SD、対戦、ifモノなどなど、名作から珍作までなんでもアリ? ガンダムゲームとひと口に言ってもアクションからシミュレーションまでジャンルは幅広い。
アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』で全国のプレイヤーと真剣勝負する『絆体感TV 機動戦士ガンダム 第07板倉小隊』(テレビ東京系、火曜25:40~)に出演中のインパルス・板倉俊之氏に聞いた。
■200万円をつぎ込み、絆と小説が生まれた
―板倉さん。ずばり『戦場の絆』の魅力は?
板倉 やっぱり、あの直接、機体を操作している感覚に浸れるシステムですね。ガンダム好きなら一度はMSパイロットになって操縦したいでしょ? それに仲間との連携も醍醐味(だいごみ)で、自分の責任で負けたりする点も『戦場の絆』ならではの面白さですね。
―すごい……芸人でも熱中するわけだ!
板倉 リリース当時からプレイしていて、気がついたら1年間で200万円は使っていて。結果、“格闘カテゴリーSランク取得数ランキング”の全国19位にランクイン(笑)。
―そ、そんなのおかしいですよ、板倉さん!!
板倉 朝10時にゲーセンへ行き、ゲーセンから仕事場へ直行して、仕事が終わればゲーセンに戻るという状態。だからゲーセンにいても「あ、インパルスの」って反応じゃないんですよ。「大将、一緒にやりましょうよ」とか。
―筐体(きょうたい)に魂を引かれてる!
板倉 当時はゲーセン内で同時刻にコイン投入すると、強制で同じ小隊になってて。僕はひとりでも遊んでいて、同じくソロだった人と意気投合したんですが、話していくうちにお互いの実家が徒歩20秒圏内ということが判明するという経験も(笑)。
嬉しすぎてキレ気味に執筆を快諾?
―そこまでハマった結果、『板倉小隊』が始まったと!
板倉 ガンダムが大好きだった歴史は何ひとつ無駄にはならなかったと思いましたね。正直、「こんな楽しい番組をやっていいのか」、そして「1クールで終わるだろう」と思っていたのに気がつけば第6期まで突入。番組がきっかけで小説が書けたことも思い出深いですし。
―『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』!
板倉 最初は『ガンダムエース』のCM収録中に原作をやらないかと言われて、うれしすぎて「いや、書きますよ!」ってキレ気味に返事して(笑)。結果、小説に。
―けれど、重厚な物語とリアルな戦闘描写は圧巻です!
板倉 芸人が書いたガンダムってナメられたくなくって。だから玄人でも楽しめる内容にしたかったし、毒のある話にしたりして僕が書いた意味を出したかった。悪役に見えるほうにも信念があるという、僕の魂の根本にある善悪の境のない考え方は、間違いなくガンダムに影響されたものですからね。
(取材・文/昌谷大介、牛嶋 健、千葉雄樹[A4studio] 撮影/下城英悟)
●板倉俊之(いたくら・としゆき) インパルス。1978年生まれ。36歳。テレビ東京系『絆体感TV 機動戦士ガンダム 第07板倉小隊』に出演中。小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』の1巻が発売中
■機動戦士ガンダム戦場の絆 2006年にバンダイナムコゲームスからリリースされ爆発的ヒットとなったアーケードゲーム。仲間と連携し、敵を撃破せよ!
■週刊プレイボーイ41号「16ページ特集 機動戦士ガンダム 怒涛の35年史」より(本誌では、ヒストリーからトリビア、関係者インタビューまで満載!)