1994年、ゲームセンターに登場、家庭用ゲームとしては全世界シリーズ累計4400万本以上出荷し世界シェアNo.1を誇る「鉄拳」。20周年を迎えた今年、いまやドラマでも活躍する20歳の佐野ひなこが『鉄拳』20周年応援マネージャーに就任した。
7日には「鉄拳20周年記念 ファン感謝祭」が開催され、世界各国から抽選で選ばれたファンが集結。また世界中のトッププレーヤーを集めて、20周年の目玉として現在アーケード開発を進めている『鉄拳7』の世界大会を実施するなど大盛り上がりだったという。
10日に行なわれた『マネージャー就任発表会』では、発表時点でロリキャラとして男性ユーザーから好評だった『鉄拳7』の新キャラクター「ラッキークロエ」のコスプレ姿で佐野が登場。
キュッと寄せられた胸の谷間が目立つその姿に男なら大興奮するはずが、『鉄拳』プロジェクトの代表を務める原田勝弘は「ゲームより良くなっちゃってる…」と焦り気味? 「(佐野のほうが)オリジナルよりカワイくなっているので発売までに良くしないと。近づけるように手直しします、まだ間に合うと思うので」とまさかの修正宣言が飛び出した。
『ラッキーひなこ』で開発者&登場人物に大抜擢?
さらに、佐野はオリジナルでキャラクターの動きをリクエストされると、その場でくるっと回り尻尾をアピール。すると原田は
「なるほど、その発想はなかった。まさか尻尾が攻撃になるとは…。必殺技は佐野さんに付けてもらおうと思います。今後、いろいろアドバイスいただいて、見かけもキャラ設定も変える。『ラッキー佐野』、いや『ラッキーひなこ』になってるかもしれない」
と開発者&登場人物に大抜擢! くるくると技を繰り出すたびに揺れる谷間なんて想像だけでワクワクしてくるが、さすが世界No.1ゲームを手がける代表、20周年に華を添えるふさわしい英断だ。応援マネとして“さのひな”も想定外すぎる?サポートが素晴らしい!
しかし、当の本人はそれよりもコスプレに夢中。「ゲームのままの衣装で、すごくステキ。キャラクターのコスプレは初めてなんですけど、結構気に入ってます。『鉄拳』は動物のキャラクターも多いので、今度はそれでもやってみたい」と動物コスプレへの意気込みまで明かした。
AO氏も登場、新搭載システムに」太鼓判
ちなみに、この『鉄拳7』は新たな搭載システムでも大きな注目を浴びている。
まず大きく変わったシステムのひとつが、レイジ状態(体力ゲージが赤く光り、攻撃力が上がった状態)になると使用できる特殊必殺技『レイジアーツ』だ。
「最低2ボタンの同時押しにて発動できるので、熟練者にとっては使用タイミングのシビアさを味わえる要素として、初心者にとっては豪快な必殺技を簡単に発動できる要素として楽しめると思います」
醍醐味(だいごみ)をそう語るのは、日本のトッププレイヤーとして名を馳せるAO(あお)氏。ロケテストで新キャラクターのクラウディオを使用し、実際に「レイジアーツ」を試したそうだが「光の矢を飛ばすという派手なものなので、決めた時はとても気持ち良かった」とのこと。
そして、もうひとつの新要素がモーション中に相手から攻撃を受けても中断されないパワークラッシュ技。
「使用回数や受け止める攻撃に制限はないので、使いこなせば相手を圧倒するような戦い方ができると思います」(AO氏)
ただし、攻撃を受け止めてもダメージが入ることに変わりはないので、残り体力への注意が必要だという。
また、演出も格段にパワーアップしている。対戦しているキャラクターが互いにあと一発でKOというシチュエーションで、同時に技を出すとスローモーションで映し出されるのだ。どっちが勝つのか!? プレイヤーも観戦者もその一瞬の緊張感が膨らみ、大会でも盛り上がりそうだ。
「これからも新キャラが続々と発表されそうですし、プレイヤーとして全力で楽しんでいきたいと思っております」とAO氏も心待ちにする『鉄拳7』。「ラッキーひなこ」を操って、ド派手な技を繰り出そう!
(取材・文・撮影/週プレNEWS編集部)