初オールヌードで挑戦した濡れ場でまさかのSMを体験した木嶋

いまやすっかり定着した「M(マゾ)」という言葉。グラビアアイドルでも「私、Mです」なんて発言が平然と飛び出す。しかし、観た後に、そんな軽々しく言っていられなくなるのが、映画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』だ。

本作品は、名門女子校の拷問部に入部した主人公が、様々なMプレイを経て自分のSの部分に目覚めていく物語。主役を演じる木嶋のりこが、その撮影の裏側を明かした。

***『ちょっとかわいいアイアンメイデン』は、10分に1回くらいの割合で拷問やSMのシーンがある映画です。

私は名門女子校の拷問部に入部した主人公の役で、最初に受けた拷問は、制服姿で縛られてM字開脚させられ、筆などを使って体中をくすぐられるんです。これが呼吸困難になるくらい苦しかった。

そして、その後に「苦悩の梨」という洋梨に似た拷問具を女性の大事な部分に入れられて、中でパッと開き、アソコを痛めつけるというものでした。

いきなり、こんな過激なシーンからスタートするんですが、私が受けた拷問の中で、もう二度としたくないと思ったのは“虫責め”と“水責め”です。

虫責めは、下着姿で体にベトベトした液をかけられて、5cmくらいの巨大ミルワームを頭から大量にかけられるというもの。私、本当に虫が苦手で、虫が肌を這う感覚に耐えられなくて、このシーンで本気で号泣しました。それくらいリアルにいやだったんです。虫責めは、私にとって本物の拷問でした。

それから水責めは、裸にされて逆さに吊るされている状態で、口の中に水をずーっと流され続けるんです。口から水を入れられているんだから、鼻で息をすればいいじゃないかと思うかもしれませんが、口と鼻はつながっているので、鼻でも息ができないんですよ。

それで本当に限界がきて、顔を水から背けたらカットがかかったんです。そして監督さんから「顔を背けないで」って注意されました。ひどいですよね。あのままずっとやっていたら私、息ができなくて死ぬかもしれなかったんですよ。

それくらい命がけでやったのに、本編では水責めのシーンがちょっとしか使われていなくて残念でした。ですから、短いシーンかもしれませんが、死ぬ思いでやった場面を皆さんにはぜひ見ていただきたいです。

S役に変身、ろう責めに三角木馬プレイも経験!

実は、この映画では私は途中からS役になるんです。

憧れの女性の先輩を縄で縛ってろうそくを垂らし、スパンキング(お尻叩き)をするんです。このろうそくが低温ではなく、本当に涙が出るくらい熱い蝋(ろう)が垂れるもので、先輩役の住吉はるなさんも本気で熱がっていました。はるなさんの文字どおりの“熱演”をぜひ見てあげてください。

また、縛り上げて股間スレスレのところに三角木馬を置き、縄を少し緩めるとアソコがあたって痛くなるみたいなことや、ムチを打って揺らしたり、いろいろな体験をしました。

SMは恋人同士の愛情表現として成立することも理解できましたし、お互いがお互いを受け入れ合うことで新たな愛が生まれると思います。

この映画には、いろいろな拷問やSMが出てくるので、自分がどのシーンで興奮するかによって、「あ、僕は縛られたいんだ」とか「私はろうそくにドキドキする」とか自分の適性を見極めることもできると思います。

●木嶋のりこ(Kijima Noriko)1988年3月22日生まれ。身長158cm、B83 W55 H84。アイドルユニット「9-Bit報道部」のプロデューサーとしても活躍中

『ちょっとかわいいアイアンメイデン』発売元・販売元:KADOKAWA 角川書店 4700円+税「名門女子校に入学した女子高生が、強制的に拷問部に入部させられてしまう。そして、最初はMとして拷問されながら、次第に自分のSの部分に目覚めていくという青春ストーリーです。女子校という秘密の花園で繰り広げられる禁断の世界。これでもかというくらい頻繁に出てくる拷問・SMシーンの数々。フルヌードで主演した木嶋のりこさんを含め、この映画に出演している女優さんの体を張った演技には頭が下がります」(映画コメンテーター・有村昆氏)

(取材・文/村上隆保 撮影/本多治季)