満を持して4年ぶりにグラビアに登場した瀬戸早妃

お嬢様のような清楚な美貌と、色白に輝くスレンダーボディで人気を呼んだ瀬戸早妃が4年ぶりにグラビアに登場。変わらぬ悩ましい肢体を見せつけ、話題となっている。 

発売中の「週刊プレイボーイ」47号では、女教師に扮した瀬戸が純粋無垢な白シャツ姿から一糸まとわぬ入浴シーンまで悩殺必至の妄想グラビアを8ページにわたり大胆に披露。復活を待ち望んだファンを熱く沸かせている。

2001年に芸能界デビュー。「週刊ヤングジャンプ」の『制服コレクション』や『ミス週刊少年マガジン』など軒並み制覇し、グラビアアイドルとして圧倒的な人気を誇った。そんな人気絶頂の2007年に突然活動を休止ーー。消息不明となるも、約半年後に再び表舞台に現れると、女優として舞台を中心に活動。グラビアは2010年の週プレに登場するなど数えるのみで、満を持しての4年ぶりの復活だ。

その女優としては2014年、ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)出演ほか、DVDドラマ『ハッピーネガティブマリッジ』主演などで活躍。来年1月にはミュージカル『氷刀火伝(ヒトカデン)-カムイレラⅡ-』への出演も決まっている。

役者としての足場を固めた自信ゆえのグラビア回帰なのか? そんな現在の心境とともに、空白の半年間についても直撃。これまで公にされてこなかった真実を彼女に迫った!

 * * *

―ご無沙汰でした! 今回、4年ぶりのグラビアですか。 

瀬戸 そうなんですよ。久々だし、やっぱり緊張しましたね。沖縄ロケだったんですけど、飛行機の中でなぜか酔ってしまって(苦笑)。でも現場に着いたら不思議と元気になりました。

―スイッチが入った?(笑) ブランクを感じさせない素晴らしいグラビアで。テーマもハマッて「こんな美人でセクシーな先生がいたら!」とドキドキしましたよ。

瀬戸 うふふふ。実は私、数年前までお芝居の仕事の合間に小中学生の塾の先生をやってた時期があるんです。それもあって自然とグラビアの世界に入り込めました。

―マジですか、生徒が羨ましすぎる! かなりの脱ぎっぷりですが、自分からギリギリまでやろうとスタッフに提案したとか。 

瀬戸 中途半端だと、せっかく撮っても目に留まらない可能性もあるじゃないですか(笑)。それなら思い切ってやろうって。楽しんでもらえたならすごく嬉しいです!

瀬戸早妃が活動休止した理由

 

―さすが先生、指導上手です(笑)。でも正直、意外でした。グラビア活動を休止してた時期、仕事の方向性について所属事務所と女優業をやりたい瀬戸さんとが対立したから……という噂も聞いて。てっきりグラビアがイヤになったのかと。

瀬戸 いえいえ。グラビアがイヤだなんて、今まで一度も口にしたことはないです。昔も今もグラビアは大好きです!

―では休業したのはなぜ? だって辞める理由はなかったですよね。超売れっ子だったし。 

瀬戸 確かに全盛期はほぼ毎日撮影で、一年のうち360日は水着を着てました(笑)。しかも月に3回はグアムに行っていたし。

―さ、さすがにスゴすぎーっ!

瀬戸 自分が表紙を飾った雑誌が5冊同時にコンビニに並んだこともありました。それを写メに撮って、ひとりで喜んだり(笑)。当時はグラビアが業界全体で盛り上がってたから活動の場も多かったんですね。MEGUMIさん、熊田曜子さん、杏さゆりちゃん、若槻千夏ちゃん、小倉優子ちゃん……カワイいコも多かったし。

―まさにグラビア黄金期です!

瀬戸 でも一方で不安もあって。だっておばあさんになってまで、この仕事は続けられないじゃないですか。いつかは辞めなければならない日がくる。じゃあその時、どうしようって。

―そこで、実は冷静に考えていたんですね。

瀬戸 あと同じ事務所だった富田麻帆ちゃんが『レ・ミゼラブル』って大きなミュージカルに出ていて、それを観たのも大きかったですね。感動して自分もお芝居をやりたくなったんです。でも今のままじゃ絶対に無理だろうってのもすぐにわかって。それでグラビアを辞めた後の自分のためにも、女優になるためにも思いっきり勉強したいって思いました。それでしばらく離れたいってお話して。でも事務所にいる限り、お仕事を休むことはできないんで。

―なるほど。それが変な形で伝わって。

瀬戸 そうなんです。芸能界を引退みたいな。そうじゃなくてもっとやりたいから修行したいと思ってたのに。しかも、あることないこといろいろ書かれて。人間不信になりましたね。

ニューヨークですっからかん?

―休業中はどうしていたんですか?

瀬戸 すぐニューヨークに行きました。何もあてはなかったんですけどミュージカルの本場、ブロードウェイがあるし、あと誰も自分を知らない場所に行きたくて。でも着いた早々スッカラカンになってしまい……。

―えっ? 何が!?

瀬戸 暮らす予定だった英語学校の寮に着いて、部屋にスーツケースを置いて授業に出たら丸ごと盗まれちゃって。パスポートと財布以外全部……それこそパンツ一枚までなくなりました(苦笑)。

―誰も知らない異国で、さすがにそれはキツい……。

瀬戸 絶望的な気分で路上にいたら、空手とダンスを教えている日本人のおじいさんに声をかけてもらって。よほど辛そうな顔をしてたんでしょうね。狭いけどよかったらウチにおいでって。慣れるまでしばらくの間、お世話になりました。本当にありがたかったです。

―へー、そんな映画みたいな出会いが現実にあるんですね。

瀬戸 運がよかったですよね(笑)。あと向こうは街中がフレンドリーなんですよ。気軽に声をかけてくるというか。それが心地よくて。日本では人目を避けてたんですが、向こうでは私自身が知らない人に声をかけたりして。気持ちの上でも落ち着きました。それで英語、歌、ダンス2種類…全部で4つの学校に通い続けて。言葉も喋れるようになったし、半年経って日本に戻ってきたんです。

―やっぱり気になるんですが、向こうで恋愛は?

瀬戸 なかったです。そこは警戒してたかな。出会って2度目の人に結婚してくれって婚姻届を渡されたことはあったけど(笑)。

―いくら異国でもそれは早過ぎ(笑)。しかし、本当に何もかも自分ひとりでやってたんだ…。でも半年とはいえ日本を離れて、仕事に対する不安は?

瀬戸 不安を払拭(ふっしょく)するために行ったし、すごく頑張ったので大丈夫、なんとかなるはずと思ってました。ただ最初はみんな腫れ物を触る感じで、帰国してもすぐに軌道には乗らなかったですけどね。それでもオーディションを受けまくったら徐々にVシネマやドラマの小さな役をいただくようになりました。

今の生き甲斐とは…

―そこから女優・瀬戸早妃としての新章が始まったと。

瀬戸 はい。あと20本くらい小劇場の舞台に出たり。かなりアングラなお芝居にも。小劇場は楽しいけどチケットの手売りがひと苦労で。知り合いに電話して懸命にお願いしてました(笑)。

―グラビアで一世風靡したのに、そんな下積みから…。

瀬戸 いやいや。今でも女優としては新人だし、なんでも勉強になるし楽しいですよ。それに頑張ってると、観てくれる人はちゃんといるんです。今の事務所も小さな舞台をいつも観にきてくれてた方が紹介してくれました。

―そんな中で自分自身、変わったなと思う部分はありますか? 

瀬戸 自分を冷静に見られるようになりましたね。例えば、演技や歌がすごい人でも、週プレさんで8ページももらえるかっていうとそんなことはないわけで(笑)。昔は自分が持ってないものにばかり目がいってたけど、今は自分もいろんなものを持ってることがわかってきたというか。それだけに自分を正しくアピールできるようになった気がします。

―地に足の着いた活動ができるようになったと。 

瀬戸 そうそう。逆に仕事がうまくいかなくても、感情的にならず自分に足りないものが何か考えるようになったし。

―素晴らしいです! では今後、やりたいお仕事や目標は?

瀬戸 女優としてテレビや映画などいろんな分野に出たいんですけど。中でも舞台にはこだわりたいです。身体ひとつで表現する面白さがあって、すっかり取り憑(つ)かれています。いまや舞台で演じることは私にとって生き甲斐と言っていいかも(笑)。

―そこまでですか! 

瀬戸 何歳になってもいいから最初に感激した『レ・ミゼラブル』のような大きな舞台で思い切り演じてみたいなって思います。あとグラビアもまだまだいろんな表現ができると思うんで、そちらもずっと活動し続けていきたいですね。

(取材・文/大野智己 撮影 大村克巳)

■瀬戸早妃(せと・さき)1985年6月21日生まれ 宮城県出身 血液型=A型○ミュージカル座20周年記念公演『氷刀火伝(ヒトカデン)-カムイレラⅡ-』に出演決定。日時:2015年1月28日(水)~2月1日(日)場所:IMAホール(東京都)問い合わせ:ミュージカル座【http://www.musical-za.com/】活動の詳細はオフィシャルブログ【http://ameblo.jp/seto-saki/】でチェック