30代、40代、50代のときにやっておくべきことは何か? ひろゆき氏と成毛眞氏(元日本マイクロソフト社長)は、5月26日発売の対談本『考えて生きる 合理性と好奇心を併せもつ』(集英社)の中で次のように語っている。

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■はやりものには全部乗っかれ

ひろゆき(以下、ひろ) 成毛さんは「30代でははこうしよう。40代では。50代では」と考えたことは?

成毛眞(以下、成毛) ないですね。年齢によって目標を決めるのは大嫌いです。

ひろ 年齢よりもそのときの状況に合わせて動いたほうがうまくいきやすいですからね。年齢を軸にして目標を決めると、身動きがとりづらくなる。

成毛 大事なことは「トレンドに乗れ」ということ。AKB48でもNiziuでもいい。はやりものには全部乗っかるべきです。

ひろ 人の情報感度って「はやりものにはついていけない」とあきらめた瞬間からガタ落ちすると思うんですよ。

成毛 そう。はやりものの9割以上は2、3年以内になくなります。でも、そのなかでいくつかは50年くらい持つものもある。だから、細かくトレンドを追っていないと、社会を変えてしまうような大きなはやりものが来たときについていけないんですよ。

ひろ インターネットなんてまさにそうですよね。

成毛 すぐ廃れるのか、社会を変えてしまうものなのか、それは、はやっている最中にはわからない。現在のようなインターネットのポテンシャルに何十年も前から完璧に気づいていた人なんてほとんどいないでしょう。結局、そういうのに気がつくのはミーハーで、はやりものにはなんでも手を出しているタイプです。

ひろ ってことで、今のビジネスマンにアドバイスするとしたら「はやりものはとりあえずチェックする」ですね。


ひろゆき(西村博之) 1976年生まれ。1999年にインターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設。2005年、株式会社「ニワンゴ」取締役に就任し、「ニコニコ動画」を開設。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に就任

成毛眞(なるけ・まこと) 1955年生まれ。1986年、マイクロソフト株式会社(日本法人)入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社し、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は書評サイト「HONZ」の代表も務めている

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