パンチラを徹底的にフィーチャーしたという世界初の写真展「パンチラ2015」が2月9日から15日まで開催され連日の大盛況。総来場者数は2万人を超え、すでに台湾からも展示会オファーが届くほどだという。
日本の男子にとって日常のご褒美として定着している?パンチラだが、このパンティーのチラリを嗜(たしな)む文化は日本独自のものだとか? サブカルチャー界のご意見番・杉作J太郎氏に聞いてみた。
杉作 海外だとチラッじゃなくて、恥ずかしがることなく女性がガバッとパンティーを見せてることが多いんですよ。しかも頻繁(ひんぱん)に。もう僕ら日本男児からしたら「これはいけないものを見てしまった!」と感じるほどドエロですし、ありがたみが全くありません。もちろん、海外の男性もパンチラをありがたいものだと思ってませんね。
―一方で杉作さんの考える日本のパンチラとは?
杉作 妖精と天使のマリアージュ。それが日本のパンチラです。
―……ちょっと意味がわかりません。
杉作 天使であるスカートをはいた女性。その側を妖精さんがすり抜けてチラリ。これが日本のパンチラなんです。男子にとって永遠のファンタジー。それがパンチラだと思います。
風でチラリするだけでなく、カバンにスカートが挟まったパンチラなんか、私はお気に入りですね。
笑えるパンチラもあり!
―では、「パンチラ2015」を主催し、自身もモデルになった作品を展示したコスプレイヤーのナマダさんにもお話を。なぜパンチラ写真展を?
ナマダ パンチラは女子からすれば、もちろん恥ずかしいものです。一方の男子だって、あの娘のパンツをチラっと見れちゃった日には「よっしゃラッキィィ!」と思いつつも、それで喜んでる自分が恥ずかしかったりするじゃないですか。この奥ゆかしさがパンチラの魅力ですし、日本独自の文化じゃないかと。
そんなパンチラに対して、写真家さん、イラストレーターさんに“おまえの理想のパンチラをぶつけてこいッ!”って感じで始めたのが今回の写真展です。「このパンチラ、エロいじゃろ~って自慢し合う場ではなく、作家が恥ずかしい思いをしつつも迸(たぎ)る情熱をぶつけ合う、ガチンコパンチラバトルなのです…!
ギリギリNHKでアウトなライン?
―実際、展示された作品をチェックすると“このシチュエーション見たことある!”というパンチラあるある的なものから、ニヤリと笑える作品まで揃っており、エロというかポップな作品が中心。エロを全面に押し出さなかった理由を、お次は写真家のサイトウ零央氏にも語ってもらおう。
サイトウ ギリギリNHKでアウトなラインを目指しました(笑)。やっぱり女子にも参加してほしかったので、エロ目的全開ではない方向性のパンチラになりました。パンチラの文化祭のノリでやってます。今後は「パンチラ2015(夏)」とかやっていければと思っています。
ナマダ 自撮りブームで、かわいくチラっとパンツを見せることになら女のコも抵抗が少なくなってると思います。もちろん、エロが強すぎるとダメですけど(笑)。今後も女のコが“かわいい”と感じるような作品を発掘していければと!
―男子的には超絶歓迎な状況ですが。男子だけでなく、女子も巻き込み発展していく日本発のパンチラ文化と…これは海外でも受け入れられるでしょうか?
杉作 いやー。すばらしいですね。僕はもともとドエロ路線のパンチラは認めてませんので、これぞクールジャパンとして海外へ配信できる日本のパンチラ文化だと思います。
―うーん、今後の広がりが見逃せません!
パンチラ2015 http://pt2015.lewo.jp/in/
(取材・文/直井裕太 撮影/下城英悟)