"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。ネットフリックスのドラマについて熱く語るひろゆき氏に、堀江氏の反応は――?
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ホリ ひろゆきにオススメしてもらったネットフリックスのドラマのタイトルなんだっけ? ほら、あの覚醒剤を作るやつ......。
ひろ ああ、『ブレイキング・バッド』ですか? 超有名な作品なんですけど......(笑)。
ホリ 俺、見たんだけど、あのおもしろさは、わかんないわ。
ひろ 僕的には、人生の中で一番おもしろいドラマですけど。
ホリ おもしろくなる前に見るのやめちゃったのかな?
ひろ 高校で化学を教えている50歳のさえない教師ががんになって、医療費や家族のためにお金を稼ごうと化学の知識を使って覚醒剤を作る話なんですけど、ただ覚醒剤を作りまくる話じゃなくて、アメリカの社会問題を描いている部分がおもしろいんですよ。
ホリ そうなの?
ひろ 頭のいい人が報われないという現実が、アメリカにはあるんですよ。
ホリ ふーん......。
ひろ 口がうまいやつは大儲けしているけど、地道にやっている人は頭がよくても貧乏とか、エンジニアでIT系で働く人はうまくいくんですけど、化学系はなかなか稼げないとか。
そんななかで、化学の知識を使って覚醒剤を作ってめちゃくちゃ儲かったけど、でも儲かっても幸せにならないよねっていう、アメリカ人の心をくすぐるところもちゃんと入れてるんですよ。
ホリ ......。
ひろ え、伝わってない!?(笑)。ちなみに、めちゃめちゃ評価高いっすからね。
ホリ 俺はおもしろい作品は、ちゃんとおもしろいって言うじゃん。
ひろ はい。そのへんは直球で言いますよね。
ホリ だから、国民的なマンガでも、おもしろくなければつまらないと言う。なんつーか、俺、主人公の頭が悪い作品はあんまり好きじゃないんだよ。
ひろ じゃあ、逆に堀江さんがおもしろいと思う作品はなんですか?
ホリ 『闇金ウシジマくん』。
ひろ あー、ウシジマくんは頭いいですもんね。でも、今も昔もメジャーになるのは、主人公の頭が悪いマンガですよ。
ホリ そうなんだよねぇ......。
ひろ わかっているじゃないですか(笑)。
ホリ それはわかっているんだよ。ただ、俺は別に感動しないって話。てか、ひろゆきってけっこうネットフリックスを見ているよね。
ひろ そうですね。僕、外に出るのが嫌いで、ずっと家に引きこもっていますから(笑)。ネットフリックスはおもしろい作品がめちゃめちゃあるんで、引きこもっていても楽しいんですよ。こういうサブスクリプションサービスがあるおかげで、お金を使わなくても楽しめますし。
★後編⇒ひろゆきの「引きこもり力」とホリエモンの「次世代資産力」とは?
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文の誰がなんと言おうと、僕が認めた旨い店』(ぴあMOOK)
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)