AKB48チーム8が、12月よりスタートした全国ツアー「TOYOTA presents AKB48チーム8全国ツアー~47の素敵な街へ~」4ヵ所めとなる鳥取公演を14日(土)、倉吉未来中心で行ない、1千人超のファンを熱狂させた。
この日は地元・鳥取県代表の中野郁海(いくみ)がセンターとして大活躍。1曲めの『鏡の中のジャンヌ・ダルク』で「チーム8」と書かれた旗を持って力強く登場すると、ユニット曲ではダンスが得意な横山結依、本田仁美を従え『制服レジスタンス』を披露。全体曲でも坂口渚沙とともにダブルセンターを務めるなど、扇の要(かなめ)のような働きで地元凱旋(がいせん)の期待に応えた。
ちなみに、2月14日といえばバレンタインデー。そこで『チョコの奴隷』『お願いヴァレンティヌ』『スイート&ビター』といった、48グループのバレンタインソングをスペシャルメドレーで届けると、さらにメンバーから会場のファン全員にチーム8オリジナルのバレンタインチョコを贈るという羨(うらや)ましすぎるサプライズまで!
さらに本編のラスト前には、4曲目となるチーム8のオリジナルソング『挨拶から始めよう』も初披露。ポップなメロディに賑(にぎ)やかなダンスーーフレッシュで元気いっぱいなチーム8にぴったりの、ファンも大満足な1曲になりそうだ。
そしてライブもまもなく終了という時、センターに立つ中野の元へ、スタッフから押しボタンが渡される。何が起きたのか戸惑う中野をしっかり者の倉野尾成美が支え、ボタンを押すとメンバーの後ろに降りてくる垂れ幕…。そこには「2015年4月3日 TDC Hall 初の全メンバー出演 単独コンサート!」の文字が!
4月3日といえば、チーム8がデビューした記念日。1歳となるその日にチーム8全メンバーが集まるコンサートの開催が発表されるという、まさかの嬉しいサプライズにメンバーは大喜び。あちこちから「おめでとう!」の声に涙ぐむメンバーも多数で、また思わず逆にもらい泣きするファン…。
今回の公演が行なわれた鳥取県倉吉市。人口は約5万人で鉄道は1時間に1、2本という地方都市にファンが集まり、いつものような盛り上がりを見せるのか不安ではあったが、コンサートが始まれば、東京だけでなく各地からやってきた熱いアイドルファンの声援で、異常なまでの熱気と盛り上がりだった。
中野郁海に独占インタビュー!
また、チーム8でも人気のあるメンバーが多く出演することもあってか、AKB48を初期から見ていた古参ファンも数多く集まった。
チーム8の魅力は、メンバーがフレッシュなゆえに日々成長しているのがよくわかることだ。しかも、コンサートに出演するメンバーが毎回異なった組合せの16人で、見ていて飽きない。
加えて、オーディションで選ばれた各都道府県代表ということで粒ぞろいーー今一番見逃すことのできない“現場”として、48グループの中でも一番熱いファンが集まる場所となっているのが証明された夜だった。
というわけで、最新シングル『希望的リフレイン』の選抜にも大抜擢、今回の中心的役割を果たし故郷に錦を飾った中野郁海を直撃インタビュー!
―地元での公演を終えた感想は?
中野 今までで一番楽しかったです! 会場もこれまでで一番大きかったし。
―3階席まであって、会場の広さに圧倒されなかった?
中野 実はAKB48へ入る前に、ダンスの発表会でこのステージに立ったことがあるんです。だからここでやれることがすごく嬉しかったです。でもその時は歌ったりMCがなかったから…今回はちょっと違う感じがしましたね。
―友達も応援に来ていたらしいですね。
中野 「行くけん」って連絡がありました(笑)。友達もめっちゃ盛り上がってくれました。
―やっぱり地元だと気合いが違った?
中野 それもありますけど、今回は1回公演だったので、絶対に失敗できないって緊張してましたね。でも頑張って自分の力を出し切れました!
ギリギリ泣いてない?
―チーム8の新曲『挨拶から始めよう』も初披露!
中野 踊っていてすっごく楽しいんです! 隣のメンバーとふざけるシーンもあったり、ファンの方々も見ていて飽きないんじゃないかって思います。私も客席で見てみたいくらい(笑)。
―そしてデビュー1周年となる4月3日、TDCホールで初の全員出演コンサートも発表されました
中野 サプライズで発表されて、すごくびっくりしました! もう1年なんだって思ったし、まさかTDCホールでやらせていただけるなんて…。今年の「リクアワ」で11位になったチーム8の『47の素敵な街へ』を披露させていただいた、すごく思い出のある場所なので…。
―あの時はステージで泣いてましたもんね…。この夜も涙が?
中野 いや、今日はギリギリ泣きませんでした! でも危なかったです(笑)。最初は大丈夫だったんですけど、ジワーっときちゃって。
―では最後に、コンサートへの意気込みを!
中野 すっごく広い会場で、しかもチーム8全メンバーで初めてコンサートをやらせていただけるということなので。この鳥取が一番楽しかったから、その次くらいに…(笑)。
―地元の一位は譲りたくないんだね(笑)。
中野 はい(笑)。でも、それに負けないくらい楽しいライブにしたいです!
(取材・文・撮影/関根弘康)