巨人に扮した千原せいじのうなじを斬りつける吉木

上野に超大型巨人が襲来した!? 28日(金)から始まった大ヒット漫画『進撃の巨人』(原作:諫山創)の「進撃の巨人展」(上野の森美術館)に全長60m級の巨人の頭部「リアルスケール超大型巨人」が展示されているのだ。

本作は人類を襲う謎の巨人たちに調査兵団のメンバーが立ち向かう物語。コミック累計部数は4000万部を越えるなど、その人気はもはや社会現象に。この展示会も30日(日)までの先行公開分がすでに完売となっているという。

展示会では、原画のほか、主要キャラであるミカサのマフラーやエレンの立体機動装置、リヴァイのブレードといった実物展示に加え、これまで諫山が影響を受け、本作を創り上げた作家のルーツとなる『地獄先生ぬ~べ~』(原作:真倉翔、漫画:岡野剛)などマンガはもちろん、格闘技やゲームまで紹介している。

さらに“物語の鍵を握る男”としてまだ登場していない新キャラクターの原画も初披露!! 27日に行なわれたオープニングセレモニーを前に、ゲストとしてひと足先に観覧した吉木りさは「ある意味、期待を裏切られるというか、いそうでいなかったキャラクターでした」と、その印象を明かしてくれたが、どんなキャラなのか、どんな秘密を握っているのか…読者としては非常に気になるはずだ。

展示される原画のバックには数々の名シーンが描かれる

「エレンの立体機動装置」。こうしてみると意外と大きいのがわかる

吉木はミカサになりきれず?

180cmの千原を顔だけでもゆうに超えるサイズの巨人

また、吉木はオープニングセレモニーにヒロインのミカサ・アッカーマンに扮した姿で登場。友人に本作を教えるために自ら描いた絵を写真共有サービス「Instagram」にアップするほどのファンなだけに、リアルに作られた立体機動を前に「7~8kgありますね、もうすでにヘトヘトです。ミカサの筋肉の理由がわかりますね」と嬉しそうな表情だった。

そして、一番の目玉となる超大型巨人の展示には「これはもう勝てる気がしないですね。足がガクガクしちゃう」と、あたかも作中に出てくる一般市民のようなリアクション。大きさはもちろん、血管まで精巧に再現した巨人の不気味さに女のコらしく怖がる姿もカワイらしいが、覚悟を決め、巨人の集団にひとり立ち向かう強いミカサになり切ってほしかった気も…(苦笑)?

そんな彼女がめげずに「まさに悪夢のようなシーンがどんどん続く、展開が読めなくてワクワク感がずっと続いていく面白い作品。究極の環境の中、ひとつの希望を胸に抱いて戦っていくシーンは高揚感があふれてくる」と魅力を熱く語った『進撃の巨人』。ファンはもちろん、まだ読んだことのない人もぜひ、その世界を味わってほしいものだ。

(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)

■進撃の巨人展会期:2014年11月28日(金)~2015年1月25日(日)10:00~17:00(土日祝~20:00)※12月30日~1月2日は祝日扱い会場:上野の森美術館 【http://www.kyojinten.jp/】

『地獄先生ぬ~べ~』の「人食いモナリザ」に恐怖した諫山だったが、この口を大きく開けた様子が、後の巨人の作画に影響したそう

「リヴァイのブレード」は持ち手部分を握れる