みんな大好き、マックの"てりやき"が400円台の大台に突入! でも、これって他チェーンと比べると高いの? 安いの? 量や価格、味の違いまで大手6社のてりやきを徹底比較してみました!
※重量やサイズなどは週刊プレイボーイ独自調べのもので、公式のものではありません。また一部店舗では価格が異なる場合があります。
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■てりやきも千差万別!
1月24日、マクドナルドのてりやきマックバーガーが370円からついに大台の400円に値上げされた。でも、相場は意外とこれくらいなのか、はたまた、高いのか。深く考えたことがなかったという人も多いと思うので、これを機にハンバーガーチェーン大手6社のてりやきを比較してみた! ダイジェストで一気に紹介していこう。
まず、くだんのマクドナルドは最後に回して、バーガーチェーン店舗数国内3位のロッテリアから。価格は390円とマクドナルドより10円安価。その特徴は? 生涯食べたバーガーの数は3000個以上という、ハンバーガー評論家の松原好秀氏が語ってくれた。
「バンズは内側がしっかりトーストされており、香ばしさが広がり、てりやきソースの味にほろ苦い深みと締まりを与えています。パティは牛肉感がしっかりあります」
飲食トレンドリサーチャーの山口えりこ氏はここに着目。
「マヨソースがバンズの上下にしっかり塗られているのは、ロッテリアのみ。濃厚感が強く感じられます」
続いては、モスバーガー。ファストフード店の社員経験もあり、ハンバーガーと30年を超える関わりを持つ、バーガー研究家の白根智彦氏が分析。
「さすがはテリヤキバーガー発祥の店。ソースは味噌と醤油がいいあんばいで配合されている。特筆すべきは、モリモリのレタス。これらとマヨネーズのバランスが絶妙です」
レタスに関しては、ほかのふたりも絶賛。
「契約農家から〝玉〟のまま店に配送され、葉を一枚ずつ剥がして洗い、冷水に4度も浸すことでいっそう歯触りが良くなっています。このシャキシャキ食感はほかでは味わえません」(松原氏)
「食感を失わないように、かつ、全体の味のバランスが損なわれないよう、絶妙の量のソースをレタスにもかけているんです。その演出がにくい」(山口氏)
次はモスと同様、ハンドメイド感の強いフレッシュネスバーガー。松原氏が語ってくれた。
「こちらはバンズが最大のポイント。生地に北海道産の栗かぼちゃを練り込んだ黄色い『パンプキンバンズ』を使っており、そのかぼちゃ独特のほんのり甘い風味と香りに、甘辛いテリヤキソースが重なるスタイルです」
山口氏が続ける。
「マヨネーズが少なめなので、ガツンと感が少なく、ライトにあっさり食べられます」
続いて、外資系のバーガーチェーン。ウェンディーズ・ファーストキッチンを評してくれたのは白根氏。
「てりやきソースはやや辛めで、重たくない。特筆すべきは、パティの占める割合が非常に大きいこと。もはや、肉を食らう感じの商品。620円とほかと比べると割高ですが、満足感は大きいです」
最近店舗を増やしているバーガーキングについて語ってくれたのは松原氏。
「直火でグリルされてギュッと引き締まったポークパティ。香ばしさも格別です。価格的には、スモーキーテリヤキバーガーが安いのですが、バーガーキングといえば、やっぱりワッパーです。
僕がこの店で本当にオススメしたいのはテリヤキワッパー(640円)。100%ビーフのパティはおよそ125g。バンズの直径は約13㎝と食べ応えあり。この大きさを考えれば、600円超えも納得。レタスに加え、トマト、オニオン、ピクルスなど野菜が豊富に入っているのもほかにはないポイントです」
それでは最後に、マクドナルドを。松原氏が続けて語る。
「ポークの味が前面に押し出され、ソースはショウガの味がよくきいて『しょうが焼き』に通じる味わい。いい意味で非常に異端なてりやきバーガー。どの店のものとも違うので〝代えの利かない存在〟だと思います」
そして、白根氏が締めくくってくれた。
「無理やりコストパフォーマンスを出すために、グラム単価を計算したところ、6社の中では一番安かった。値上げが騒がれていますが、かなり頑張っている証拠。これからも応援していきましょう」