壇蜜を皮切りに小島瑠璃子、鈴木ちなみ、佐野ひなこ、おのののかなど、近年、新たなスターが次々と登場し、再びグラビア界が盛り上がってきた。
彼女らに続けとばかりに、“尻職人”倉持由香を部長とする「グラドル自画撮り部」や“天使すぎるアイドル”橋本環奈らがSNSをきっかけに大ブレイク。さらに「48グループ」では、宮脇咲良(HKT48)、古畑奈和(SKE48)、小嶋真子(AKB48)らの“次世代”“次々世代”が進出するなど、次のスター候補生も続々と現れている。
一方で、表紙を飾った雑誌が売り切れ店続出、ランジェリーカットを収めた写真集『(un)touch』(講談社)が大ヒットするなど、女優・深田恭子も存在感を示すなど、現在のグラビア界はベテランからフレッシュまで百花繚乱。この盛り上がりは、かつての“グラドル全盛期”をもしのぐ「グラビアブーム」の到来をも予感させる。
そんなグラビア界で今、注目されている“新勢力”が、今年上半期を席巻した「元局アナ」と「アウト系・反省系」だ。
まず、「元局アナ」。女子アナがグラビアに挑戦すること自体は、決して目新しいことではないが、キー局の元看板アナとなると話は別だ。今年に入ってから、脊山麻理子(元・日本テレビ)を筆頭に、平井理央(元・フジテレビ)、亀井京子(元・テレビ東京)らが続々とグラビアに登場し、各方面に大きな衝撃を与えた。
彼女らにとってグラビアは“新たな自己表現の場”であり、これまでテレビの情報番組やバラエティ番組では出したくても出せなかった、女性としての艶やかさ、愛らしさをこぞって見せつけている。
そしてもうひとつの「アウト系」「反省系」とは、テレビのバラエティ番組で“いじられる”女性タレントたち。
かつてテレビのバラエティ番組といえば、グラビアアイドルにとっては、雑誌のグラビアで活躍した後に「進出」するもの。しかし最近はその逆で、バラエティ番組で注目を浴びたタレントが“グラビアに挑戦する”パターンが目立っている。
『アウト×デラックス』のカウンターガールとして注目された小間千代、『有吉反省会』で取り上げられた美熟女歌手、北山みつき、『サンデージャポン』などで話題になった元ナンバーワン・ホステス、神室舞衣など、テレビで話題の美女が次々と初グラビアを披露。グラビアアイドルも驚く大胆なセクシーショットが大きな反響を呼んだ。
2000年代のグラビア黄金期を支えたレジェンドたちが続々と結婚・出産している現在。まさにひとつの時代が終わり、新しい時代が始まろうとしている。
■週刊プレイボーイ21号「11ページ特集 混沌としたグラビア界の未来はどっちだ!? グラビアの『現在地』と『これから』」より