初めての記者会見に終始、緊張していた藤野。今後、どんな女優になるのか楽しみだ 初めての記者会見に終始、緊張していた藤野。今後、どんな女優になるのか楽しみだ

異例ともいえる注目度で新人女優がデビューした。その初お披露目となったのは12日に行なわれた映画『ソロモンの偽証』の製作報告会見だ。

ベストセラー作家・宮部みゆきが構想15年、執筆に9年をかけ、最高傑作とも言われる同名小説が原作。それだけでも期待できるが、さらに話題となったのが、主演を務める14歳の藤野涼子の存在だ。応募総数1万人という中から、異例ともいえる半年間かけたオーディションで選ばれた彼女は、なんとほぼ演技未経験!にもかかわらず、大抜擢されたのだ。

この日の会場には抽選で募集された“傍聴人”のほか、70を超えるマスコミ媒体が出席。邦画の、それも制作中の作品の会見にこれだけの報道陣が集まるのも異例だ。会場にいたスタッフも「映画の会見でこんなに集まることは珍しいですよ」と驚きを隠せない。それだけでも注目度の高さが伺えるはずだ。

藤野は主役に選ばれたときの感想を「喜びという感情よりは、緊張という感情に見舞われました。……こんな大役を自分が務められるのかという不安と、なぜ演技経験の少ない私が選ばれたのか、疑問でいっぱいでした」とコメント。中学生ながらも言葉を選びながらかしこまった口調で、緊張している様子がひしひし伝わってくる。他の出演者が話している間も、じっと前を見据えて固い面持ちだった。

そして、撮影現場の様子を聞かれると「撮影中、ずっと緊張していたんですが、夏川結衣さんから……すごいとても感謝するような言葉をいただいて、今でも心で念じています。それは私の中での“心の呪文”なので、みなさんにもお話したいんですが、……心に秘めておきたいので、想像していただければと思います」と、観客らに気を使いつつも真摯な思いを吐露。女のコの秘密というと、邪(よこしま)な想像をしてしまう残念な大人には、眩しすぎるほどのピュアさだ。

 夏川にもらった言葉を思い返して、照れくさそうに俯(うつむ)く姿がまた初々しい 夏川にもらった言葉を思い返して、照れくさそうに俯(うつむ)く姿がまた初々しい

芸名=役名の理由とは

 目を見て伝える藤野に尾野は「とってもしっかりされていて、私が大人役でいいのかと思った」と初対面の印象を語る 目を見て伝える藤野に尾野は「とってもしっかりされていて、私が大人役でいいのかと思った」と初対面の印象を語る

本作でデビュー、「藤野涼子という役をもらって、その感情を忘れたくない」とその主人公と同じ名前で女優デビューする藤野だが、どんな女優になっていきたいかは決めていないそう。

しかし、25年後の藤野を演じる尾野真千子を見て「初めてお会いしたときに、とても……鋭くて綺麗な瞳だなと思いました。私もそのような女性になりたいと心から20年後、真千子さんのような綺麗なカッコイイ女性になりたいと思います」と今後の目標を明かした。

会見には藤野や夏川、尾野のほか石井杏奈(E-gils)などオーディションを勝ち抜いた生徒役6人に佐々木蔵之介永作博美黒木華ら出演陣と成島出監督、原作の宮部も出席。『ソロモンの偽証 <前篇・事件>』は2015年3月7日(土)、『ソロモンの偽証 <後篇・裁判>』は4月11日(土)に公開予定だ。

(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)

 最後の撮影では、安心したのか自然な笑み。(前列左から)望月歩、富田望生、石井杏奈、藤野涼子、板垣瑞生、清水尋也、前田航基(後列左から)成島出監督、尾野真千子、永作博美、佐々木蔵之介、夏川結衣、黒木華、宮部みゆき(原作者) 最後の撮影では、安心したのか自然な笑み。(前列左から)望月歩、富田望生、石井杏奈、藤野涼子、板垣瑞生、清水尋也、前田航基(後列左から)成島出監督、尾野真千子、永作博美、佐々木蔵之介、夏川結衣、黒木華、宮部みゆき(原作者)