「ダメよ~、ダメ、ダメ!」のフレーズで大ブレイク中! 2014年の流行語大賞との呼び声も高い、日本エレキテル連合の中野聡子さんと橋本小雪さんに直撃インタビュー、第2回!
■初めはそれぞれピンで芸人やってました
―ところで、おふたりはなんで芸人になろうと思ったんですか?
中野 私は一度、就職したんですけど、社内で同僚とコミュニケーションがまったくとれなくて5ヵ月で辞めました。それで、こんなダメ人間でもなんとかなる仕事って何かなって考えたら、芸人だと思ったんです。それで、お笑いの養成所に入りました。
橋本 私は大学を卒業してすぐに養成所に入りました。中学校のときから目立ちたがり屋で、関西出身なので、目立つ仕事といえばお笑いしか浮かばなかったんです。
―養成所のときからコンビを組んでたんですか?
中野 初めはそれぞれピン芸人としてやってました。私は最初、メガネをかけてインテリぶったキャラでした。それでニュースキャスターみたいな感じでフリップ漫談をしてたんです。
―どんなネタをやってたんですか?
中野 「正しいカツラのカミングアウト法」というのを理論的に淡々と説明してました。実は、審査員にカツラ疑惑のある大物有名人がいることを知らなくて、そのネタをやっちゃったことがあるんです。
―えっ? その人はどんな感想を言ったんですか?
中野 ネタが終わったら、すぐに逃げたので感想は聞いてないんです。……ああ、もう思い出したくないネタです。
コンビを組むことになった理由は?
―橋本さんは?
橋本 私は段ボール箱に頭を入れて「箱入り娘」とかやってました。
中野 面白くないでしょ。あとは、大きなゴミ袋に入って顔だけ出して「彼氏に捨てられたー」っていうのもやってたんですよ。
橋本 中野は、私より私のネタに詳しいんです(笑)。
中野 私、橋本のネタは全部覚えてるんです。
―ひとりでやってるときから、お互いを意識してたんですか?
橋本 私はずっと、中野は面白いなあと思ってました。
中野 私は橋本を軽蔑してました。つまんないネタばかりやって、こういうやつがお笑いの風紀を乱すんだって。
―それなのにコンビを組むことになったと。
橋本 2年ぐらいひとりでやってたんですけど、私はもう中野に全然及ばないことがわかったので、土下座して「コンビを組んでください」ってお願いしました。
中野 「私は自分でネタを書いて、それを表現したいから、ネタ作り以外のことは何もしたくない。だから、ネタ作り以外のことをなんでもするんだったらコンビを組んでもいい」って言ったんです。
橋本 だから「なんでもします」って言いました。
*明日配信予定の後編に続く!
(取材・文/村上隆保 撮影/村上庄吾 協力/コンテンツリーグ)
■日本エレキテル連合 2008年にコンビ結成。関西を中心に活動するが、2010年に東京に進出。爆笑問題がいる芸能事務所タイタンに所属。2014年、「ダメよ~、ダメ、ダメ!」のフレーズで大ブレイクした
●中野聡子(なかの・そうこ) 1983年11月12日生まれ、愛媛県出身。特技は日本画。趣味はコントで使う衣装や小道具を集めること。ネタ作り担当。細貝さん、クミ、都美子などを演じている
●橋本小雪(はしもと・こゆき) 1984年11月13日生まれ、兵庫県出身。特技は中野聡子の世話。趣味はなぜかカフェ巡り。ネタ作り以外担当。朱美ちゃん、ケン、比呂美などを演じている
■週刊プレイボーイ43号「日本エレキテル連合インタビュー」より