昨年末の『NHK紅白歌合戦』で新曲を披露。なんとこれが4年5ヵ月ぶりの公の場出演となった中森明菜

2014年8月にリリースした2枚のベストアルバムは合計25万枚を超える大ヒットとなり、今年1月21日にはニューシングル『Rojo-Tierra-』が、そして28日には最新アルバムの発売が予定されている。まさに再ブレイク候補No.1ではあるが…。

オーディション番組の『スター誕生!』でスカウトされ、1982年に『スローモーション』でデビュー。その後、同年に発売された『少女A』や『セカンド・ラブ』が大ヒットし、一躍、人気アイドルに。すでにトップアイドルだった松田聖子と人気を二分し、日本レコード大賞を2年連続(85、86年)で受賞するなど80年代の歌謡界を引っ張っていく存在だった。

しかし、80年代終盤になると体調を崩すことが多くなり、89年には自殺未遂事件などで1年間芸能活動を休止。さらに2010年には、免疫力の低下などで2度目の活動休止が発表された。そんなドラマチックな芸能生活を経ての、昨年末の12年ぶり紅白出演だったのだ。

芸能人にも中森明菜の再ブレイクを待ち望む声は多い。AKB48の高橋みなみさんもそのひとりだ。

「私の母が中森明菜さんが大好きで、カラオケでいつも歌っていたんです。それで『明菜さんってどんな方なんだろう』って当時の動画などを見てみたら、歌っている姿がめちゃくちゃカッコよかったんです。

それから明菜さんの曲を聴くようになって、『こういうカッコいい曲を歌える歌手になりたいな』って思ってAKB48のオーディションを受けたんです。だから、明菜さんは私にとって憧れの人だけじゃなくて、人生を変えた人でもあるんです。

それと、AKB48でデビューしたとき、自分のキャラに迷っていたんです。アイドルってかわいいっていうイメージがあるじゃないですか。でも『私、全然かわいいキャラじゃないし、どうしよう』って。そんなときにも『明菜さんみたいにカッコいいアイドルがいてもいいじゃないか』って助けられました」

“紅白”に出た中森明菜の印象は?

“紅白”に出た中森明菜の印象については…。

「私、リアルタイムで歌う明菜さんを拝見したことがなかったので、すごく楽しみにしていたんですよ。でも、AKB48の出番が明菜さんの後だったので、スタンバイしなくちゃいけなくて…。それで、舞台裏のモニターでこっそり見ていました。

明菜さんは、歌い終わったときにクシャッとした笑顔で『ありがとうございます』っておっしゃいましたよね。それを見て、すごく感動しました。私、明菜さんのクシャッとなる笑顔が大好きなんですよ。

だから今年は、もっと明菜さんの笑顔が見たいと思っています。今後の活動にすごく期待しています」

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(取材/村上隆保 取材協力/熊谷あづさ)

■週刊プレイボーイ5号(1月19日発売)「明菜、松坂、VAIO、ツチノコ……2015年、再ブレイクするのはこのヒト&モノだ!」より