今回のアンケートは15歳以上でゲームをプレイする男女300 人に実施。名作ゲームのリメイクは期待が大きいことが判明 今回のアンケートは15歳以上でゲームをプレイする男女300 人に実施。名作ゲームのリメイクは期待が大きいことが判明

『FFVII』リメイク版の発表直後からSNS上などを中心にファンが大盛り上がり。さらに『FFVII』を制作するメーカー、スクウェア・エニックスの株価が爆上げ! 

そして今回、本誌が実施したアンケートでは【名作ゲームのリメイクは、あり? なし?】との質問に72%【あり】と回答し、全国的にリメイクを大歓迎な状態に!

ところで、ゲームのリメイクって具体的にどーいうこと? 移植やリマスターとの違いは? 『僕たちのゲーム史』(星海社新書)でゲームの歴史を解説している作家の、さやわか氏に伺ってみた。

* * *

さやわか 「例えば、ファミコンからPS3へとハードは変わったけど、内容はまったくオリジナル版と同じ。操作感もグラフィックも変更なし。これが移植です。そしてリマスターは最新の音声・映像技術を使い、現在主流の映像機器に対応させることになります」

―では、リメイクは?

さやわか 「確実に変わっている部分があること。音声や映像はもちろん、ゲームシステムの変更もあります。そして今回の『FFVII』の場合なら“フルリメイク”と銘打っていますので、シナリオの変更や追加、それに伴う新キャラの追加も考えられます」

というわけで、アンケートで読者が『FFVII』のリメイクに期待することをピックアップしてみると「『FFVII』は映像を重視した作品。約20年前に体験した感動を再び!」(33歳)、「オリジナル版のイメージを壊さない! それさえ厳守すれば、どう料理してもらっても構いません」(36歳)、「ゲームを卒業した大人たちを呼び戻せるレベルの3DCGの美しさ。そして新しいストーリー展開に期待しています」(29歳)

好意的なものがほとんど。期待度高すぎ! 

スマホゲームに限れば右肩上がりだが…

(c)1997 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURAcSQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.CHARACTERDESIGN:TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI (c)1997 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURAcSQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.CHARACTERDESIGN:TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI 『FINAL FANTASY VIIフルリメイク作品(仮称)』
スクウェア・エニックス/価格未定/ PS4 対応 発売日未定
全世界で1100 万本以上のセールスを記録した『FFVII』(パッケージ版とダウンロード版の合計)。E3では発売日や追加要素など公表されず、1分45秒の予告編動画のみの公開となったが、それでもファンは大歓喜!

続いて、さやわかさんに聞いた。

―『FFVII』のリメイク版が大勝利するヒントが隠されているゲームはありますか?

さやわか 「1987年にパソコンのPC-8800シリーズ対応ソフトとして発売された『イース』シリーズです。なかでも『イースⅠ・Ⅱ』というタイトルは計6回もリメイクされています。グラフィックが大幅に変わっても、遊ぶと“やっぱり、これイースだわ!”と懐かしさを感じられます」

―その要因は?

さやわか 「1987年に初代を遊んだユーザー、その後のリメイク作のユーザーが大人になって次々と開発チームに入ってきていることが大きいです。彼らはユーザーの代表としてファン目線をキープしつつ、プロの開発者として上手(じょうず)にリメイクできるんですね」

―『FFVII』に期待することは?

さやわか 「オリジナル版がキャラ重視のゲームだったので、キャラごとのサイドストーリーを濃くしてほしい。それには、『イース』のようにファン目線を持った開発者が必要です。それもアメリカ映画のように脚本家が5人以上いる体制がベストだと思います」

―では、『FFVII』の発売をきっかけにゲーム業界が盛り上がる可能性はありますか?

さやわか 「実は、今の日本のゲーム業界は右肩上がりなんです。でも、それはスマホゲームに限ったことで、PS4をはじめとするコンシューマー機は伸び悩んでいる。しかし現在、世界的にゲームユーザーの中心は30代から40代。これは『FFVII』に最もハマった世代になりますので、PS4がブレイクする起爆剤になると思います」

―でもでも、『FFVII』で一番気になるのは、こんな読者の意見かも!

「発売日の発表をしたら、延期は許しません!」(38歳)開発スタッフさま、リメイク版はありでも、延期しまくりで「PS5で発売します」はなしでお願いします!

(取材・文/直井裕太)

■週刊プレイボーイ28号(6月29日発売)「FFⅦのリメイクでファン大歓喜!あの名作ゲームのリメイクはあり? なし?」より(本誌では、読者アンケートで判明した次にリメイクを期待したい名作も紹介!