アニメやアイドル、ボーカロイド、メイド、コスプレなどなど……「日本の数々のカルチャーを多くの人に紹介したい!」との思いで2010年秋葉原にて開催されたのが、「@JAM」だ!
@JAMはこれまで「@JAM the Field」「@JAM NEXT」など内容によって名前を変え、イベントを行ってきた。
そんな@JAMがこの夏、手掛けるのがアイドル80組(!)を招集し、横浜アリーナという大舞台で行なう「@JAM EXPO 2014」(8月31日(日)に開催)という一大イベント!
そこで、週プレNEWSでは3回にわたり、注目の出演アイドルインタビューを決行! 第一回目は、アップアップガールズ(仮)の仙石みなみちゃん! その見所とは……?
■他のアイドルに“浮気しやすい現場”です!
――まずは、@JAMに毎回参加しているという、アップアップガールズ(仮)の仙石みなみちゃんなわけですが、@JAMって一体どういうイベントなのでしょうか?
仙石 @JAMは、他のアイドルが集結するイベントとはちょっと違うんですよ。“アイドルのイベント”って聞くと、出演するアイドルは、みんなかわいくて、キラキラしていて「THE アイドル!」みたいな子が出るんだろうなって想像するじゃないですか。もちろん、そういうアイドルの方も出演しているんですけど、@JAMに出演するのはそういう人たちだけではないんですよね。私たちが一番最初に体験した“対バンイベント”が@JAMだったんですけど、出場していたのが7月に解散した、BiSさん(全裸PVや、握手会ならぬ“ハグ会”などを行なった。「アイドル界の暴走機関車」と呼ばれた過激アイドルグループ)や、最近大人気のでんぱ組.incさんとかだったんですよ。
――……それは、たしかに最初のイベントとしては個性的でしたね。
仙石 そういった、ちょっと変わったアイドルが多数出ているのが特徴だと思います。私たちも他のアイドルさんを見ていて「こんなのもアリなんだ!」って衝撃を受けました。でも同時に、「殻にこもってちゃダメだ! 何やってもいいんだ!」って思えたんですよ。ここで、私たちの「他のアイドルさんに負けたくない!」っていう戦闘的な体勢が芽生えたんです。そういった「アイドルって、いろんなグループがたくさんいるんだ!」っていうことを知ることができるイベントだと思います!
――なるほど。そして今回は「横浜アリーナ」で行なうそうで。
仙石 そうですね。いわゆる横アリのステージは、メインステージになっていて、他にも隣接するライブハウスやコミュニティスペース、それに通路の途中にもライブステージを作るんです!
――……ってことは、通路のすぐ隣とかでは、別のアイドルがステージをやっているってこと?
仙石 そうなんですよ! ステージとステージの距離が近いんです! だから、すぐに他のステージも移れちゃう。他のアイドルさんに“浮気しやすい現場”なんですよ!
――浮気ができる現場!
仙石 だから「これがアプガだ!」っていうパフォーマンスを見せてお客さんを引き止めなきゃいけないんです! “いかにお客さんを惹き付けられるか”っていうのが、今回の@JAM EXPOでは大事なんですよね。
海外でも人気! アプガの魅力は?
――ちなみに、@JAMは海外の人も注目してるそうで。
仙石 女のコが集まってお揃いの衣装を着て、みんなで一緒に歌って踊る「アイドル」という日本独自の文化を海外の方に知ってほしいですね。そのためには、何も包み隠さずに汗とか涙とかも出し切って全力でやれば、言葉とか国境とか関係なく想いは伝わるんじゃないかなと思っています。そういう意味でも、なんか「心にズシンとくる」とか、「なんかこの人たち圧がある」とか、なんでもいいから伝えたいです! 正直、アプガは“命がけ”な部分は他のアイドルさんには負けていないと思いますね。海外の方に「かわいい!」と思われるより、「何だコイツら!?」って思ってもらいたいですね。今回のイベントでは、海外に向けてライブを配信もするので。
――アプガの「ノンストップ・ダンス」は、海外の人にとってもインパクトありそうですよね。ちなみに、仙石さん自身としては、どんな意気込みを持っていますか?
仙石 今回の@JAM EXPOでは、横アリ4階のトラック運動所を使っての“運動会”があるんですよ! そこでリレーと借り物競走に出場するんです! ライブで負けられないのはもちろんなんですけど、ここでも負けられない決戦があるんです! 私、陸上部だったので、足が速いんですよ! 絶対勝ちたいですね。アプガからは、私と新井(愛瞳)が出場します!
――あれ、新井さんって走るの苦手なんじゃ……?
仙石 はい……(苦笑)。陶芸部出身で、走りはダメなんですよね。それに、最年少なのにアプガ一、体力がないんですよ。見た目はボーイッシュなショートカットだし、かなり活発そうに見えるんですけどね……。で、でも! すばしっこさと、少年っぽさと、最年少という若さでなんとかなると思いますっ!
――コレは要注目ですね(笑)!
富士山登頂よりライブのほうが酸欠!
■富士山ライブは、いつもより楽でした!
――さて、先ほど話に出た@JAMで最初に共演したBiSは、7月に横浜アリーナで解散。でんぱ組.incは、5月に日本武道館コンサートを成功させました。2組と並んで、当時「御三家」と言われていたアプガとしては、差を付けられてる?とか思ったりも……。
仙石 そうなんです。昔はよく@JAM以外でも、BiSさん、でんぱ組.incさんと対バンさせていただいてたんですけど。私たちが一歩一歩……って感じのときに、両グループともどんどん上に行っちゃって……(苦笑)。でも私たちだって上を目指してるんです!「てっぺん」を目指して、実は先日、日本一高い山、富士山の頂上でライブを決行しました!(ドヤ顔で)
――……えーっと、それは、なんか「上を目指す」っていう方向が……ズレている気が(笑)。
仙石 そんなことないですよ! 富士山は世界中の人が知ってますからね! “アップアップ”ってグループ名についていますし、とにかく高い所の一番はとっておかないとって思って!
――なるほど(笑)。っていうか、普通は富士山に登るだけでも大変ですよね。その頂上で歌ったんですよね?
仙石 そうなんです。でも、私たちけっこう体力があるんだなってことに気付けました。富士山に登りながら、みんなで歌いながら行ったんですよ。「いい声出しになるね、コレ」とか言って(笑)。で、最後まで歌いながら頂上まで登ったんです。……そしたら、ガイドの方が「15年ガイドしていて、富士山を歌いながら登る人なんて初めて見た!」って。でも、私たちからしたら普段やってるライブの方がもっと酸素薄くて苦しいんですよ。だから全然平気でしたね(笑)。
――スゲーっ!! しかも、その「富士山登頂ライブ」って、日にち極秘でしたよね? ファンの方で来られていた人いたんですか?
仙石 ……それがファンの方って、全然いなかったんですよ! みんな「この日じゃないか?」って、いろいろ推理して、実際に「この日だと思うから、俺、登るわ!」っていう人もたくさんいたみたいで。でも実際、誰もその日を当てることはできなくて。ただ単に富士山に登って、下山した人も結構いたみたいです。告知しちゃうと人が集まっちゃうかもしれなかったんで内緒でやったんですよ。結局、登山していた方100名くらいの前でライブをしました。すごく楽しかったです!
――アプガ恐るべし、ですね……。では最後に、そんなアプガが目指す@JAM EXPO 2014でのライブとは?
仙石 はい! 実は、光栄なことにメインステージでトップバッターをやらせてもらえるんですよ。一番最初だけど「最初のアプガが一番よかったね」と言われるように、みなさんの記憶にこびりつくぐらい最初からゴリゴリに攻めていきたいですね! 横浜アリーナ全部をアプガの音で揺らしていきたいです!
■仙石みなみ(アップアップガールズ(仮)) 1991年4月30日(23歳)。身長150センチ。好きな言葉は「侍魂」アプガの燃えるレッド! おっちょこちょいだったり、漢字が書けなかったりもするけど、そのまっすぐな性格は、誰からも憎まれない! なんかカリスマみたいなものがあります。そして“伝説”と呼ばれているアプガの中野サンプラザコンサートが、Bluーrayで9月30日にリリース決定! http://www.upupgirlskakkokari.com/
@JAM EXPO オフィシャルサイト http://at-jam.jp/EXPO/
(取材・文/篠本634・山本絵理 [short cut])