『黒執事』で水嶋(中央)の映画復帰を支えた(左から)大谷監督、優香、剛力、山本

18日、映画『黒執事』の初日舞台挨拶に、水嶋ヒロ、剛力彩芽、優香、山本美月、大谷健太郎監督が登壇した。

本作は枢やなによる漫画『黒執事』を映画化。原作はシリーズ累計発行部数1800万部を突破し、世界42の国と地域で翻訳される超人気漫画だ。

主演は3年ぶりの映画復帰となる水嶋ヒロ。性格以外は完璧な執事・セバスチャン役のほか、共同プロデューサーとしても名を連ねており、「無事に公開を迎えられてとにかくうれしい。やれることは全部やったので、あとは神様の意思、何よりお客さんに委ねたい」と、喜びをかみしめるように語った。

原作の大ファンだという山本美月は「この作品が大好きで精一杯頑張った。この映画を見てくれた皆さんのことが大好きです……」と、感極まって涙。さらに大谷健太郎監督が「水嶋さんが先日のジャパンプレミアで『僕はこの勝負に勝ちたい』とおっしゃった。本当に勝たせてあげてください!」と熱く語ると、水嶋も「もう無理だ…」とこみ上げるものを抑えきれずに号泣した。

剛力彩芽も「水嶋さんと美月ちゃんからもらい泣きした。水嶋さんの復帰作の脇役としてどうしたらいいか不安もあったけれど、お会いしたらそれは一切なくなり、お芝居を一生懸命やって楽しむことが大切だと感じて、人としてもたくさん成長できた」と涙ぐみながら振り返った。

続いてマイクを握った優香は「私は泣きません! 頑張って伝えたいと思います」と宣言して笑いを誘い、「最初は不安だったけれど、お会いしたら水嶋さんの繊細さや純粋さに、誰もがこの人を支えたいと思っていた。世のすべての男性が水嶋さんだったらいいのにと思うくらい、素晴らしく尊敬できる人。私のほうが年上なのに学ぶことが多かった」と絶賛。

山本も「本当に泣いてばっかでごめんなさい。初日からとても重たいシーンで不安だったけれど、水嶋さんがすごくほめてくださって落ち着けた。まるで現場の父親のような存在でした」と感謝した。

大谷監督は「人生のすべてをかけて一本の映画に情熱を注ぐ姿勢は、僕も見習わなきゃいけないぐらい素晴らしく、あらためて彼はスクリーンの中で輝いているべき人だと思う。また一緒に仕事がしたい。それはきっと『黒執事』続編でありたい」と語った。

これらの言葉を受けて水嶋は、「今、自分がこの地球上で一番幸せなんじゃないかと思うぐらい、頭の中が幸福の色でいっぱいです。頼りない主役だったけれどみなさんに支えてもらった。原作に対するリスペクトがないんじゃという声もありますが、原作とそれを支えたファンへのリスペクトは一度も忘れたことはなく、最高の仕事をしようと地道に努めてきた。その思いがみなさんに少しでも伝わればいい」と力強く語った。

■『黒執事』全国公開中配給:ワーナー・ブラザーズ映画。(C)2014 枢やな/スクウェアエニックス (C)2014 映画「黒執事」製作委員会【http://wwws.warnerbros.co.jp/kuroshitsuji-movie/】