マージャン経験者に聞くと、ほとんどの人が「上がったことがある」と答える“役満”。
しかしどれくらいの確率で出ているかと聞かれると、「わからない」と口を揃(そろ)える。いったい、どのくらいの確率で上がれるのか?
上がる確率を自由研究しようということで、お盆休み、友人に「マージャンをやらないか」と誘ったところ、お盆休みに家族サービスをしないとどんな目に遭うのか、ということを散々聞かされ、友人たちを集めることを断念。ゲーセンの「麻雀格闘倶楽部」でトータル24時間プレイして、何回出るのかを自由研究することに。
プレイしていると、途中から持ち点が3万5000点を超えたプレイヤーが、安全な点差にもかかわらず安い手で上がって早く終わらせようとしたり、ベタ降りする傾向を発見。
確かに1ゲーム200円で、3万5000点以上獲得したら次ゲームは無料、2万5000点以上なら次ゲームが100円でできますが、そこは四暗刻(スーアンコウ)を狙いましょうよ、というところを七対子(チートイツ)でさっさと上がるプレイヤーばかり。
新宿の某ゲーセンでは、酔っぱらいに「高い手狙わないで、さっさと上がれよ。国士無双(コクシムソウ)でも平和(ピンフ)でも女のコは1枚脱ぐから」と、わけのわからないからまれ方をしました。
だったら自分で、と調査の後半は必死に役満を狙いましたが、そのせいで満貫(まんがん)や跳満(はねまん)をバンバン振り込み、気づいたらトータルで2万円ほどの出費。結局、役満は一度も拝めませんでした……。
(取材・文/渡辺雅史[リーゼント])