BASE FOODやsnaq.meで届く健康が意識された良質なお菓子。大和氏も入会しているとか BASE FOODやsnaq.meで届く健康が意識された良質なお菓子。大和氏も入会しているとか

サブスクが多すぎる! 多くの企業が、自社のコンテンツや製品を定額で提供するプランを打ち出し、もはやサブスクじゃないものがないほど!

そんな中で、どのようにサービスを選べばいいのか? どうすれば得できるのか? 株式会社ユニベルの代表で、サブスク紹介サイト『コスパ部』を運営する、日本一サブスクに詳しい専門家の大和貴人(やまと・たかと)氏を直撃!

■そもそもサブスクは得じゃない!?

――サブスクのサービス、さすがに増えすぎてません!?

大和 そうですね。2019年、音楽系のサービスをきっかけにサブスクのサービスは増え続け、市場は毎年約10%ずつ大きくなってきました。現状、サブスクの市場規模は1兆円に達したともいわれています。サービス数は、少なくとも1000以上です。

――1000もあるの!?

大和 皆さんが「サブスク」といわれてイメージする、NetflixやSpotify、楽天マガジンといった、映像・音楽・マンガ・雑誌などの「デジタル系サービス」も多いですが、それ以上に、商品が送られてくるような「非デジタル系サービス」が割合としては非常に多いですね。

――何を選べばいいのか、まったくわからないです......。

大和 まず、デジタル系サービスの選び方からお伝えすると、結論、自分の好きなコンテンツが楽しめるものに入ってください。これに尽きます。

その上で得する、というより損しない方法としては、忙しくて活用できない月はこまめに解約するって感じですかね。

どうしても、サービスを絞らなければならない場合、私だったらAmazon Primeを選びます。映像・音楽、その他のサービスも充実しているので間違いなく最強のサブスクです。

大和貴人氏 大和貴人氏

――では、非デジタル系のサービスは、どうやって選べばお得ですか?

大和 ここからが今回、私がサブスク専門家として伝えたかったことです。前提として、デジタル系以外のサブスクはほとんどお得じゃないんです。

――マジですか!?

大和 ぶっちゃけ、コストメリットが少ないサービスばかりですよ。原因はサブスクリプションサービスのビジネスモデルが、そもそも儲かりにくいものだからです。

サブスクの事業モデルは顧客をたくさん囲って、サービスを続けてもらう代わりに、料金を安く提供するんです。ユーザー側は安くサービスを受けることができて、企業側も安定した収益が見込める、Win-Winという形です。言ってしまうと薄利多売ではあるんですよ。

サービスの立ち上げには費用を要するので、本来、サービス開始直後は、しばらく赤字覚悟の事業モデルなはず。でも、サブスクの事業者には、サブスクブームに乗っかって設立されたベンチャー企業も多い。

彼らは資本体力が弱く、いち早く儲けを出そうとしてしまうんです。結果、サービスが高価格に設定されて、ユーザーにとってはお得じゃない料金体系になってしまう。

――なるほど。そんな背景があったんですね。

大和 あとは非デジタル系の場合、商品を送る分、送料がかかってコストメリットを出しづらい、みたいな。

――じゃあ実際のところ、お得なサブスクってどのぐらいあるんですか?

大和 私は『コスパ部』というサブスク紹介サイトを運営していて、これまで700以上のサービスを体験してきました。でも、その中で自信を持ってオススメできるサービスは、30ぐらいになってしまいますね。

大和貴人氏オススメの良質サブスク 大和貴人氏オススメの良質サブスク

大和貴人氏オススメの良質サブスク 大和貴人氏オススメの良質サブスク

■サブスクの良しあしとは?

――サブスクのほとんどがお得じゃない、と。

大和 コストメリットがないだけならまだしも、儲けを急ぎすぎるあまり、ユーザーが損するサブスクも多いんです。質の悪いサブスクは確実に増えています。

――悪質なサブスクなんてあるんですね......。

大和 例えば、単純にコストが高すぎるサービスですね。代替手段もあって、別にサブスクである必要がないっていう。傾向としては、先ほどお伝えしたような理由から、ベンチャー企業のサービスに多いです。「そんなに高い料金なら、普通に単品で買うよ」というものですね。

ベンチャー企業のサービスに気をつけなくてはいけない理由はほかにもあります。倒産リスクです。サービスの移り変わりも激しく、1年たつと、3割ほどのサービスがなくなっています。まだ聞いたことはないですけど、運営会社が倒産して料金の引き落としだけ続くなんてことも可能性としてはありますよね。

ほかにも、食料品のサブスクなのに、運営は広告会社、というように、本来の事業とは関係のない分野のサブスクには注意です。もちろん、素晴らしいサービスもありますが、片手間でやっているサービスの場合、質が悪いことが多いです。

――運営会社に注意しておけばいいんですね!

大和 気をつけるべきサービスはまだあります。解約させてくれないサブスクです。よくあるのは契約による縛り。一定期間、契約を続けないと違約金が発生したり、入会した時点で数ヵ月分の料金がまとめて引き落とされたり。

解約までの手続きを、意図的に複雑にしているサービスもあります。ホームページの端にあるリンクからじゃないと解約できないとか。かつて体験したケースでは、電話でしか解約できないけど、なかなかつながらないっていう。

ほかの利用者の似た口コミもあったので、確信犯でしょうね。少し昔にはなりますが「解約コンサル」という、サービスから離脱させにくくして儲けるコンサルタントもいました。

――どうしようもないですね(笑)。

大和 縛りとか、解約コンサルって「1ヵ月でやめられると損しちゃいます。だから、長く利用してくださいね」っていう、自信のなさの表れだと思うんですよ。いいサービスだったら、そうはならないはずなので、最低利用期間があると、ちょっと嫌な気はしますよね。

解約しづらいサービスがあまりにも多いせいで、今では消費者庁から、サブスクの契約に関するガイドラインも出されています。

――そういった悪質なサービスを見分けるには?

大和 信用できる口コミを見つけることが大切です。SNSは利用者の生の声が聞けますよね。まとめ記事にはでっち上げの感想が書かれていることも多いので注意が必要です。まあ、私の『コスパ部』を読んでいただければ間違いないかなと(笑)。

――逆に、いいサブスクの定義とは?

大和 個人的に、いいサブスクは2タイプに分かれると思っています。単純にコストメリットがあるタイプと、値段は少し高いけど、それに合った付加価値があるタイプ。

大和貴人氏オススメの良質サブスク 大和貴人氏オススメの良質サブスク

大和貴人氏オススメの良質サブスク 大和貴人氏オススメの良質サブスク

――前者にはどのようなサービスが?

大和 今回紹介させていただいた中だと、電動歯ブラシのサブスク「GALLEIDODENTAL MEMBER」が当てはまります。一般的な電動歯ブラシの半分以下のコストにもかかわらず、同じようなパフォーマンスを発揮してくれるので、圧倒的なコストメリットがあります。このタイプのサービスはどんな人にもオススメできるかなと。

――後者にはどういったサービスが?

大和 パンが届く「パンスク」や、コーヒーが届く「PostCoffee」などがそうです。正直、1個当たりの値段は、自分で単品を買うのとあまり変わらない場合もありますが、各地の商品を探す手間、好みに合わせたプロのセレクト、何が届くかわからないワクワク感にお金がかかっているといえます。

現状、非デジタル系サブスクの多くが後者のタイプです。こうしたワクワク感などに価値を見いだせない人は、安易にサブスクを始めるべきではないかもしれません。

――最後に、読者へメッセージを!

大和 今回紹介した10のサービスで、気になったものがあれば、内容を調べていただいて「自分がお得と思えるか」を基準に入会を検討してもらえればと思います!

*紹介したサブスクは別途送料がかかる場合あり。サービスに関する情報は2023年4月11日時点のもの。詳細は各公式サイトをご覧ください

●大和貴人(やまと・たかと)
株式会社ユニベルの代表を務め、サブスクサービスの紹介サイト『コスパ部』を運営している。自称・日本一サブスクに詳しい専門家