まもなく最終回を迎えるのNHKドラマ10『美女と男子』(毎週火曜22時~)の第2部で若手清純派女優役を好演。ふたりのイケメン俳優を振り回す小悪魔キャラが可愛いと話題を呼んでいる吉岡里帆。
現在22歳の彼女だが、17歳から俳優養成所に入り、2013年に現在の事務所で女優業を本格活動開始。今年に入って『マンゴーと赤い車椅子』、『幕が上がる』、『明烏』など出演映画も続々公開。今、最も熱いラブコールを送られている若手女優のひとりだ。
さらに、発売中の『週刊プレイボーイ』34.35合併号では彼女の最新グラビアを掲載。シックな衣装や水着を着て、これまで以上に大人っぽい雰囲気で迫っている。
まさに勢いに乗る、旬な彼女を直撃! 現在の心境に迫った!
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―前回までグラビアは恥ずかしいって話してましたけど。そろそろ慣れました?
吉岡 やっぱり撮り始めは相変わらず少し緊張しますね。でも撮影そのものは楽しめるようになりました。草原の撮影では、気持ちよすぎてうたた寝しそうになるほどリラックスしたし(笑)。
―だいぶ大物に様変わりじゃないですか~。これまでの可愛らしい雰囲気とも違って、大人っぽくキレイなグラビアで…ちょっと別人に見えました。
吉岡 ありがとうございます(笑)。何度も呼んでいただいてるんで、せっかくなら新しい自分を見せたいと思ってるんですよ。だからそう言っていただいて嬉しいです。
―毎回新しい自分ですか。さすが女優さん。お芝居でも作品ごとに新しい自分を見せて、 役作りもかなり?
吉岡 ある程度、準備はしますね。介護士の役をやるなら、彼女が勉強で読む本を自分も読んでみたり、実際に介護の現場へ行って体験してみたり。やり過ぎるとそこに縛られて監督のイメージと離れることもあるので、ほどほどにですけど。
―『美女と男子』では、ふたりの男を翻弄する小悪魔な人気女優・朝倉かれん役を演じてたけど。彼女の場合は?
吉岡 彼女は人気者だけど、ちょっと横柄だし、仕事もどことなく本気で取り組んでるわけではないんですよ。自分の傍にいたら苦手なキャラですね(笑)。だから普段の自分のタガをはずすような感覚でやってました。
―自由奔放なキャラということで、今回は初のキスシーンも。緊張したのでは?
吉岡 それはまったくなかったです。それよりむしろ、相手のファンの方がイヤやろうなって(笑)。心の中で「すみません。全力でさせていただきます!」って思いつつ、撮影に臨みました。
仲間さんに迷惑をかけちゃって…
―ファンにも優しいですね。で、今回は仲間由紀恵さんとも共演です。
吉岡 そうなんです! キスシーンより、仲間さんが傍にいることのほうが緊張しましたよ(笑)。仲間さんって、一緒にいるとみんなが笑顔になるんですよね。不思議なパワーを持った方でした。そういえば私、ちょっと迷惑かけちゃって…。
―迷惑? 何かやらかしたんですか?
吉岡 ドラマの中でみんなとご飯を笑いながら食べるシーンがあったんですけど、笑わせなきゃってことで、傍にあった携帯に変顔を自撮りして、それを本番中に見せたんですよ。みんな、めっちゃ笑ってくれたんですけど、その携帯、実は仲間さんのものだったんです。
―えっ、そうなの!?
吉岡 仲間さんが携帯をいじってたら、あまりにひどい私の変顔が出てきたらしくて(笑)。「あれって里帆ちゃん?」って、笑って声をかけてくれて。それ以来、お話をするようになりましたけど。
―あははは。でも変顔なんてするんですね~。
吉岡 平気でやりますよ。違う現場でもやりましたけど、その時は見た人に引かれました(苦笑)。でも私自身を可愛く見せることよりも面白くなるかどうかのほうがずっと大事だと思ってます。
―さすがです! ところで最近、東京で暮らすようになって新生活はどう?
吉岡 自分を見つめ直す時間も増えて、女優としてもっと頑張るぞ!って気持ちになりましたけどね。今はかなり燃えてるかも(笑)。
―ちなみに休日はどんな風に過ごしてるんですか?
吉岡 本を読んだり、映画を観たり、美術館に行ったり…。自分に刺激を与えてますね。あとスーパーに行って、野菜とかフルーツをじっくり見て選んだり、楽しみながら買い物をしています。
―家庭的ですね。料理もするの?
吉岡 子供の頃から親の手伝いをやっていて、割となんでも得意です。あと部屋の掃除や家具の配置換えも好きで、しょっ中やってます。
私は鏡でいたいんです
―家にいても、何かしてないと落ち着かないタイプ(笑)?
吉岡 確かにそうかも(笑)。でも家事をすることがストレス発散になってる部分もあるんで。天気のいい日に洗濯モノを干してる時なんて、至福だな~ってつくづく思いますよ。
―では、最後に女優としての夢はありますか?
吉岡 夢かぁ。時々聞かれるんですけど、難しい質問ですよね。まだ新人だし、何か言えるほどのものがあるわけじゃないんで。もちろんないわけじゃないんですけど…。
―いろんな役をもっともっとやってみたいとか? 実際、すでに演劇部の女子高生、無銭飲食の女のコ、人気若手女優…シリアスなドラマからコメディ映画まで様々な役をやってますよね。
吉岡 私は鏡でいたいんですよね。求められる役をそのまま映し出す存在というか。自分のキャラを押し付けたくはないんです。
―それがモットーというか。
吉岡 私、小林一三さんの「下足番を命じられたら、 日本一の下足番になってみろ。 そうしたら、 誰も君を下足番にしておかぬ」って言葉を大事にしてるんですよ。
―それ、宝塚歌劇団創業者の言葉として有名ですよね。歴代タカラジェンヌたちも肝に命じてたんでしょうか。
吉岡 はい。昔、祖父が教えてくれたんです。「おまえ、そんなに芝居をやりたいなら日本一の下足番役者になれ」って。
―どんな役でも全力でやっていれば、いつかは報われると。
吉岡 そうそう。だから今はひとつひとつの役に全力を注いでいくだけというか。そして、積み重ねていった時、いつか自分の夢を語れるんじゃないかなって思います。これからもいろんな吉岡里帆を見せていけるよう、振り返らず進んでいきたいですね。
(構成・文/大野智己、撮影/西田幸樹、関根弘康〈オフショット〉)
●吉岡里帆(YOSHIOKA RIHO) 1993年1月15日生まれ 京都府出身 身長158cm 趣味=猫と遊ぶ 特技=書道、アルトサックス○CS放送、フジテレビTWOドラマ・アニメで8月30日(日)に放送予定の第2回ドラマ甲子園大賞作品『なんでやねん受験生』にヒロイン役で出演。8月25日(火)にはNHK『美女と男子』最終回に再登場。発売中のクマムシのセカンドシングル『なんだしっ!』のMVにも出演中。そのほかの最新情報は事務所ホームページでご確認ください。http://www.ateam-japan.com/ateam/yoshiokariho/
■今回のグラビアのアザーカットで構成された電子写真集、週プレnetEX『カウントダウン』が配信中。http://shupure-net.shueisha.co.jp/extra/#338yoshioka_riho