開催前には生駒里奈、小島よしお、鳴戸親方(元・琴欧洲関)らも出席しオープニングイベントを開催。それぞれNARUTO展の感想を語った

ひとりの落ちこぼれ忍者が数々の試練を乗り越え、仲間との絆を築き、里を背負う忍者に成長するまでを描いた漫画『NARUTO-ナルト-』

昨年11月、15年という長きに渡る物語は、完結を迎えた。単行本の世界累計発行部数2億部という数字が示すように多くの読者に支えられた作品だ。

当然、この終幕を多くのファンが嘆き、乃木坂46の生駒里奈もその知らせを受け、本誌で涙ながらに悲しみを語っていた(記事はこちら→http://wpb.shueisha.co.jp/2014/11/14/38887/)。

しかし、連載終了後には「NARUTO 新時代開幕プロジェクト」の開始が発表され、25日から遂に「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」(以下:NARUTO展)が始まった!

今回のこの企画は作者・岸本斉史氏自身が「最後の『総括の想い』というものを皆様に何か形として届けたい」(公式HPより)というように、連載15年のすべてが凝縮された展示会だ。

早速、中に入ると、最初の「再会の間」には大きく掲げられた岸本氏による直筆のメッセージが。それに心打たれた後は「木ノ葉あうん座」に流れる、初公開のオリジナル映像と「木ノ葉隠れの里」に再現された高さ約4メートルの「火影岩」で、すっかり『NARUTO-ナルト-』の世界に没入。

そして、その先には150点以上の原画展示。「このNARUTO展にさえ来てくださればNARUTOの全容は理解できる」(公式HPより)と岸本氏の言葉にもあるが、第1話の原画から最終話まで順を追いながらも、各エリア「つながる心」や「忍の闇」などテーマごとに名場面を展示。一度読んだことのある人なら、ストーリーがフラッシュバックするように構成され、連載当時の熱がこみ上げてくるはず。

また、各エリア内はただ原画が並ぶだけでなく、七代目火影となった主人公・ナルトやそのライバル・サスケの等身大フィギュアが置かれたり、オリジナル映像を流したりと演出も凝っており、ただ作品を追いかけるだけでなく、その世界観を楽しめるのだ。

ナルトへの両親の愛をテーマにしたエリア「封印されし願い」では、その願いを壁面にタイポグラフィで表現

感涙必至の心の準備を!

サスケの等身大フィギュアの周りには彼の記憶をフラッシュバックさせるように登場シーンのコマを配置

さらに、何よりファンにとって嬉しいのは、最終エリア「受け継がれる忍道」。夏に公開される新作映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』の設定画や、短期連載『NARUTO-ナルト-外伝「七代目火影と緋色(あかいろ)の花つ月(はなつづき)」』の原画などの他、岸本氏がストーリーを着想したという奈義町立図書館(岡山県)の席を再現、本人の私物まで置かれるなど創作の原点を感じ取れるようになっている。

23日、開催を前に行なわれたイベントに出席した乃木坂46の生駒里奈は「入口から大号泣するぐらい内容が濃いです。厚手のタオルを持ってきてください。感動の涙が出っぱなしです」と感極まって話したように涙なしに見られない今回の展示会。

その出来栄えに太鼓判を押す岸本氏が「週プレNEWS」にこんなコメントを寄せてくれた。

「今回の展示会は、その全てがわかるよう要所要所の抽出が的確で、本当に大満足です。連載が15年と長かったので、途中で読むのを辞めてしまった、最終回まで追えなかった人には特に見ていただきたいですね。ナルトがどうなったか見届けてほしいです

●「週プレNEWS」だけの岸本斉史先生独占インタビューは近日配信予定!

「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」は森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)にて6月28日まで。その後、7月18日から9月27日(日)まで大阪文化館・天保山(大阪)でも開催。来場者には、はたけカカシの素顔が明らかになった描き下ろしマンガが収録された「NARUTO-ナルト-展オフィシャルゲストBOOK 新伝・風の書」がプレゼントされる。

■連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展http://naruto-ten.com/