"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、「テスラ」のエアコン事業参入について語る。

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ホリ EV(電気自動車)を手がける米「テスラ」が、家庭用エアコン事業へ参入するという話があるね。

ひろ 国内勢に勝ち目はあるんすかね?

ホリ ひとたまりもないでしょ(笑)。

ひろ ですよねー。日本が家電の領域でも勝てなくなると、なかなかキツいですね。

ホリ ぶっちゃけ、日本が世界で勝つ要素があるのって、ロケットやロボットくらいだよ。

ひろ ベンチャーの家電メーカーも国内から出てきそうですし、大手の白物家電メーカーが逆転する展開は難しそうです。

ホリ そうだね。てか、日本の家電メーカーの製品って、なんであんなに使いにくいんだろう? あのUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス=デザインや使い勝手など)はヘンだよ。

例えばiPhoneとかは取扱説明書がなくても直感的に使えるじゃん。そういうふうに自分たちの製品を見直そうとしないのかね?「これ、使いにくいよね」って本音を言いにくい雰囲気でもあんのかな?

ひろ でも、メーカーも時間とお金をかけてあのUI/UXにしている気がするんですよ。

ホリ マジ? 訳わからんな。日本企業でも「バーミキュラ」とかの家電はシンプルデザインで使いやすいじゃん。国内勢もやればできると思うんだけど。

ひろ ソニーとかはどうですか?

ホリ プレイステーションはいいけど、カメラになるとゴテゴテしてて、ものすごく日本の家電っぽいよね。

ひろ 大衆向けには「ひとつのボタンでひとつの機能」という構造のほうがわかりやすいのかもしれないっすね。

ホリ だから、ひとつの機能しか持たせない家電でいいと思うけど。電子レンジとか極論すればタイマーだけでいいわけじゃん。

ひろ マーケティング担当者からすると「いろいろ機能があったほうがお得そうに見える」と思うのでは? それに、日本の白物家電って新製品が毎年発売されますけど、フランスとかだと新製品なんて毎年出ないですからね。

結局、ちょっとした違いをつくって、それを制御するボタンをつけるから、ゴテゴテしたデザインになるんじゃないかと。

ホリ そういうことだろうね。シンプルでユーザビリティのあるものをずっと売り続けりゃいいのに。

ひろ 日本人は「シンプルで頑丈な製品を買っておけばOK」って考え方にはあんまりならないですよね。

ホリ 確かにね。

ひろ 住宅だって、土地を買うと建物を壊して新築で建てたがりますし。昭和の時代ってテレビとか洗濯機とか10年以上使うのが当たり前だった気もするんですが、平成から変わったんですかね。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆき「『テスラ』はエアコンにバッテリーを内蔵して、安い夜間電力を充電して昼間に使うとかになりそうな気がする」

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『それでも君はどこにでも行ける』(光文社)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(学研プラス)

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