6月13日、大阪市港区海岸通にある赤レンガ倉庫にオープンしたクラシックカー/ビンテージカーの展示場「ジーライオン ミュージアム」。
T型フォードはじめ、ハドソンやビュイック、スチュードベイカーなど戦前のアメリカ車、さらに歴代の ロールスロイスなどの高級車をメインに展示。さらに、トヨタ2000GTや初代日産フェアレディZ、マツダ・コスモスポーツなど良き時代の国産スポーツカー も展示され、話題となっている。
そのグランドオープンイベントのハイライトは、デヴィ夫人、三船美佳さん、パンツェッタ・ジローラモ氏…という、何かが起こりそう(?)な面々による豪華トークショーだった。
まず、ジローラモ氏が「古い赤レンガ倉庫は横浜にもありますが、ここはクルマとうまく調和させていますネ。私はもともと建築家ですので、とても参考になります。私はクルマも大好きですが、クルマと建物の組み合わせが面白いデス」と語れば、「うちの父(故三船敏郎氏)が乗っていたのと同年代のMGやロールスロイスがあったので、ものすごく懐かしい気持ちになりました。この時代のクルマはやっぱりロマンチックですね」と美佳さん。デヴィ夫人も「ここは本当に素晴らしい。お金持ちの自動車コレクターにも教えてさしあげたい」と、イベントに華を添えた。
しかし、当日集まった芸能レポーターの本当の目的は、やはりそのトークショー後に行なわれた囲み取材。最大の関心事はもちろん、美佳さんと「THE虎舞竜」のボーカル・高橋ジョージ氏との離婚係争中の一件だ。
さすがのレポーター陣も、フックにクルマの話題から軽いウォームアップ。だが、ジローラモ氏が「クルマ恋愛話」を切り出した途端、すかさず「クルマで別れ話もしましたか?」と軽いジャブを出したところ…なんと、その質問を打ち返したのはデヴィ夫人。「そういうことは(片岡)愛之助さんにお聞きになれば?」という夫人に、レポーター陣が「でも、愛之助さんはクルマではなく電話一本でしたが……」と切り返す。
三船は「デヴィさんにずっと付いていきますぅ」…
すると、今度は「そういうことは別の機会に」と、自分からネタをふっといて拾わないのもさすが(笑)、ピシャリとドアを閉め…と思いきや、ここで終わらないのがまたデヴィ夫人のデヴィ夫人たるゆえん。結局は「ま、電話一本はよくないと思います。やはりちゃんとお話しすべきだと思います」と、コメント。
その後も「子供の頃はロールスロイスで通学していたという美佳さんですが、今の娘さんは?」とか「最近2匹目のワンちゃんがきたそうですが、人間の新しい家族が来る予定は?」などと強引に美佳さんの離婚バナシに持ち込もうとするレポーター陣だったが、「やっぱり、妻から別れを切り出されたら男性はすっぱり別れるべき。お子様のためにもね」、「これからは私が美佳さんを守りますわ」と、なぜか答えるのはデヴィ夫人ばかり(笑)。まさか、ガード役のために呼ばれたのか!?
そんな夫人の独壇場に、当事者である美佳さんは「デヴィさんにずっと付いていきますぅ」と語るのが精一杯。隣のジローラモ氏も「今日あったクルマで一番好きなのはジャガーEタイプ」といったミュージアム以外の話題では、横で笑うしかなかった。
うーん、この押しの強さと絶妙の「間」、なんだかんだいって、芸能レポーターが欲しがるコメントを提供するサービス精神…。デヴィ夫人がワイドショーで持てはやされる理由とそのスゴさを間近で感じた週プレNEWS取材班であった。
(取材・文/佐野弘宗 撮影/祐実知明)