報道からバラエティまで幅広く、TV番組の華ともなる女子アナウンサー。1980年代後半からこれまで何度もブームとなってきた。
現在、女子アナブームは一段落した感があるが、その理由をTV局関係者はこう分析する。
「各局ともに世代交代がスムーズにできなかったのが原因。フジの場合、アヤパンや中野美奈子アナが10年近くトップを走り続け、30歳を超えてもゴールデンの番組や特番のメインを張っていた。そのため、カトパンなど一部の実力のある若手アナしか、そこに割って入ることができなかった。今はどの局も若手アナは人材不足ですよ」
カトパンの他に絶大な人気を獲得しているのは、ミトちゃんこと日テレの水卜(みうら)麻美アナだ。オリコン発表の「好きな女性アナウンサーランキング」では2連覇を達成した。
「ミトちゃんは女子アナらしからぬポッチャリ体形で『ヒルナンデス!』などで見せる大食いリポートが好評。いつまでもダイエットができないダラしなさも女性から好感を得る要因になっています」(女子アナ評論家の戸部哲也氏)
第3次ブームではアイドル然とした美人がブレイクしたが、今は親近感ある女子アナの需要が高まっている。
「もはや女子アナも美人が当たり前になり、ルックスだけでは評価されなくなってしまった。だからこそ、ミトちゃんのようなキャラクターが大事。その証拠に『好きな女性アナランク』には、フジの山崎夕貴アナやテレ東の狩野恵里アナなど庶民的な雰囲気の女子アナがベスト10入りしている」(戸部氏)
キャラの濃い女子アナが増えてくれば、再びブームが巻き起こる可能性もありそうだ。
■『週刊プレイボーイ』22号(5月17日発売)「18ページ大特集 女子アナvsカメラマン30年史」より(本誌ではさらに女子アナ情報からインタビューまでてんこ盛り!)