大ブレイク中の日本エレキテル連合・橋本さん(左)と中野さんが夢を語ってくれた!

「ダメよ~、ダメ、ダメ!」のフレーズで大ブレイク中! 2014年の流行語大賞との呼び声も高い、日本エレキテル連合中野聡子さんと橋本小雪さんに直撃インタビュー、第3回!

■夢はドリフのようなお金をかけたコントです

―ふたりでコンビを組んで最初のネタってどんな感じだったんですか?

中野 私は爆笑問題さんに憧れていたので、最初は漫才をやったんですよ。古びた隠れ家的な旅館の女将と、そこに訪ねてきたレポーターみたいな設定で。でも、お互いボケもツッコミも全然うまくなくて、その一回で漫才は見切りました。それで、次から今みたいなコント形式にしたんです。

橋本 すぐに切り替えたよね。

―最初からコントじゃなかったんですね。

中野 そうですね。それでコントをやっているうちに「あれ!? コントって志村けんさんが教科書だ」って気づいたんです。小さい頃から『だいじょうぶだぁ』とか大好きで見てたので自然とベースになるものがあったんでしょう。それで志村けんさんのコントを意識するようになりました。

―でも、ふたりのコントって下ネタが多いですよね。

中野 そうなんですよ。今となっては下ネタばかりになっちゃって……。一回、そっちの脳になると、もう下ネタしか思いつかなくなるんです。

―ドリフのコントって子供ウケするものが多いですけど、志村けんって、下ネタとかやってましたっけ?

中野 実は、結構やってるんですよ。例えば、おじいちゃんがあえぎ声のするテレビを見ていて、おじいちゃんの股間にある風船がだんだん膨らんでいくみたいなことをやってますから。

―そういえば、加トちゃん(加藤茶)の「ちょっとだけよ~」なんかも、ストリップネタですもんね。

中野 そうなんです!

橋本 大人が見ちゃいけないっていうものに、子供たちは興味を持ったりしますからね。

サーカス的な感じでコントをやってみたい

―じゃあ、朱美ちゃんとかは、それが狙いだったんですか?

中野 いや、狙ってないです。私たちは子供に人気が出なくてもいいんです。大人を笑かしたいので。子供に人気があるのはありがたいんですけど、やりにくくて仕方ないです。

―やりにくい?

中野 はい。だって、あれは下ネタですから。朱美ちゃんだって、本当は大人用のドールなのにテレビではアンドロイドって設定になっちゃって、ずーっと悩んでたんですよ。だけど……最近は、それでお金が入ってくるようになったので、まあ、アンドロイドでもいいかなって思い始めました。もうアンドロイドでもなんでもいいから、今のうちにゼニをためて、自分たちの好きなことをやろうと。

橋本 うん。

―好きなことって?

中野 とにかく、お金をかけたコントをしたいんです。それこそドリフみたいに一から舞台にセットを作って、大がかりな仕掛けでお客さんを楽しませてみたい。車がバーンって突っ込んできたり、水が噴き出したり、ライオンが飛び出してきたり、サーカス的な感じでコントをやってみたいんです。

橋本 私たち、「見た目だけで笑わせてる」ってよく言われるので、それならとにかく見た目だけですごく楽しんでもらえるものをやりたいと思ってるんですよ。

中野 そのためには、子供に媚(こ)びてでも生き残ります。

―一発屋で終わるなんて?

橋本 …………ダメよ、ダメ、ダメ~!

(取材・文/村上隆保 撮影/村上庄吾 協力/コンテンツリーグ)

■日本エレキテル連合2008年にコンビ結成。関西を中心に活動するが、2010年に東京に進出。爆笑問題がいる芸能事務所タイタンに所属。2014年、「ダメよ~、ダメ、ダメ!」のフレーズで大ブレイクした

●中野聡子(なかの・そうこ)1983年11月12日生まれ、愛媛県出身。特技は日本画。趣味はコントで使う衣装や小道具を集めること。ネタ作り担当。細貝さん、クミ、都美子などを演じている

●橋本小雪(はしもと・こゆき)1984年11月13日生まれ、兵庫県出身。特技は中野聡子の世話。趣味はなぜかカフェ巡り。ネタ作り以外担当。朱美ちゃん、ケン、比呂美などを演じている

■週刊プレイボーイ43号「日本エレキテル連合インタビュー」より