ボディコンスーツに身を包み、ジュリ扇を振り回しながら派手に歌い踊る、異色の地下セクシーアイドルユニット「ベッド・イン」 ボディコンスーツに身を包み、ジュリ扇を振り回しながら派手に歌い踊る、異色の地下セクシーアイドルユニット「ベッド・イン」

まるで2010年代のC.C.ガールズ? ギリギリガールズ? はたまた新時代の『ギルガメッシュないと』か『殿様のフェロモン』か? ミラーボールやスポットライトで照らされたステージの上、ボディコンスーツに身を包み、ジュリ扇を振り回しながら派手に歌い踊る!

今、ティーンアイドルで溢れるアイドルシーンに挑戦状を叩きつけるかのように、ライブハウス界にバブル文化のオイニーを撒き散らし、熱い注目を集めているのが、異色の地下セクシーアイドルユニットベッド・イン」だ。

彼女たちは、益子寺かおり中尊寺まい(ともに年齢非公開)による二人組。それぞれロックバンドを経て、2012年に結成。2014年3月に自主制作の8㌢短冊シングルCD『ワケありDANCEたてついて/POISON~プワゾン~』リリース後、急速に認知度アップ。すでに、犬山紙子、あやまんJAPAN、荒木師匠、掟ポルシェ、ぱいぱいでか美などベテランから若手まで共演し、各方面から絶賛されている。

6月3日にはセカンドシングル『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』をリリースする他、8月に公開される映画『101回目のベッド・イン』(サーモン鮭山監督)では主演も決定するなど話題は尽きない! いまやネット上でも多くの支持を集めるふたりを直撃した!

 * * *

―うわ~っ、くさっ! 香水の匂いがプンプンですよ~!

かおり&まい いや~ん、まいっちんぐ♪

まい 前に『ノブナガ』(中部ローカルのバラエティ)に出演した時も今田耕司さんに開口一番、そう言われちゃいました(笑)。

―バブルの頃ならともかく、今どき香水をプンプンさせてる人、少ないですし。ベッド・インって、公式Twitterアカウントには「地下セクシーアイドルユニット」ってあるけど、普通のアイドルとはどう違うんですか?

まい 私たちが憧れているのがC.C.ガールズさん、ギリギリガールズさん、T-BACKSさんとか…バブルの頃、深夜番組に出ていたセクシーアイドルの方たちなんです。

かおり 一方で、ライブハウスをメインに事務所などに所属せずアイドル活動しているコたちを地下アイドルって呼ぶこともありますよね。そのふたつを融合させたら面白いんじゃないかと思って。

―要はセルフプロデュースでセクシーアイドル的なことをやると。

かおり ビンゴビンゴ~ッ!そういうことです!

バブル街道一直線でした

―ライブでは水着姿で歌ったり生着替えがあったり、ギリギリの下ネタトークをしたり、まさにセクシーアイドルです。ライブハウスが『ギルガメッシュないと』や『殿様のフェロモン』とか深夜番組のスタジオに見えましたよ(笑)。

かおり&まい きゃ~、ちゃんと視姦してくれたんですね~。マンモスうれピー!(註:本当にこういう話し方です)

―それでいてボディコンスーツで歌ったり、ジュリ扇を振ったり香水の匂いを撒き散らしたりもして。もしやおふたりはバブル世代?

まい だとよかったんですけど、さすがに違うゾ?みたいな?

―ですよね~。失礼ですが…おいくつですか?

かおり 年齢はショナイ(内緒)でシクヨロ(ヨロシク)ですけど、実はまだ20代です。

―シクヨロって…バブル期の業界用語ですか(笑)。

まい でもセクシーアイドルを含め、バブルが本当に大好きで。

―へー。どうして興味を持ったんですか?

まい 学生時代、バドガールのバイトをやってたんです。そしたらボディコンのコスチュームだったのもあって、おこがましくも荒木師匠に似てるって言われてお客様から「師匠」って呼ばれてたんですよ(笑)。で、「師匠って、なんぞや?」って調べてたらバブルってのを知って。ちょうど同時期に『東京ラブストーリー』の再放送を観てハマったのもあり、即バブル街道一直線でした。

かおり 私も似た感じです。昔から元C.C.ガールズの青田典子さんに似てるねって言っていただくことが多くて。あとはアニメの『GS美神』とか(笑)。そこから当時の音楽を聴き出したり、写真集や本を集めたり、いろんな番組を観たりして。

―じゃあ、結成もお互いのバブルがキッカケみたいな?

まい バンドを別々にやってたんですけど「お互い、バブル顔だよね」って意気投合して、何かやろうってイキフン(雰囲気)になったんです(笑)。それでイベントでSHOW-YAのカバーを一緒やったらウケちゃって。それで一念勃起してCDも出したりして。

―本格的に始動してからは、カバーはSHOW-YAの他、どんな曲をやってたんですか?

まい 私のワガママで毎回決めてるんですけど、本田美奈子さんのバンド、WILD CATSに久宝留理子さん、アン・ルイスさんとか、浜田麻里さんとか、あと…。

かおり 中原めいこさんの『鏡の中のアクトレス」』とか。

強く逞しいナオン像を体現したい

―それ、『気まぐれオレンジ☆ロード』の主題歌だ(笑)。どれもバブル期の曲ですけど、当時の音楽って今聴くと微妙な感じしません? サウンド的にもやたら派手でキンキンしてるし。

まい ソコがたまらんチンで(笑)。Jポップなのに昭和の歌謡曲のいかがわしさが残ってるというか。妙に夜っぽいし。

―あー、ミラーボールが似合う的な感じしますよね。

かおり それに当時の曲の歌詞って、女性がやたらタカビーなんですよ。「早くしてよ」とか「抱いて」みたいな。

まい 女性が欲望に対してストレートな感じが新鮮なんですよ。

―最近は「会いたくて」とか「キミが好き」とか、どこか感傷的ですもんね。

まい トレンディドラマを観てもそうですよね。男の人を自分から誘ったりとか、堂々とタバコ吸ったり、お酒を飲んだり。

かおり 最近、自分らの音楽を「ボディコンロック」なんて呼んでるんですけど、そういう、強く逞しいナオン像を体現していきたいんです。

―そういえば、かおりさんは別でやっているバンド(妖精達)のライブでは、男性を人間椅子にして歌ってましたよね。あれは友人ですか?

かおり ロンモチでお客さんです。ステージで「誰か私の椅子になりたい猛者はいないかしら?」って言っても手を挙げる人がいなかったので、目の合った殿方を「ちょっとアンタ、来なさいよ!」って呼んで。

まい 公開処刑です(笑)。

―だいぶSっぽいですね(笑)。バックバンドは全員真面目そうな男で、しかも「パートタイムラバーズ」ってバンド名もまたすごくて…。

かおり ウチらのアッシー、メッシー、ミツグくん、ベンリくんですから。

まい あとバブル期の音楽は、企画モノもいちいち面白いんですよ!AV女優がロックンロールバンド組んだり…いいお金の使い方をしてるなぁ…と。

スナックでデュエット出来ない人はパス

―海外の人気ミュージシャンをゲストに呼んだりもしてました。本田美奈子さんの曲にクイーンのブライアン・メイが参加したり。

かおり 音楽に限らず、バブル文化が好きな理由にもつながるんですけど、お金の羽振りがいいからか、当時は何でも思い切ってやったる!っていうチャレンジ精神がビンビン物語に伝わってくる印象がありますよね。中には失敗作もあるのかもしれないけど…何と言うか、熱量あるんですよね。

まい ホイチョイプロみたいなケーハクな台詞だらけの映画が流行ったり、深夜番組なのに大がかりなセットを組んでエッチな企画を真剣にやったり、セクシーアイドルと寺内タケシさんをコラボさせたり…失敗をしても許してくれる時代だったからこその魅力があったように思うんです。

―今はそういう勢いでやっちゃうような企画はないですよね。そういえばベッド・インのCDもムダに凝ってますよね(笑)。今どき、短冊型の8㌢シングルにしてる。あとノベルティやグッズでVHSのビデオやビニ本みたいな水着写真集を作ったり。

かおり うふふ…実は全部ウチらのポケットマネーで作ってるんですけど、8㌢シングルCDもVHSも通常のモノよりも制作費が高くついて、ウチらのバブルが崩壊しそうになったり(苦笑)。

―え~、自腹なんですか! 

まい でも、そういうものを通じて、私たちと同じ様にバブルを知らない子供世代にも興味と下心を持ってもらえたら下半身のポケベル鳴っちゃいます。とりあえず、ケバッ子のウチらについてこいと!

―ちなみに、そんなバブルなおふたりの好きな異性のタイプは?

かおり&まい きゃ~っ!

かおり 聞いちゃいます~♪? ウチらはどっちかっていうと、年上ですね。ナウでヤングなメンズは怖がってなかなか近寄ってきてこないっていうか(苦笑)。

―橋本マナミさんじゃないけど、ふたりとも愛人キャラっぽいし。

かおり …よく言われます(笑)。

まい は~。あ、意味シンなため息ついちゃった(笑)。私は中井貴一さんみたいな、三の線もちゃんとやってくれる文系のおじさまが好きですね。昭和に造詣が深い、しょうゆ顔の人ならモアベターかな。スナックでデュエットできない人はパス!

かおり 私の理想は、なんと言っても冴羽りょう!

「ヤリたい」と思われる存在でいたい

―それって、『シティーハンター』の…。

かおり はい。ああいうスケベでドジも踏む少年っぽい一面がありつつも、いざという時には頼れるみたいな。あとルックスも好きで。甘いバター顔の男がタンクトップの上にジャケットを羽織ってるとか、シビレるよねぇ~。ああん、どこかにいないかしら~(笑)。

―バブルなだけに、理想はお金持ちですか?

かおり そりゃ、マル金パパの方がモアベターですけど(笑)、でもそこはお金を持ってる、持ってないコトよりも、マインドが大事だと思うんです。いくらマルビでも自分のために頑張ってご馳走してくれたり、粋なサプライズをしてくれたりとか…そういう時にはジュンときちゃうかな。

―意外と純情だったりするんですね(笑)。では今後の目標は?

かおり 私たち、マル痴タレントになりたいんですよ。

―「マルチ」じゃなくて、「マル痴」ね(苦笑)。

まい 大前提として音楽はしっかりやりつつ、セクシーで楽しそうなことはなんでもやりたいなって。とんねるずさんが好きなんですけど、わかりやすく言うと女版のああいう感じかな。バブルの象徴なので!

かおり 女性としては杉本彩さんとか、岡本夏生さんとか。いくつ年を重ねても強く、気高く、美しく。男性にとっても、いつまでも性の対象で…本当に憧れます!

―最近はいろんな人とのライブの対バンが増えてますし、映画にも出演するんですよね(『101目のベッド・イン』)。いろんな人からラブコールがかかってますね。

まい 本当にありがたいです。これからもジャンルを問わず、ひとりでも多くの人から「ヤリたい」と思われる存在でいたいですよね。

かおり そして皆のムスコ君と前髪をおっ勃てて、この日本を元気にできたらいいなって。まだベッド・インのおギグ(ライブ)童貞&ヴァージンの性徒諸クンは一度体験しにきてね。ニコファーレもベルファーレに戻す勢いで、おマンちしてま~す(笑)!

(取材・文/大野智己、撮影/本田雄士、下城英悟(路上)

●ベッド・イン 中尊寺まい(例のK)&益子寺かおり(妖精達)による、地下セクシーアイドルユニット。日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末~90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中。バンド歴の長い二人による、ロック姐ちゃんなライブパフォーマンスと『おやじギャル』的な発言やTwitterが話題となり、日本各地を毎度おさわがせします中! 2015年6月3日にはマンをジしたセカンドシングル『♂×♀×ポーカーゲーム/消えちゃうパープルバタフライ』を「楽しそうなイメージ映像DVD付」でリリース予定。初の主演映画『101回目のベッド・イン』(サーモン鮭山監督)も8月下旬からK’s cinemaほかで公開予定。 なお、7月4日(土)には、初の単独おギグ『ボディコン反逆ナイト ~売切れなかったらバブル崩壊おギグ!~』を下北沢SHELTERにて開催決定! 性徒諸クン、集合せよ! ほか詳細は公式Twitterにて!【https://twitter.com/bed_in1919