ゆでたまごのふたりと棚橋、真壁の人気プロレスラーがキン肉マンを囲んでメモリアルショット!

「もう10回を超えると、真新しいことを毎度企画していくのはなかなかしんどいですけどね(笑)。それでも毎回、声をかけるたびにスタッフやゲストが協力してくれるので本当にありがたい」と、原作担当の嶋田隆司先生はしみじみ語った。

その言葉通り、多彩なゲストが登場、夏の終わりの宴を大いに盛り上げた一夜――。

8月29日の金曜日、東京都江東区のディファ有明で、漫画家のゆでたまごデビュー35周年を祝したイベント『キン肉マンカーニバル2014』が開催された。当日は、日本記念日協会が定めた「キン肉マンの日(29日と金曜日が重なる日)」。認定されたメモリアルイヤーである2008年2月29日(金)の初回イベントから数えて通算11回目の祭典となった。

18時30分、四方を客席に囲まれたステージに、アニメのテーマ曲『炎のキン肉マン』にのって嶋田先生と作画担当の中井義則先生がリングイン! 開会宣言で会場のボルテージは一気に上がる。

そして“国家斉唱”と称して、おなじみのアニメ主題歌『キン肉マンGO!FIGHT』が場内に鳴り響く……と、ここで赤コーナーから “乱入”を果たしたのは、人気バラエティ番組『めちゃイケ』(フジテレビ系)でおなじみ「キム肉マン」こと俳優の武田真治

キン肉マンマスクを着けたままサックスを吹くという荒業を披露する……かと思いきや、そのマスクが仇(あだ)となって演奏が聞こえないというトラブル発生。結局、マスクを脱ぎ捨ててパフォーマンスを行なうハメになるという、波乱の幕開け(笑)。

「キム肉マン」こと武田真治が素顔で生演奏!

あのトップレスラーたちもゲストで登場

続いて登場したのは、声優界のレジェンド・神谷明! キン肉マンの声色であの『キン肉マン音頭』を熱唱。

「イントロで『日本全国のいたいけな少年少女諸君!』って言葉が出てくるんですけど、あの時の“少年少女諸君”が、ここにいるお客さんたちなんですね!」

と問いかける神谷氏に、会場からはレスポンス代わりの拍手が巻き起こった。

「あの頃は夏の終わりになれば、あちこちの盆踊り大会でこの曲が流れてた。嬉しかったなぁ」と、嶋田先生も感慨深そうにすると観客の多くも頷(うなず)いている。

だが、浸る間もなく続いての“刺客”は、新日本プロレスのトップレスラー、棚橋弘至選手と真壁刀義選手。ともに『キン肉マン』は幼少期から親しんできたという愛読書。ゆでたまごの両先生も大のプロレスファンということで、当然のように意気投合した。

好きな超人としてロビンマスクを挙げた棚橋選手、その理由を聞かれて「人間臭いところがいいんです。やさぐれて放浪したり」と、マニアックな視点に会場は大爆笑。真壁選手も「バッファローマンだな。一度悪の道を歩んで、その後に正義の心を取り戻した。オレのプロレス人生と一緒!」とアピール。

大のファンという棚橋&真壁が好きな超人を語る

オークション&「王子~!」感動の再会!

その後もAKB48・田名部生来(たなべみく)ちゃんなどの友情出演を経て、落札額がすべて広島県の豪雨災害、東日本大震災の復興支援に寄付される「チャリティオークション」コーナーへ。

お宝グッズが熱い掛け声とともに次々と競り落とされていったが、会場の熱気が沸点に達したのは、中井先生がこのイベントのために描き下ろしたという8枚のカラーサイン色紙。ザ・ニンジャキン肉アタルという鉄板のスター超人からレオパルドンキャノン・ボーラー、さらにはウールマンというマニアにしかわからなさそうな激レア超人まで……。

ラインナップが告げられるたびに会場はどよめきに包まれたが、最高額で落札されたのはこれこそ大本命のウォーズマン。なんと、落札額は驚きの15万円! 昨年の「超人総選挙2013」でも1位を獲得した貫禄は伊達(だて)ではない、圧巻の人気ぶりだった。

直筆描き下ろしのオークション、やはり一番人気は本命のウォーズマン!

その後、神谷明氏が再びリングイン。『キン肉マン』の名ゼリフをその場で読み上げるというサプライズ企画「公開アフレコ」まで披露。「大丈夫! この私がなんとかしてみせる!」「ようやったのう、テリーマン!」など、シリーズの名ゼリフが放たれるたびに会場中からは感嘆とも驚嘆ともとれる歓声が沸き起こった。

だが、本当のサプライズはその直後に! 司会進行、お宮の松氏による「神谷さんひとりではアニメは完成しません! やはり、この人との掛け合いがないと始まりませんよね!?」というコールに導かれて花道から現れたのは……この日のシークレットゲストであり、ミート君役の声優として長年コンビを組んできた、松島みのりさん!

「王子~!」というあの懐かしのセリフが生で聞こえるや、会場からは絶叫。

「ミート君は本当に思い入れのある大切なキャラなので、この場に来れて、一緒に35周年をお祝いできることが嬉しい」と松島さん。先生や神谷氏も久々の再会を懐かしんだ。

松島みのりさんも加わり、感動の再会トークまで!

ゆでたまご両先生が感謝のコメント

そして、イベントはエンディングへ……。

ファンへの感謝を伝える嶋田先生が「中井君、35年間ありがとう!」と突然、“相棒”に握手を求め、驚きながらもそれをガッチリと受け止める中井先生。ふたりの“友情パワー”の強さを最後の最後で見せつけ、会場中は感動に包まれたままフィナーレを迎えた。

ここで、現在『キン肉マン』を連載する『週プレNEWS』だけの独占、終演後のゆでたまご先生直撃コメントだ!

「何よりお客さんの顔が嬉しかったですね。このイベントは僕ら自身が手作りでやってて、チャリティの色紙にしても、中井君とふたりでどの超人にしようか、どんな順番で出そうか、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるかを想像しながら準備して。思い描いていたとおりにみんなが喜んでくれて本当に嬉しいですね。あんな楽しそうな顔をしてくれるんやから、また是非やりたいです!」(嶋田先生)

「やっぱり最後に相棒から急に求められた握手にはグッときましたよね。あんなの台本にも一切なかったので、びっくりしましたけど、相棒の気持ちが嬉しかった。今日みなさんから受け取ったものを力に変えて、早速また明日から原稿頑張ります!」(中井先生)

漫画家デビュー、そして『キン肉マン』の連載スタートから35年。伝説はまだまだ続くぞ、GO!FIGHT!!

会場には超人コスプレしたファンも大勢訪れ、大盛況のフィナーレに満足げなゆでたまごの嶋田(右)、中井(左)両先生

(取材・文/山下貴弘  撮影/井上太郎)