コロナ5類移行からはや1年。歓迎会など飲み会ももはや普通に行なわれている印象。そこで気になるのは、今、居酒屋での適切な注文は何かということ。上司世代に喜ばれるメニューをアンケート調査して、注文の最適解を探ってみた!
* * *
■注文は野球の打線を組むイメージで!
4月、5月の歓迎会シーズン。そんな飲み会で迷うのは、上司から「テキトーに注文して」のひと言。コロナも5類移行から1年たった今の最適解を探ってみよう! サラリーマンの食事情に詳しいグルメ評論家の今 柊二氏は前提としてこう語る。
「コロナ前より飲み会に〝質〟を求めるようになりました。物価が高くなったこともあり、『せっかくなら、おいしいもの』という雰囲気が強くなっている。『テキトー』と言いながらも、注文に対してシビアになっています」
そんな中での、注文の基本姿勢は? 『今こそ使える昭和の仕事術』(かんき出版)の著者でビジネスコラムニストの後田良輔氏に聞いた。
「注文を単品で考えるのは失敗のもと。チームで考えるのが正解です。その際、使えるのが〝野球の上位打線オーダー〟。
1番にすぐ出てくるもの。2番で場をつなぎ、3番はメインにつなぐ人気の副菜。4番はその店の一番人気メニューなどメインです。この流れで、最初にまとめて注文できると『段取りがいい』と太鼓判をもらえます」
では、具体的なメニューについて上司世代のアンケートとともに見ていこう! すぐに出てくる野菜系で一番人気だったのはポテトサラダ。
「ポテサラは店でプロの手にかかると、自宅のものとはかなりの差が出ます。『外で食べる価値がある』という思いがあるのでしょう」(今氏)
さらに、すぐに出てくるアテとして意外な人気だったのがたこわさ。後田氏が語る。
「年齢を重ねるにつれて、ビールやサワーより焼酎や日本酒が好きになっていきます。炭酸系には白菜キムチなどが合いますが、日本酒や焼酎をたしなむ上司世代には、たこわさが好まれるのでしょう」
こういうアテ系は注文の数が難しいのも問題。
「基本は人数÷3の数を注文し、様子を見るのが正解です」
さらに、つなぎとして人気なのが冷ややっこ、焼き厚揚げなどの豆腐系つまみ。
「健康に気を使う上司世代に喜ばれます。『冷たい冷ややっこと温かい厚揚げどちらがいいですか?』と聞いても問題ないでしょう」(後田氏)
そして、いよいよメインの流れに。一番人気は焼き鳥の盛り合わせ。今氏が語る。
「焼き鳥は家で作るのが困難。スーパーで買ってもそれなりに高いので、こういう場での注文は喜ばれます。さらに、『肉を食べた』という満足感もあるので人気です」
ほかに、だし巻き卵やサイコロステーキ、ソーセージの盛り合わせや餃子も人気だった。魚系では、刺し身の盛り合わせが断トツで人気。
「コロナの影響もあり、取り分けが難しい焼き魚や煮魚などは注文を避けるのが無難です」(後田氏)
揚げ物では、鶏の唐揚げが人気だが、焼き鳥を注文した場合の〝鳥かぶり〟が気になる。そんなときに使えるのが、ちくわの磯辺揚げ。
「上司世代の懐かしの味。ですが、青のりを混ぜた衣は磯辺揚げでしか使えないなど、手間もかかる理由から、家庭の食卓に並びにくいメニューなので喜ばれます」(今氏)
よく話題になる、フライドポテトはつまみになるかならないか問題だが、意外と支持率は高かった。後田氏が語る。
「飲み会の後半では場を持たせる人気者になるので、あと少し食べたいときに追加注文すると喜ばれます」
以上を参考に実践を!