小顔で長身、8.8頭身というその抜群のスタイルで、女性ファッション誌のトップモデルに君臨した山本美月ちゃん。その彼女が女優としても本格始動した。連続ドラマの撮影現場に密着、その素顔に迫った!
■モデルの中でも飛び抜けたスタイルの持ち主
顔、ちっちゃ! 脚、ながっ! 美月ちゃんを初めて見たときの衝撃を言葉にすれば、こうなる。その抜群のスタイルを武器に女性誌『CanCam』の“かわいい”モデルから女優へ。
活躍の場を広げる美月ちゃんの『地獄先生ぬ~べ~』ドラマ収録現場。人間の弱い心が生み出す妖怪や悪霊を退治する教師ぬ~べ~。美月ちゃん演じる「葉月いずな」は、見習い霊媒師だ。
「傲慢な女のコですけれど、少しずつ繊細な面も出てきました。今日はぬ~べ~に、“未熟な霊能力を使うな”と激しく怒られるシーン。プライドを傷つけられる場面なので大事に演じたいです」
美形なのに、笑うとたれ目になる。その表情が愛らしい。でも、ぬ~べ~役の関ジャニ∞丸山隆平クンとの緊迫感ある演技が続くと感情が高まったのか、少し涙ぐんだようにも見えた。
「芸能界の仕事を始めてから、何度も泣きました。でも翌日には元気になっています。ただクヨクヨしていても何も解決しないから。演技は難しいけれど、願わくば誰にでも愛される女優になりたいです」
女優としてその決意を明かす山本美月。その素顔はどんなだったのか、彼女自身の口から、これまでを語ってくれた。
仕事で涙する日々から抜け出したきっかけ
■どんなときも笑顔でいることを大切にしている
福岡に住んでいた高校3年生のときに、『CanCam』のモデルを始めたんです。でも、モデルのお仕事だけで一生やっていけるとは思っていなかったので、進学しました。
明治大学の農学部では生命科学を勉強。白衣を着て、実験もやってたんですよ。親は安定した人生を送ってほしいと芸能界入りにあまり賛成していなかったけれど、結果を出せばいずれ納得してくれるだろうと考えていました。
モデルになった当初は、ポージングもへたで、自分のふがいなさに何度も泣いたんです。でも、2年前に映画『桐島、部活やめるってよ』に出演したことが契機になりました。お芝居を始めたことで自分には別の場所があると感じられて、自信になった。それからポージングも上手にできるようになったんです。
小さい頃からマンガやアニメが大好きで、冒険や特殊能力といったファンタジックな世界に惹かれます。休日には、撮りためたアニメを観てますね。
でも私、面倒くさがり屋なんです。特にキレイ好きというわけでもないし、料理もあまりやらないし。いわゆる女子力はそんなに高くないかも。ただ、女性として笑顔でいることは大切にしています。やはり笑顔がかわいい、と言われるのが一番うれしいから。
あとは、常識のある、人にきちんと気を使える大人の女性を見ると、私もそうなりたいなって思いますね。今後はどんなときも人生を精いっぱい楽しんで、自分で自分に満足できる日々を送りたいです。
●山本美月(Yamamoto Mizuki) 1991年7月18日生まれ、福岡県出身。血液型=O型。2009年、「東京スーパーモデルコンテスト」でグランプリとCanCam賞をダブル受賞。2011年、女優デビュー。今年は『黒執事』『東京難民』『女子ーズ』『近キョリ恋愛』『小野寺の弟 小野寺の姉』などの映画に出演
(撮影/本田雄士)