホリエモンは「正直、ここ最近で一番感激した話」と語った。

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ひろ 日本酒がおいしいっていうのを世界の人が知らないのと一緒で、麻雀の面白さを世界の人は知らなかったんですよ。

言い換えると、日本人は日本の中で価値があったり、面白かったり、おいしいものは知ってるけど、海外にそれを持っていこうっていう発想がなかったと。

ホリ もったいないことが多いよね。だから俺も和牛にチャンスがあると思ってWAGYUMAFIAをやっているんだよ。あと、最近だと『人生がときめく片づけの魔法』の著者のこんまり(近藤麻理恵)とかも、海外でヒットしている日本発のコンテンツだよね。

ひろ こんまりはアメリカで大ウケしてるみたいですね。ネットフリックスでドキュメンタリーが放送されたりして。

ホリ こんまりって、「こんまりUSA」みたいなのをつくって資金調達してたんだけど、その資料を見せてもらったことがあるんだよ。

ひろ ほう。

ホリ で、詳しくは言えないけど北米市場の売り上げが~みたいな感じのグラフがあった。「あー、これ3年前に日本のベンチャーキャピタルとかに持っていっても誰も投資しないだろうな」と思いながら見てた。

ひろ でも、ふたを開けてみたら、大成功。僕、こんまりの何がすごいかっていうと、通訳が優秀なことだと思うんですよ。こんまり自身はあまり英語をしゃべれないですからね。

ホリ でも、英語をしゃべれなくてもいいんだよね。

ひろ ですです。しゃべれなくても、礼儀正しくして、目の前の言葉が通じない人にも真摯(しんし)に対応するっていうのが大事。そして、言ってることは論理的なんだけど、それを説得する材料としてすごく感情的な言葉を使っている。

ホリ "spark joy"ね。なんてったって「ときめき」が「spark joy」になるんだもんね。

ひろ 英語圏の人に言わせると、「楽しいっていう感覚が内側から膨らむ」っていうイメージらしいんです。特にアメリカ人は、自分はいつでもいいことをやっていると思いたい人が多いので、それを肯定する言葉って必要なんですよ。

それを「spark joy」という言葉で一気に解決した。なので、「spark joy」を発明したあの通訳は優秀だと思います。あと、こんまりが家でじゅうたんの上で正座したりするんですよ。

ホリ え、じゅうたんの上に正座するんだ(笑)。

ひろ はい。でも、アメリカって土足文化じゃないですか。だから床に座るとかありえないですよ。でも「spark joy」を伝えるために小柄な日本人の女性が床に座って話し始める。

あのフォーマットは超面白いですよ。「これ、すごいなー」と思っていたら、案の定うまくいった。さすがだなと思いましたね。

ホリ なるほどね。こうやって、めっちゃポテンシャルがあるけど日本人が気づいていないコンテンツって、けっこう眠ってるんだろうな。

ひろ ですね。今の時代に、まさかオンラインゲーム内で日本式の麻雀がはやるなんて思いもしませんでしたしね。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文の誰がなんと言おうと、僕が認めた旨い店』(ぴあMOOK)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)

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