1979年に誕生した『機動戦士ガンダム』。この35年で数々のアニメ作品が生まれ、そこから派生してプラモ、ゲーム、マンガにと、その世界観は無限の広がりを見せている。

そして、生誕35周年目の新ガンダムとして富野由悠季氏が手がける『ガンダム Gのレコンギスタ』が登場! さらに来春には『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』も上映と、ガンダムからますます目が離せない!

■舞台はなんと宇宙世紀の約2000年後の未来

“ガンダムの生みの親”富野由悠季監督が帰ってきた!

10月2日よりMBS、10月3日よりTBSなどで放送開始する最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』。なんとテレビシリーズとしては15年ぶりに富野氏が原作・総監督!

物語の舞台は「宇宙世紀から千数百年後か2000年後あたり」(富野氏)というリギルド・センチュリー。だが人類の科学技術としては宇宙世紀時代より逆行したとも思える設定となっており、例えば地球上のエネルギー源を得るために造られた軌道エレベータが神聖視されていたりするのだ。

そんな軌道エレベータを守護するパイロット候補生であるベルリの冒険を描いていく。

富野氏は「ガンダム以降、どのように世代を乗り越えたメッセージを伝えていくか、この15年は本気で考えてきて、具体的に形にできずにいました。『Gのレコンギスタ』で、ようやく輪郭を見ることができました」と語っており、いやが上にも期待が高まる!

“安彦タッチ”再現で幼きシャアとセイラを描く!

■エピソード0といえる、一年戦争前の群像劇

『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインを務めた安彦良和氏が手がけたマンガ、『機動戦士ガンダム THEORIGIN』が超待望のアニメ化!

物語は宇宙世紀0068年、サイド3、ムンゾ自治共和国(後のジオン共和国)から始まる。幼き日のシャアとセイラを中心に描きながら、ジオン共和国と地球連邦政府の対立、そこから一年戦争に至るまでの政治劇、人間ドラマを描くものと思われる。

初めて登場するメカ、ガンタンク初期型や、ジオン軍エースパイロットの若き日の勇姿を楽しむのも一興。

少年時代から気高くクレバーなシャアが、いかにして本来の身分を偽ってジオン軍に潜り込み、存在感を示していくのかも見どころのひとつだ。

いずれにしても、“安彦タッチ”を完全再現すべくハイクオリティに仕上がった作画には驚愕(きょうがく)! この絵が動くというだけでも、一見の価値ありである!

(取材・文/昌谷大介、牛嶋 健、千葉雄樹[A4studio])

■週刊プレイボーイ41号「16ページ特集 機動戦士ガンダム 怒涛の35年史」より(本誌では、ヒストリーからトリビア、関係者インタビューまで満載!)