遊郭…といえば吉原。吉原…といえば花魁(おいらん)。花魁…といえば安達祐実!? そのココロは?
1日、主演映画『花宵道中(はなよいどうちゅう)』で花魁(おいらん)を演じる安達祐実が、舞台となった吉原と程近い吉原神社を参拝、ヒット祈願を行なった。
主人公の朝霧(あさぎり)は、体が火照(ほて)ると肌に“花”のような赤い斑点が浮かぶことで有名な遊女。この日は、それをイメージし花柄の着物姿を披露。競演する淵上泰史(ふちかみやすし)、監督の豊島圭介と一緒に降りしきる雨にもかかわらず、人力車で颯爽(さっそう)と登場した。
今作は『女による女のためのR-18文学賞』を受賞した宮木あや子による同名小説が原作。朝霧が染物職人の半次郎(淵上)と許されざる愛に落ちる恋物語で、10万部以上のヒット作となり漫画化もされている。
約20年ぶりの主演に安達は「主演の人は大変なんだな」とあらためて実感をこぼすも、「花魁は一度してみたかったので、うれしかったです。吉原に身を置きながらも朝霧のきれいな心、魂を見てもらえたら」と、役に惚れ込んだ様子でアピール。
しかし、やはり一番の見どころであり話題は、自身も「皆さんに注目してもらえるポイント」という、ヌードで挑んだ激しい濡れ場だ。
戸惑いはなかったのかといえば、もちろん緊張したというが「長年、子役のイメージを引きずって過ごしてきたけれど、それを壊して次のステップに進みたいと思って、これまでと違うアプローチをしてみました。目指していたところに近づけているとは思っています」と、自信満々。
その通りにメイクも大人っぽさを意識し、凛(りん)とした美しさをまとっていた安達だが、この時ばかりは逆に少女のように顔をほころばせた。
かつての「少女」のイメージからは想像できない妖艶(ようえん)な演技に、豊島監督も「覚悟を決めて現場に来ていたので、その凄(すご)みみたいなのが表情に出ている。普段の演技も上手いのは知ってのとおりですが、本当に恋をした感じというか、濡れ場も上手い!」と、絶賛しきりだった。
『花宵道中』は11月8日から全国公開。新たなステージを拓(ひら)き、変貌した一糸まとわぬ彼女に驚き、魅了されること間違いナシだ!
(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)