主人公・和希に選ばれ「原作者の紡木さんが選んだと聞いたとき、役者としてありがたいな、喜ばしいなと思いました」とその喜びを語った能年

「大丈夫ですか? 気絶してないですか!?」と、ただ事ではない心配の声が司会者からあがったのは、6日、都内の中村中学校・高等学校で行なわれた「夏休み特別“愛のHR(ホームルーム)”」と題したイベントでのこと。

映画『ホットロード』(8月16日公開予定)の特別試写会が開催され、主演を務める能年玲奈登坂広臣(とさかひろおみ・三代目J Soul Brothers)が、サプライズ登場したのだ。

試写会が終了したところで、突然現れたふたりに、会場を埋めた同校の中高生約300人が狂喜乱舞。なかには涙を浮かべる生徒もいるほどで、そのあまりの興奮ぶりに司会者から冒頭の発言が生まれたわけ。

生徒たちを前にした挨拶では、能年が「皆さん、可愛い制服姿なので目の保養になってありがたい気持ち。すごく制服が好きなので、幸せです」と期待通りの天然発言(?)、それにあちこちから「かわいい~~~」と歓声が飛び交った。

作品については「私のキャラクターやイメージとはまったく違う役」を演じ、「原作のファンの期待を裏切らず忠実にやらなければいけないなかで、自分の軸を通すことが難しかった」(能年)と苦労話などを語り、続いて生徒たちからのQ&Aタイムに。

女子高生の恋愛事情に能年も興味津々?

「将来の夢を見つけるには?」という質問が上がると、能年は自身の女優になったきっかけを例に挙げ、

「とりあえず自分の“好き”に貪(どん)欲になってみるのが、すごくいいんじゃないかなって。頭で考えるよりも、とりあえず飛び込んでみると(夢が)見つかってくるんじゃないかな」

と、たどたどしい口調ながらも素直な実感を親身に回答。

ところが、「夏休みを楽しく過ごすには?」という質問をした高校2年生の生徒が、登坂とのやり取りで「(自分は)好きな人と上手くいっている」とカミングアウトすると、会場の様子を眺めていた能年も思わずその女のコに目がクギづけ……。

自身は夏休みについて「友達と一緒に何か作るのがいいと思います。大きな絵を作るとか、動画サイトに投稿するとか、自分たちの今のパワーをぶつけてみるっていうのは楽しんじゃないかな」と、あくまでマジメにアドバイスを送ったかと思いきや、やはり女のコとして恋愛には興味があるようで「(彼と一緒にいるのも)素敵ですね~」と満面の笑顔で答えた。

『ホットロード』は1986年から「別冊マーガレット」で連載され圧倒的を支持を獲得、全4巻ながら700万部の発行部数を誇る同名漫画(作:紡木たく)が原作。母親に反発し非行に走る宮市和希(みやいちかずき)とバイクに命をかける春山洋志(はるやまひろし)の純愛を描いている。

女子高生300人と一緒に撮影。撮影中も「かわい~」「顔ちっちゃい!」と歓声は止まず