“ミス・カープガール”と呼ばれている大井智保子さん。広島ファンの女性には美人が多い?

着ている服によって女のコのかわいさが増す、という現象は確実に存在する。「リクルートスーツ」は1割増し、「浴衣」は3割増し、「ウェディングドレス」は5割増し……。このあたりは多くの方に納得いただけると思うが、「野球のユニフォーム」もなかなかどうして悪くない。

プロ野球球団の広島カープが試合に勝利するたびに、自身のブログに「カープのユニフォームに身を包んだ美女」の写真をアップする“カープガールプロジェクト”なる試みを続けているカメラマンがいる。

そのブログ「CARP-girl-CARP」【http://ameblo.jp/new163-1119/】をのぞいてみると、掲載されている女のコたちのクオリティの高さにまず驚く。うーん、カワイイ。球場で隣の席にこんなコが座ってたら、オジサン間違いなく声かけちゃう。

カメラマンの名は正司慎一郎という。“カープガール”“カープ女子”という言葉が巷に浸透して久しいが、その草分けはたったひとつのブログだったのだ。今から4年以上も前、もともとはとあるアパレルブランドの広報を務める彼が、このような風変わりな試みを始めたきっかけとはどこにあったのか。

「僕は広島出身で、当然物心ついた頃からのカープファン。その昔、80年代くらいですか、カープって本当に強かったんです。でも、(僕が)高校3年のときのリーグ優勝を最後にだんだん弱くなっていって、それがつらくて一時期目を背けていたんですね。それで気がついたら20年くらいたってしまって、『こりゃ応援しなきゃ』と。で、何ができるかなーって思ったときに、僕は写真も撮るんですけど本業がアパレル会社の広報なので、ファッション誌に出ているような女のコたちとコンタクトを取れたりもしたんです。要するに、趣味が高じて始まった試みです(笑)」

撮影や女のコのキャスティングだけでなく、その都度カープのユニフォームやグッズを集めるのもすべて正司氏が自分で担当する。

「趣味の延長なので当然衣装費も小道具費も自腹です! 現在で200人くらいの女のコにご出演いただいていると思うので、けっこうバカにならないです(笑)。でも、ユニフォームを着た女のコって球場なんかで見てもかわいいじゃないですか。野球って、サッカーの応援に比べると少し硬いイメージがあるから、そういうのをいい意味で払拭できるといいなって思いながらやっていますね」

カープガールは尋常じゃないカープ愛の持ち主!

昨年も20回ほど観戦に行ったという古田さちこさん

……と、ここまで読んで、「ミーハーな女子供が一時的に『カープカープ』言って騒いでるだけじゃないのか?」と、懐疑的な目を向けられる方もおられよう。ところがどっこい、掲載されている彼女たち、中には明らかに普通ではない人がいる。

例えば、昨年のカープ戦観戦試合数は50試合を超え、その筋で“ミス・カープガール”の呼び声高い大井智保子さんは、今年のカープの開幕ダッシュの要因をこう分析する。

「エルドレッド選手がインコースを打てるようになり、4番としてきちんと機能するようになったことがまずひとつ。失点が多い試合でも逆転できるようになったことも大きく、昨年に引き続き“菊丸”の走攻守がそろったふたりの存在も光っています」

冒頭の一行を読んだだけで尋常ではないカープ愛が伝わってくる。あるいは、生まれた頃からベビーカーに乗ってカープの試合を観に行っていたというカープファン歴28年の古田ちさこさんは、「印象深いカープの思い出」を問われるとこう答えた。

「木村拓也さんの追悼試合。拓也さんが唯一上がらなかったピッチャーマウンドで、息子さんが拓也さんの背番号をつけたユニフォームを着て始球式をされていたこと。立派な投球でした」

なんだかインタビューしているこっちのほうが、胸がいっぱいになってしまいました……。

そんな“カープガール”たち15人のインタビューが『週刊プレイボーイ』25号(6月9日発売)に掲載中。交流戦に入って苦戦の続く広島カープだが、彼女たちの熱い応援を背に再び加速を決めてもらいたいものだ。

●大井智保子(おおいちほこ)出身地/広島県江田島市肩書(職業)/読者モデル好きな選手/野村祐輔投手、一岡竜司投手、廣瀬 純選手、栗原健太選手、キャム・ミコライオ投手、ブラッド・エルドレッド選手 ……誰かひとりにしぼれません!

●古田ちさこ(ふるたちさこ)出身地/千葉県肩書(職業)/ジュエリーショップ店員、読者モデル好きな選手/戸田隆矢投手

そのほかにもまだまだ『週刊プレイボーイ』25号に“カープガール”たちが登場!

(撮影/正司慎一郎[日本ツインテール協会])