人気バラエティ番組『しくじり先生』で名フレーズ「うるせぇ!」を生むなどハンパないプレゼン・ポテンシャルを見せつけ、出演した回はネット上で「神回」「伝説」とまで評価されるなど一気に注目度赤丸急上昇の杉村太蔵(以下・タイゾー)氏。
本業ともいえる株式投資では破竹の勢い&最近は各地の講演会に呼ばれる機会が増加中!と、まさに今、最もキテる男のひとりだ。
そんなタイゾーさん、最近巷(ちまた)で「なんかカッコ良くなってない?」とささやかれているという情報もキャッチ!
その様子を見に行こうと取材班が訪れたのは、東京ビッグサイト(江東区有明)。30日まで開催されたスポーツ・健康産業総合展示会<SPORTEC2015>でトークショーに出演する合間に話を聞いた。
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現れたタイゾーさんは、ラフなシャツにジーンズ姿。
―あれ、スーツじゃないんだ。なんかお腹へっこみました…?
タイゾー 「よく聞いてくれました! 実は私、3月15日から4月15日の1ヵ月で10kgくらい痩(や)せたんです! 胴回りなんて、103㎝がマイナス17.6㎝!」
おもむろにシャツの前をはだけるタイゾーさん。おお、ジーンズのウエストから肉がはみ出すこともなく、すっきりした腹には見える。
タイゾー 「すごいでしょ! 痩せてシュっとなるといいことばかりで、最近やたら女性にモテるし、周囲の方々からは“頑張ってる”風に評価されるのか、仕事も右肩上がりです! TVでも私のコメント、キレッキレに切れてきたと思いません?」
―では、そのキレッキレなところでうかがいましょう(笑)。タイゾーさんの人生が右肩上がりな一方で、ちょうど7月に内閣支持率が40%前後まで落ち込み、このまま右肩下がりになりそうです。本格的に政権の先行きに暗雲が漂い始めたように見えますが、薄口政治評論家でもあるタイゾーさんとしては政局をどう判断します?
タイゾー 「週プレさんはホントに僕が喋りたいことを聞いてくれますね! 確かに内閣支持率が40%前後に落ちたら、株式的にいうなら売りのタイミング。支持率が落ちるイコール今後、例えば力強い経済政策を推進できないだろう、こいつはアブナイと読むのが市場です。
ちなみに現政権がどうなるかはわかりませんが、歴代内閣を振り返ると、支持率が40%を切ったら、ほぼほぼ3ヵ月から半年後には退陣になっています…」
―おお。まさに今、「その時」が訪れようとしているのか…。内閣支持率、このままズルズル奈落の底へ一直線なんでしょうか?
タイゾー 「安定しているように見える安倍内閣ですが、報道全社の調査で40%を切ってきました。これが30%を切ると、政権はほんとーーっにアブナイ。そこからV字回復できた内閣は、近年では小渕恵三内閣(1998年7月~2000年4月)しかありませんから」
やるべきことは、デモよりも選挙!
―ということは安倍内閣が新国立競技場問題同様、火種の中心である安保法案を撤回するなんてことは…まー、ないんでしょうね?
タイゾー 「集団的自衛権については、安倍さんとしては「国民のためにやらなきゃいけないこと」と思っているはず。というのも、2012年の衆院選、13年の参院選、そして去年の衆院選と直近3回の国政選挙で自民党は圧勝したわけですが、公約に集団的自衛権について挙げてある。ちゃんと選挙を経ているという事実は、とても重いわけです」
―しかし、法学者たちのほとんどが法案を違憲と断じ、全国各地で若い人から老人までが法案に反対の声を上げ…どんどん盛り上がってきているのに。
タイゾー 安倍さんとしては、むしろ「安保法案、通さなきゃ公約違反になっちゃう」って思っているんじゃないでしょうか? 「選挙で審判を受けた」という事実はそれだけ重い、と政治の側にいる人間なら誰もが考えます。
―では、我々にはもはや、やれることはないと?
タイゾー 結局ね、半年ちょっと前を思い出してください。去年の暮れにみんなで何をしてたかといえば、特定秘密保護法案への反対運動ですよ。多くの人が集まって抗議運動をしたりして、話題にはなりました。でも、今、そのこと覚えている人なんかいないでしょ?
デモをしたりすることはいいとしても、熱しやすく冷めやすい、じゃダメなんです。私たちがやれるたったひとつのこと、それは選挙で意志を示すこと。これが一番強いんです!
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杉村太蔵は、コメントも週プレの予想を超えるキレっぷりだったぞ!
(取材・文/E_O_Y_Z 撮影/榊智朗)
●杉村太蔵(すぎむら・たいぞう) 1979年8月13日、北海道旭川市生まれ。筑波大学中退後、外資系証券会社勤務などを経て、2005年9月の第44回衆議院議員総選挙において当時最年少当選し、晴れて代議士に。当選直後の発言で話題も呼んだが、4年間在職。現在は薄口政治評論家としてテレビ出演や講演活動で活躍するかたわら、投資家・実業家としても評価が高い。趣味のテニスは、高校時代に国体制覇を成し遂げたほどの腕前。近著に『バカでも資産1億円?「儲け」をつかむ技術』