安達祐実がヌードを披露した濡れ場が話題の映画『花宵道中(はなよいどうちゅう)』。その公式ビジュアルブック『安達祐実 秘花(ひめか)』が、9月22日(月)に発売された。本写真集でオールヌードを初解禁した彼女を直撃した!
―発売中の映画の公式ビジュアルブック『安達祐実 秘花』についてお聞きします。前半部分は劇中カットが、後半部分は少女をテーマに撮り下ろしたカットを収録。“遊女と少女”、相反する気がするんですが?
安達 ですね。ただ、共通項もあるのかなって。『花宵道中』で私が演じた花魁(おいらん)・朝霧(あさぎり)の魅力って、私が思うに少女性だと思うんです。
たぶん、汚れた世界にいるのにもかかわらず、無垢(むく)な部分があって。そこに人は魅(み)入いられちゃうというか……。私自身にも、どこか地に足がついていないようなフワフワした部分があるので。
だから、撮り下ろしの写真は少女っぽく撮りたいって思ったんです。以前は大っ嫌いだった私の幼さみたいな部分……そのルックス的な幼さが朝霧を演じる際もすごく役立ったと思います。
―女優である安達さんにとって、写真ってどんな位置づけなんですか?
安達 私、写真がすごく好きなんです。ムービーだと役になって出演しますよね。バラエティでも、安達祐実というものをある程度つくって出ている。「これは私自身じゃない」って、好きなように脚色できる。
でも、写真は見透かされているというか、心がそのまま写ってしまう感じがするんです。写真において、私は素直でいていいんだって。自分の素直な感情を出すことが許される、唯一の手段が写真なのかなと思っています。
素直になれたきっかけは、写真集『17歳』
―そう思うようになったきっかけってあるんですか?
安達 高校2年生のとき、写真集『17歳』を出しているんです。そのときでしょうか。
―初めて水着のカットがあった写真集ですね。
安達 そうです。当時、「子役は大成しない」って散々言われて。私自身、少女であるべきか、女性になるべきか、すごく揺れていた時期でした。周りからは、「早く大人になれ」って急(せ)かされ。でも、昔からのファンの人は「大人にならないで」と思っていて……。
どっちに進んだらいいのかわからない状態で、撮影ギリギリまで揺れていたんです。そしたら、そのときのカメラマンの橋本(雅司)さんに、「どっちでもいいよ!」って言われて。
―どういう意味ですか?
安達 「少女であってもいいし、大人であってもいい。祐実ちゃんは祐実ちゃんであればいい」って……。私、その言葉に救われて。今、しゃべっていても泣いてしまいそうなんですけど、すごいうれしかったんです。それ以来、私にとって写真は、素の自分で向き合うべき場所になりました。だからこそ、怖い面もあるんですけどね。精神的に覗(のぞ)かれている気がして。
■インタビューの続きは、発売中の週刊プレイボーイ40号にてお読みいただけます!
●安達祐実(あだち・ゆみ) 1981年生まれ、東京都出身。2歳でモデルとしてデビューし、後に子役として活躍。テレビドラマ『家なき子』を演じたのは1994年、12歳のとき。以降、数多くの映画、ドラマ、舞台、CMに出演。日本を代表する演技派女優
■映画『花宵道中』公式ビジュアルブック 『安達祐実 秘花(ひめか)』 前半の劇中写真と後半の撮り下ろし写真で構成。テーマは、「遊女」と「少女」。芸歴30年女優の裸の生きざまを、映画に先駆けて解禁する(集英社/1800円+税、発売中) 【http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-780736-3&mode=1】
(構成/水野光博 撮影/桑島智輝)