氷室京介(53歳)と布袋寅泰(52歳)の確執は音楽界最大の冷戦ともいわれる。ここへきて、ファンの悲願であるBOOWY再結成が、氷室の“引退宣言”によって永遠に叶わないまま終わる可能性が出てきた。

先月19日、20日の横浜スタジアム公演と来年開催予定のラストライブをもって音楽活動からの引退を発表した氷室。耳の不調と、ベストな状態で歌えなくなったことが主な理由だ。

20日のライブを観たプロモーターのA氏は語る。

「序盤から左耳を気にするしぐさを見せていました。また、リハで転倒、骨折していたらしく、まさに満身創痍(そうい)でした」 

一方の布袋は、氷室の引退宣言を受けてこんな思いを自身のブログにつづっている。

“最後のステージはせめて一曲でも 隣りでギターを弾かせてほしい” 

果たして、願いは届くのか?

「再結成は100%あり得ない」 

そう断言するのは、音楽業界関係者のB氏。そもそも、なぜふたりはモメているのか?

「確執の“火種”はBOOWYの結成初期に生じました。当時、布袋が付き合っていた女性を氷室が奪い、最終的に結婚したんです。その後、バンドは快進撃を続け、88年に人気絶頂のまま解散。音楽的な行き詰まりなど理由は諸説ありますが、火種がくすぶり続けていたのでは」 

レイザーラモンRGが壮大な再結成プランを語る

解散理由について布袋は「墓場まで持って行く」と自伝『秘密』でつづっているが……。

「決定的な亀裂は、解散後の独立をめぐって生じました。BOOWYのマネジャーを務めていた男性が、ふたりのどちらにつくかが焦点になった。氷室は自分側につくと疑わず準備を進めていたのですが、フタを開けてみると、パートナーに選んだのは布袋……。それ以降、ふたりの公の場での共演は一度も実現していません」(B氏)

やはり、再結成は叶わぬ夢なのか? BOOWYの大ファン、芸人のレイザーラモンRG氏が語る。

「再結成こそ誰もが幸せになれる完璧な方法だってお互いわかってるんです。でも、もともと群馬の不良ですからね、突っ張ってるんですよ。よほどの大義名分がないと難しいでしょう」 

では、どんなお膳立てが必要なのか? RG氏が壮大なプランを提案する。

「……昔、X JAPANのYOSHIKIやEXILEが天皇陛下の前で歌を披露しましたよね。それに倣(なら)うわけじゃないですが、ここはそれくらいの舞台を用意していただいて、もう国家的なプロジェクトにしてしまうのはどうでしょう。さらに産業界でもコンビニでBOOWYを流しまくって潜在意識に刷り込み、僕ら個人のファンも、永ちゃんファンばりにBOOWYステッカーを車に貼りまくって宣伝するんです。国レベルで機運が高まったとき……止まった時計が動くはず」

はたして、それで仲直りが実現するならばBOOWYファンの皆さん、国会前でデモでもしてみますか?