初の日本武道館ライブに挑む女性ボーカルユニット「Kalafina」。左からHikaru・Keiko・Wakana (撮影/能美潤一郎)

想像を絶する世界観を持つ3人の女性ボーカルユニット「Kalafina」が初の日本武道館ライブに挑んだ(2月28日、3月1日)。

2日間のチケットを即日完売させた彼女たちの魅力とは? 今や世界も注目する新感覚の音楽を発信するトップアーティストの素顔に迫る!(※インタビューは本公演以前に収録)

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―Kalafina(カラフィナ)とは、どんなジャンルのアーティストですか?

Keiko 私たちはもともと劇場版アニメ『空の境界』という作品の主題歌を歌うためにプロデューサーの梶浦由記さんによって立ち上げられました。3人のボーカリストで構成され、それぞれが自分の持ち味でメインボーカルとして歌うことができます。その分、曲の幅が3倍に広がっていくというメリットがあります。

Wakana 楽曲はファンタジック、幻想的、ゴシックなど、聴く方が詩やメロディラインから景色を思い浮かべてもらえるような楽曲が多い気がします。だから、ライブで表現する時も3ボーカルでハーモニーをつくっていくので、オペラやミュージカルを見ているような想像力をかき立てられる曲を歌うことが多いですね。

―初の武道館ライブ2日間のチケットが即日完売したそうですが、意気込みを聞かせてください。

Hikaru 2日間なので、お客さん入るのかな?って不安でした。でも、皆さんがチケットを手にしてくれて、完売して嬉しいです。7年間活動してきて、たくさんのライブをやらせていただきましたが、一緒に歩んできてくださった皆さまのおかげでこの舞台があります。その気持ちもしっかりと噛(か)みしめて武道館に立ちたいと思います。

役割分担やキャラ設定は?

―役割分担やキャラ設定などありますか?

Hikaru Wakanaは伸びがある清涼感あふれる高音を歌う特攻隊長、Keikoは魅惑的な低音を歌う指令隊長、私はふたりについていく係みたいな感じです(笑)。

Wakana Hikaruは透明感と緊張感を併せ持つ、歌声の頭脳隊長だと思います。記憶力がいいし、パズルも好きだし、あの色は何色だったとかいつも鮮明に覚えている。

Keiko この3人は絶妙なバランスなんですよ。歌声にそれぞれの個性があり、その3つの音が重なり不思議なハーモニーが生まれるのと同じように性格もタイプも違います。だからうまくいくし、居心地がいいんだと思う。

―プライベートでも一緒に過ごすことはありますか?

Wakana この前、3人でディズニーランドに行きました。

Hikaru 本当はディズニーシーに行こうと思ってたら、ランドにいたんですよ。

Wakana しかも、かぶりものも買ってシンデレラ城の前でみんなで記念写真を撮ったのに…(笑)。

Keiko そう、それでもまだ気づかず、歩き出して「あれっ、道が違う」ってなって、やっと気づいたんです(笑)。

週プレグラビアの愛読者?

■Keikoは週プレのグラビア読者!?

―ここで質問です! 『週刊プレイボーイ』はどんなイメージですか?

Keiko 私、読者です。毎回かわいい女のコが載ってるなって見てます。

―あっ、グラビアを見ていただいてるんですね。

Keiko はい! グラビアが好きです。見てるところを見られたくないですけど。女性のきれいな体とかいいですよね。どうやったらカラーページに出れるんですかね!?(笑)

―女性だとエロ本だと思っている方が多いみたいなんですけど…。

Wakana プレイボーイって、どうしても海外のプレイボーイをイメージしちゃいます。

Keiko いや、違う! プレイボーイはまったくエロ本ではありません。私は女優さんのグラビアページが好きですね。

―ちなみに、もしKeikoさんがグラビアに出るとしたら、どう撮られたい?

Keiko 濡れ髪って、女性の艶やかさを出してくれると思うので…自然に雨に濡れて、といったストーリーがあるといいですよね。

―ぜひグラビアも出てください。続いて、好きな男性のタイプと理想の恋愛を教えてください。

Wakana 少女マンガとかが結構好きで、「あり得な~い、ププッ」と思うんですが、マンガ的な恋愛もいいなって思います。映画『耳をすませば』の、図書館を通じた出会いとか、『ニューヨークの恋人』のように王子様が白馬に乗って助けにきてくれるとかってすてきですね。

Kalafinaの恋愛感

Kalafinaの3人は3姉妹のような存在。お互い意見を言い合い、助け合うバランスのよい関係性。プライベートでも一緒に出かけることがあるとか (撮影/本田雄士)

Keiko Wakanaは2次元派です。

Wakana でも、本屋さんで取れない本を取ろうとした時に、すてきな人と「あっ」みたいなことあったらいいですよね!

Keiko まずないよ、それ!(笑)。普通に店員さんが脚立を出して取ってくれるよ。

Wakana そうだよね(笑)。

Keiko 私は、よく食べる人が好きです。自分もすごく食べるんで、食べられないって言われると悲しいですね。

Hikaru ありがちですけど、好きな人がタイプになっちゃう。おじいちゃん、おばあちゃんになっても仲良く手をつないで歩けるような関係がいいです。年齢を重ねてもずっと異性として見れる人。

―では最後に、読者にひと言お願いします。

3人 三者三様の私たちですが3人の声が重なった時にできる、他では聴けない歌声を目指して活動してます。

どこかで皆さんの耳に届けられるように歌い続けたいと思います。どうぞ、これからもよろしくお願いします。

(取材・文/西山麻美)

■Kalafina(カラフィナ)梶浦由記プロデュースによる劇場版『空の境界』の主題歌プロジェクトとしてスタートし、2008年にシングル『oblivious』でデビューを飾る。ベストアルバム『THE BEST“Red”(通常盤)』(左)、『THEBEST“Blue”(通常盤)』(右)が絶賛発売中